久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

福岡県立水産高校に行ってきました!

2012-01-27 18:15:36 | Weblog
  昨日は、福岡県立水産高校に、県の教育委員会の学校視察で行ってきました。2年前、福岡、長崎、山口3県の水産高校が共同で作った「海友丸」の就航式に博多港に行ったのを思い出しました。この船が昨年もハワイ沖に2か月も鮪漁獲に行ってきたという話に、その時船内も見せていただいたので、とても懐かしく思いました

 午前中は通常の教育委員会会議をし、その後、校長先生から学校説明。昼食後、いよいよ見学です。まず初めに見せていただいたのは、船の操縦練習の部屋。正面の窓からは海が広がっています。レーダーの機械や操縦機などの説明をいただきました。ここで操縦の練習をするそうです。お話をしていただいたのは、以前海友丸の船長をされていた方で、このような機械がない時代は、太陽、星、月などの位置から進路を図るという目視の機械も見せていただきました。

 その後、船の部品の溶接訓練の所やダイビングの練習をするプール、缶詰作業場、鯵の開き・わかめを作っている所などたくさんの作業授業を見せていただきました。

 初めにあった校長先生の話の中で説明があったのですが、海洋科の中に①航海コース②マリン技術コース③機関コース、食品流通科の中には①食品開発コース②食品科学コース、アクアライフ科には①バイオ技術コース②漁業経営コース、そして高校を卒業した後2年行ける専攻科など多彩なコースがあるのにびっくりしました。
 その一部ですが、実際に授業風景を見て、本格的で実践的な内容にさらにびっくりしました

 視察の後、先生方との懇談で、さらに、学校内の組織や課題などの話を聞き、まず組織では、教務部、生徒指導部というように3つの部があって、その下に6つの課があるというように、これまでのフラットな学校組織のイメージとは随分違っていて驚きました
 卒業生の進路については、進学3:就職7、年によっては4:6の時もあり、進学希望者にはしっかり受験対策をし、国立大学にも合格しており、また就職率は100%だそうです。商業高校や工業高校もそうでしたが、このような厳しい時代にも係わらず、就職指導員の先生や先生方が大変がんばって成果を出されているということでした

 小雪の舞う寒い中での学校視察でしたが、お土産には生徒たちが作った缶詰やぎょろっけ、わかめなどをたくさんいただいて嬉しかったのと同時に、見学の説明をしてくださったり、懇談会で話された先生方のきびきびとした、そして熱心な教育姿勢に、とても感激し、心温かい気持ちで帰路につきました

フレーフレー商店街

2012-01-25 13:45:07 | Weblog
 今年もこの季節がやってきました。福岡市の「商店街活力アップ支援事業」の報告会が今週月曜日にありました。年に4回、審査会2回と報告会2回。今期も19商店街がこの支援事業に手を挙げたので、19商店街の報告があります。とても1回では終わらないので、2日に分けて。それでも1回13時半から17時半ぐらいまでかかります。
 毎回始まるまでは、「わー、1日大変」と思いますが、始まってみるととても楽しく、やりがいがある仕事なので、審査員をさせていただいて良かったと思います

 9商店街の1年間やってきたことを、1商店街10分で報告を受け、審査員から10分間の質問やコメントという時間構成ですが、以前に比べて、時間オーバーしたり、何を言っているのか分からないというような発表はありません。パワーポイントに写真を入れたり、中には動画が入っているのもあり、資料もきちっと用意されて報告されるようになりました

 この委員は5,6年やっているでしょうか、ですから商店街の変化がよく分かります。今年の特徴は、商店街のHP作成が出てきたこと。2年ぐらい前からHP作成の助成を申請される商店街が出てきてはいましたが、個店によるITに対する温度差があって、なかなかうまくいっていませんでした。しかし今回は、3、4の商店街でHPを導入化かパワーアップ。
 申請で一番多いのは、マップ作りでしょうか。これも平尾商店街の「ひらぐら」というマップが良かったのが、他の商店街のいい刺激になり、私たち審査員も申請の審査会の時にいろいろアドバイスするので、とてもいいものが出来上がるようになってきました。

 若宮商店街は、中心になって大変熱心に活動されている方がいて、一度失敗したHPを少しずつ周りを巻き込みながら、ユーチューブなどを使って祭りの様子などを動画で流したりして、いいHPが出来ていました。ここのもうひとつ進んでいるところは、個店がHPに書き込み、メンテができるようなHPにしたことでした。
 商店街のHPの問題点は、だれがメンテをするのか?ともすると作ったはいいが、全然更新されないHPになってしまうところです

