久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

博多座に行こう!

2009-09-14 17:40:35 | Weblog
 今月の博多座は、「ダンス・オブ・ヴァンパイヤ」です。今年博多座は、設立10周年。私がまだ銀行時代に、お付き合いで夫婦で会員になったので、これまで、歌舞伎、ミュージカル、時々お芝居など年に3,4回は行っているでしょうか。

 実は、このミュージカル、初めはパスしようかと思っていたのですが、会員には、2,3か月前に、「喝采」という情報誌が送っていきます。座席の先行予約もできますが、ストーリーや出演者のインタビューなどが載っているので、読んでいるうちにおもしろそうなので、行くことにしました。
 会員になる時は、一人5万円で、夫婦で10万円。ちょっと高いなと思いましたが、今になってみると、いち早く情報が入るし、予約すれば、チケットも送ってき、積極的に博多座を楽しむことができるので入っていて良かったなと思っています。

 今回の「ダンス・・・」ですが、なかなか良かったですよ。ダンス・・・というだけあって、ダンス(踊り)がすごかった!音楽も良かったですね。特に、後半は、ダンスと音楽の魅力に引き込まれ、終わってからは、周りもそうなのでしょう、観客総立ちで、すごい盛り上がりでした
 日本のダンスのレベルもなかなかですよ。私も少しジャズダンスをしていますので、美しさや、魅力のポイントは分かります。本当に、引き込まれるほどです。
 昨日は日曜の夜ということもあって、満席。会場をお客で一杯にして、舞台・役者を乗せるということもあるでしょうね。
 
 実は、経済の落ち込みもあって、博多座の昨年の決算は赤字になってしまいました。来場客が減っているのです
 数年前、ビスネットで、消費者アンケート調査や、懇談会などの仕事でも係わらせていただいただきました。そこで出た意見は随分取り入れられ、いろいろ努力もされているのですが、勿論演目にもより、かなりの集客率を上げている月もあるのですが、全体的にもっとお客を呼び込まなくてはいけません。
 
 この8月から4回に渡って、福岡市文化部で「博多座にぎわい創出検討委員会」なるものが作られ、私も委員の一人として参加して意見を言っています。
 もっとお客様、消費者の意見を聞いて、新しいファンを作り、博多座の会員には、もっと劇場に来てもらう、地道な努力が必要でしょう。
 そして、私たち福岡市民は、福岡の劇場としてもっと支援していく、盛り上げていく責任があると思います。私は博多座の建物としてのセンス、大きさもとても気に入っています。東京や大阪に行かなくても、本物の舞台が見れるというのは、市民として、何よりの誇りです。

 やっぱり”生”はいいですよ。時にはちょっとおしゃれして、歌舞伎や演劇を見に行くのって、命の洗濯になりますよ。まだ行ったことがない方、一度、足を運んでみませんか

政権交代で思うこと

2009-09-03 11:28:50 | Weblog
時たま朝の通勤時間ではなく、日中、公園の近くを通ると、小さい子供を遊ばせているお母さんをたくさん見かけます。専業主婦(ひょっとすると週2,3日パートで出ている方かもしれませんが)って多いなーとびっくりします
 日本女性の年齢による就労状況のグラフを見ると、世界の先進国の中でも特異なM字型をしています。どういうことかというと、日本の場合、女性の就労人口は20代がピークで、子育て期に入る20代後半から30代にかけてぐっと落ち込みます。韓国もこの形になっているのですが、最近では、子供が出来ても仕事をやめる人が減って、Mの落ち込みが浅くなってきていると言われています。
 他の先進国、特に北欧などはきれいな台形。すなわち、子育て期も仕事をやめないということです。

 今回の民主党のマニフェストにも、子育て支援がたくさん盛り込まれています。高校まで授業料タダ、子供一人にいくら支給などは、本当にいい政策なのかと疑問に思っています
 勿論、日本では、子育てにお金がかかり過ぎる、子育てしにくい国という意見はよく聞かれます。経済的な支援も必要でしょうが、合計特殊出生率が上がらないのは、経済的なことばかりではありません。保育園の不足もそうだし、家庭における子育ての考え方など、日本全体が子育てし難い国だからだと思います。