 しかし中には、孤軍奮闘、周りがなかなか付いて来ず、苦労されている商店街もありました。マップを作るのに、個店のPRを書いてくれと言っても出さない店、写真が載るのは嫌だという店、商店街の大変さはこの温度差。これをどうまとめていくか。どの商店街もこの苦労が感じられます。

 それでもやはりがんばって「やりましょうよ、やってみましょうよ、このままでは商店街からお客は離れていきますよ」と熱心に活動している商店街には、お客は戻っているようです

 毎回思うことですが、大型店は大型店の良さがありますが、高齢になった時、車の運転が出来なくなった時、私たちはどこに買物に行くのか?住まいの近くに商店街がないと困りますよね。それだけではなく、商店街は地域の核になって、地域のコミュニテー拠点になるといいなーと思います。
 そのためにも商店街を消費者は応援していかないと。ですが、魅力のない店には行かないですよね。いかにお客さんに向いた店づくりをしていくか、これからも仕事ではありますが、商店街には消費者視点から意見をどんどん言っていこうと思っています

ゆっくりの休みも充実!

2012-01-16 09:16:12 | Weblog
 今朝は寒かったですね。でも一歩家を出た時に、昨日出しておいた山のような不燃ごみは家の前からきれいに持って行ってもらい、そして、駅までの道はゴミひとつなくきれいいつもの当たり前の光景なのですが、今朝は「あー日本っていい国だなー」とつくづく思ってしまいました
 今まで行った国で、都会でもゴミの中で暮らしているような所もありましたし、表通りはきれいでも一歩裏に行くとゴミの山という所もあったり・・・ニュースでしか知りませんが、ゴミ収集のストで何日もゴミが街に溜まったというような国もあるようで・・・
 それからすると、家の前に出すだけで、決まった曜日に必ずゴミを取りに来てくれる、それも福岡市の場合は、夜間回収なので、朝は、すっかりなくなってきれいになっているのですから、気持ちのいいことです

 しばらく歩いて行くと、そうそう今日は水曜日。町内の老人会の方々が、寒い中、挨拶運動で信号のある所や角に立って挨拶をしてくださるのです。歩いていても寒いのに、たぶん3,40分は立ってあるのではないでしょうか。心温まることですよね
 これらのこと、ともすると当たり前の日常のことですが、とても大事なことで、これからも大切にしなくてはいけないことだと思います。こういう小さな積重ねが“普通の幸せ”に繋がるのではないかと気づかされた朝でした


 さて、正月休みから2日仕事して、また3連休。昨年の12月から慌ただしく、そして腰が痛かったり何となくいつものようにガンガン動けない状態だったので、この3連休は助かりました
 でも2日はいろいろ用事があって(1日はゴルフをしましたが)、ゆっくり家にいたのは1日。(ここからはまた次の日に書きます)
 家事をしながら、時々TVを付けると、9日の10時、NHKでちょうどいい番組に当たりました。「世界最高峰~エベレストから撮る~」(ちょっと題が怪しいですが・・・)1時間20分ぐらいありましたが、感動でした
 
 昨年の正月はネパールで迎え、エベレストもセスナに乗って見ましたので、興味を持って見始めたのですが、世界で初めて8,848mのエベレスト、最高峰から映像を取ったという番組。さすがNHKですね。
 最終的には5名のディレクターやカメラマンなどと10名のシェルパーとで登頂するのですが、何と10日ぐらいかけてたどり着いた標高5,000mの一番下のベースキャンプからまた2週間ぐらいかけて登るのです。
 今回初めて知ったのですが、(あーここから月曜日になってしまいました。1月はスタートの月で何かとバタバタ、なかなか書く時間が取れません)エベレストの3,000mぐらい下の第1ベースキャンプ、その1,000mぐらい上に第2ベースキャンプというように、確か第4ぐらいまであって、そこで高さに体を慣らしながら、最終登頂を目指すのです。
 
 勿論登山は天候に左右されますが、特に今回は登頂することが目的ではなく、山頂からの映像を取らなくてはいけないので、天候は大変重要です。
 1度目の計画は強風のため諦め、その1週間後ぐらいの天気予報で晴れの日を登頂日と決めます。そこからが大変です。上に行くに従って、空気は薄くなるので、体を慣らすために、まず第2キャンプまで行って一旦第1キャンプに降りてきます。それからまた第2キャンプに行って、第3キャンプ目指して、また第1まで降りてきます。映像で見ていると、第2キャンプまで行くのもボンベ担いでやっとの思いで行くのに、また降りてまた登る、何という忍耐でしょうか。