 しかし、やっとですが、子育ては個人のことではなく、社会のこと、社会全体で取り組んでいこう、という時代になったんだなーと嬉しく思っています。
 話は戻りますが、民主党のマニフェスト、子供に係わるようなことは、一時的な支援ではダメだと思います。では、子供のいる全世帯に半恒久的に支援するかという話です。
 私は、社会保障は、全体にすることもあるでしょうが、社会支援は、全体ではなく、所得の低いところとか母子家庭などに限ってでいいと思います。
 社会保障が整っている国では、大学まで教育費は無償という国もありますが、日本はそのような社会保障のベースが整った国ではないので、将来までの財源をよほど考えて、国民のコンセンサスを得て実行することではないでしょうか。

 この政策と同時に出されたのが、配偶者控除の廃止。これは賛成です。2年ぐらい前ですか、配偶者特別控除が廃止された時に、いっしょに廃止されればと思っていたのですが、自民党の古いおじ様たちは、専業主婦の味方なので、配偶者控除の方はそのままになっていました
 戦後、特に高度成長時代に出てきた(作られた?)日本の専業主婦。確かに夫が心おきなく企業戦士として仕事に出て行くために、家庭で妻は家事、子育てを仕事のように引き受けて、ここに役割分担意識(男は仕事、女は家庭)が出来上がったのです。
 でも時代は変わり、働く女性が増える中、また、以前のように夫が一人で経済的な責任を担っていくことは難しくなってくると、共働きは当たり前。
 そうなってくると、主に女性が家事も子育てもしながら働くことは大変なことです。
 そこで、税金の話に戻りますが、働いている女性も家事や子育てもして、税金も払っているのです。国、社会で暮らしていくためには、皆でお金(税金)を出しあっていかないと社会は成り立ちませんよね。税金を納めていない人もたくさん社会の恩恵を受けていますよね。
 それであれば、専業主婦家庭にだけ配偶者控除はおかしいので廃止してもらいたいし、そうすると、パートで103万円の壁で働き方を抑えていた人も、逆にしっかり働くことができます。当然、女性も若い時から人生設計をしっかりとして、子育て期がひと区切りで、その後はその時考えればいいやという生き方では、ちょっと困るかもしれません。
 
 障がいを持っている人も自立していこうとがんばっていっらしゃいます。健康で事情が許す人であれば、出来れば皆働き、少しでもいいから税金を納め、みなで社会を作っていくという社会になればいいなと、今回の選挙、そして、政権交代で期待しているところです

あー気になるなー

2009-09-02 17:49:55 | Weblog
 前にも書いたことがあったのですが、先月2度ほど、「あの気になる二人」に会いました。1~2日おいて2回見たので、久し振りでしたが、印象は鮮烈

 今回も、70歳は過ぎていると思われる女性がバスに乗り、座席が高い、決まった席に座ります。男性は80歳を超えているのではないでしょうか。背の高いひょろっとした人。女性は座ったところで窓を開け、男性は窓の下に来、窓越しに「ありがとう、ありがとう」と手を取り合うのです
 この前は、名前までは聞こえませんでしたが「○○さん、ありがとう」とうれしそうに、しかし、名残惜しそうに毎回別れのシーンです。

 バスが動きだします。男性は、バスから離れて、歩道を歩きながら、去りゆく彼女に手を振っています。女性はバスの窓から手を振り続けます。あーとうとう見えなくなってしまいました。やっと彼女は窓を閉めます。

 どういう関係なんでしょうね。どうして毎回別々な所に帰るのでしょう。いっしょになれない訳があるのでしょうね。
 しかし、毎回、何とも微笑ましい光景です。そして、ちょっとドキドキします。あのお年で、こんなシーンがあるなんていいですよね。
 ミーハーな私は、本人(バスに乗っている彼女)に聞くわけにもいかず、想像を膨らましています