 さあ、そのようにして体を慣らし、いよいよ最終キャンプ地から頂上を目指します。ドキドキしましたねー。とても危険な崖を1歩1歩、酸素は地上の3分の1、シェルパー達に機材を運んでもらい、ついに頂上。感動しました。晴天初の世界最高峰からの撮影。360度素晴らしい眺めです。これを取るために、人々にこの光景を見せるために、かれらは大変な思いをして登頂を成し遂げたのです。日本人は素晴らしい

 NHKオンデマンドでもやっているようです。是非見てください。
 お正月からここ、見るTVのないのに辟易していましたが、こんなにいい番組に巡り会うとは、ラッキーでした。今年はいい年になるかも・・・

今年初めてのブ・ロ・グです

2012-01-06 17:32:38 | Weblog
 遅くなりましたが、謹賀新年今年もよろしくお願いいたします。引き続きご愛顧を

 昨年暮れは、1日早く仕事を終えて、一人になった母や妹、その娘もいっしょに、総勢5人でシンガポールに行ってきました。私も夫も約20年ぶりのシンガポール。日本の淡路島ぐらいの領土に人口約500万人弱。山がないので、平地全部を使い、また少しずつ海を埋め立てて目一杯ビルを立てている街という印象。

 特に年末ということもあるのでしょうが、街はクリスマスのイルミネーションに彩られ、世界中から多くの観光客が訪れ、どこの観光地も夜中まで人が一杯。ものすごい活気にあふれていました。現地ガイドさんの話ですが、景気は大変良く、失業率は2%程度、物価は高いけれど仕事がたくさんあって、いい街だと言っていました。

 この小さな国の主要産業は、港湾、金融、観光。タワーから海を見ると、年末にも係わらず、たくさんの船が停泊していますし、港のコンテナ、クレーンのすさまじい数。さらにたくさんの金融機関のビル、そして、山ほどのホテル
 今話題のマリナ・ベイホテルも見に行きましたが、夜9時頃だというのにホテルの1Fはお祭りのような人だかり。20シンガポールドルを払って登った屋上テラスからの夜景の美しかったこと街のライティングだけではなく、時々レーザー光線で楽しませたり、そよ風が気持ちいい35階の散歩は飽きることがありませんでした。

 今回観光で回ったのは、市内、水族館、ナイトサファリ、マレーシアのジョホルバレー。4泊5日の慌ただしい旅行でしたが、ホテルは良かったし、食事もおいしく、まだまだ滞在したいと思いました。
 どの観光地に行っても、つい福岡が観光都市と言い出したことが頭に浮かび、本当に外からお客を呼べるのか、どんな所であればまた行きたいと思うかなど、考えてみました。
 どこにでもある中途半端なものでは1度は来ても、2度3度は来ないだろうし、他にない、ここでなくてはという要素・・・新しさ、おもしろさ、おいしい食事、素敵なホテル、遊ぶところ、便利さ、気候・・・などなどでしょうか。
 
 そう考えると、福岡は、九州他県からの若者は呼べても、海外からの観光客を呼べるか?呼ばなくてはいけないのか?ちょっと買い物してもらって、博多のおいしい物を食べてもらってではダメか・・・福岡の観光を議論する時には、もう少し外の観光地を見て、経験して、自分が行く人の気持ちになれる人に議論してもらいたいなーと思います。

 そんなこんなの慌ただしい年末を過ごし、シンガポール空港でカウントダウン、1月1日朝8時前に福岡に帰ってきました。

 それから珍しく4日まで休み。年末に間に合わなかった大掃除をしたり、時々TVを見たり、息子たち夫婦・孫が訪ねてきたり、久しぶりに自由な時間を過ごしました。
 民放のは長くておもしろくないので、主にNHKを見ましたが、お正月はなかなかいい番組をやっているのですね。何日だったか、「世界遺産、温泉と火山」とかいう題の番組はとても考えさせられました。
 世界の温泉の紹介も珍しかったのですが、火山の島に住む住民が、今も噴火している火山のリスクを受け止めたうえで、「私たちは何代もこの島に住んでいる。ここの自然の恩恵を受けているのでここが気にいっているし、これからも住み続ける」と言っていたのです。
 この自然さ、潔さ、人間は自然界の生き物であるという考え方でしょうか。今、私たちは、自分たちが自然の中で生かされている、自然と共に生きていることを忘れてしまっているのではないかと、ハッとさせられました。
 ちょっと厳しいかもしれませんが、自然の中で生きるということは、選択と自己責任ではないかと考えさせられた番組でした。

 シンガポールにいっしょに行った母は、昨年未亡人になりましたが、84才、私たちといっしょに朝8時過ぎから夜10時過ぎまで遊んでいました。耳は少し遠いですが、本当に元気で嬉しいです。今年も家族元気で、仲良く、仕事もしっかり、会社の基盤を強固に、これが今年の抱負です。
 今年もよろしくお願いいたします