久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

もう一人久留が増えました!

2007-10-31 10:21:33 | Weblog
 久留(ひさどめ)って珍しい苗字ですよね。福岡には電話帳で見る限り数件あるようですが、めったに同じ苗字の人には会いません。夫の出身である鹿児島にはわりにある苗字だそうですが。
 この数少ない久留さんがもう一人増えました。そう、長男が先週土曜日結婚したのです。

 結婚式については、本人たちの希望と、親同士もそういう考え方のもと、派手にしない、親の関係は呼ばない、なるべく自分たちの出来る範囲でする、という方針で一致。ほとんど、2人で計画を立て、手作りの結婚式になりました。
 人前結婚式という形で、招待客も80名弱、初めてでしたが、ホテルではなくウエディングホールとでも言うのでしょうか、1組貸切の西洋のお屋敷のような所で行われました。

 結婚式には何度も出ていますが、親としては初めて。ほとんど本人たち任せにしていたのですが、式の数日前から、夫は披露宴の最後に言わなくてはいけないお礼の挨拶のこと、私は私で、心づけはすべきなのかしら、他に準備で忘れていることはないかしらとか、だんだん落ち着かなくなってきました。当日の朝は、家族全員、5時頃から目が覚め、式場に行くまで家の中でうろうろしているという状況でした。

 私は初めての留袖、夫も初めてのモーニング姿で、式の時は、ちょっとジーンとしたりしましたが、披露宴は何だかばたばたと進んでいき、終わってお客様をお送りしたらどっと疲れがでました。

 このたび娘になった息子の妻は、2年ほど前に紹介された時からとても気に入っています。その後、夫や私の両親なども大変な気に入りようで、本当にいい人を見つけてくれて良かったなと思っています。しっかり仕事をしていることや何といっても素直なところが気に入っています。

 昔のように、嫁をもらうとか、家に入るという感覚はまったくありませんが、男しかいない家族に娘が増えるのは嬉しいことです。あちらのご両親や親戚の方々とも新しい繋がりができます。こうやって次々繋がっていくんだなあと当たり前のことをしみじみ感じている今日この頃です。

玄海原子力発電所を見学して

2007-10-26 17:19:42 | Weblog
 昨日、仕事ですが、佐賀県の玄海原子力発電所見学に行ってきました。エネルギーや環境問題を勉強中の九州各県からの女性20名で、ふるさと館、温室、エネルギーパーク、訓練センターの見学、そして、ここに勤務する九州電力ならびに関連会社で働いている女性3名との懇談会と1日中、盛りだくさんのスケジュールでした。

 もう今は、発電所に行くなんてとんでもないという考えの方はいないと思いますが、この日も他に小学生の見学や、高齢者の小旅行のようなグループなど、何台ものバスが来ていました。

 ふるさと館は、九州各地のお祭りが紹介されていて、映像や実物大の祭りの道具や人形による飾りもあって、ここは何度来ても楽しいし、今度はここの祭りに行ってみたいと思わせるような素晴らしい展示になっています。
 また、メインのエネルギーパークの方は、原子力の仕組みを実物大の模型で示されており、これも映像で分かりやすく説明されるので、とても勉強になります。
 4階からは、窓越しに1号機から4号機までの原子力発電所の建屋が見えますし、少し離れた、敷地内ではありませんが、玄海町内にある、風力発電のプロペラなども見れて、まさに玄海町はエネルギーの町という感じがしました。
 因みに、原子力発電1基の発電量を風力で賄おうとすると、2千何百基もいるとか。

 現在、九州の電気の40%以上をまかなっている原子力発電のことを、私たちは、見もせず、勉強もせず、不安だとか、なくして自然エネルギーだけでとかは言えないと思います。
 実は、私は何度も発電所には来ています。そして、何度も説明をしていただいていますが、この頃、やっと仕組みや発電量や安全性についてしっかり理解できるようになったような気がします。特に発電の仕組みや安全性は、何度も聞いて、見て、自分でも勉強してやっと分かるという、私が理解が遅いのかもしれませんが、素人にはかなり難しいと思います。
 でも何度も言いますが、私たちが毎日使っている電気のことを、勉強もせず、よく分かっていなくて、不安がったり批判するのはどうかと思います。

 エネルギー、環境問題にしても、難しいからと避けたり、一方的な情報だけを取り入れて判断するのではなく、いろいろな人の意見、情報を勉強した上で、では、私はどう思う、私はどうしなくてはいけないのかを決めるべきだと思います。
 エネルギー・環境問題は、もうすでにひとごとではないのですから。

もう少し周りのことも考えて!

2007-10-24 18:18:28 | Weblog
 最近、若い女性がバッグをよく買うのでしょうね。バッグ屋さんがよく目につきます。天神地下街では、これまで洋服屋さんだった店がある日、同じ経営者なのにバッグ屋さんに変わっていたのにはびっくり。地下街だけで何件あるでしょう。
 
 私は、以前HPの特集にも書いたことがあるのですが、バッグはファッションも大切ですが、大事な仕事道具。いかに機能的で、持ちやすく、そしてかっこういいかが選ぶポイントです。

 バッグの中でもこのところやたら目に付くのが、短いショルダーの横長いバッグ。デザインもいろいろあって、きらきら飾りものも付いていたり、大きさもたくさん出ていますね。

 この頃、またもや通勤電車の中で気になることがあります。この横長ショルダーバッグがとても邪魔になるのです。これまでにあったような長いショルダーであれば、バッグの所が下に来るので邪魔にならないのですが、この短いのは、体にあたって、時には首あたりに当たったりしてとても不快なのです。
 満員の時は、肩からバッグを下してくれるといいのですが。他に人に迷惑をかけているという感覚がないんですよね。悲しいかな・・・

 若い人だけではなく、おばさんたちも周りが見えていませんものね。自分の歩き方や行動が後ろの人にどのような影響を与えているか、おかまいなし。大声で話していても平気。若い人でも大声で話したり、相変わらずバスの中で携帯で話す人もいるし。
 
 皆さん、私も含めて、意外に気づかないで他人に迷惑をかけていることってあるかもしれません。公衆の場では、ちょっと気配りを!ちょっと周りを意識し、気遣いをしましょうね。皆が気持ちがいい世の中になると思いますよ。
 
 

高校の出前講座を終えて

2007-10-23 14:05:28 | Weblog
 今日午前中、修猷館高校の総合学習の時間である出前講座を終えたので新鮮なうちに感想を書いておきます。
 出前講座自体は、6年ぐらい前から行われていて、卒業生を中心に広く社会人に学校に来てもらい、生徒たちにその人の得意分野の話をしてもらうというものです。私は数年前から卒業生の建築家、松岡さんに誘われて話をしに行っていました。

 例年は、1次限、2次限ともほとんど講義で(中には、実験やディベートをされる方もいます)生徒が講義者リストの中から好きなところを選んで聞きに集まるというものでしたが、今年は初めての試みで、1次限はパネルディスカッション、2次限目は講義という形になりました。
 私は、なぜか、4名のパネリストの中で1人だけ修猷館出身ではないのですが、出るはめになってしまいました。

 初めはテーマを福岡についていろいろな立場から語るというものでしたが、1度きりの打ち合わせの中で、「今、君たちに伝えたい」という題にして、それぞれの立場から高校生にメッセージを語ろうということになりました。

 ここまで書いて、数日経ってしまいました。少し時間が経っての感想になりますが、続きを書きます。
 当日は、8時40分から、1,2年生約400人が体育館に座り、私たち4名は少し高い台の上に椅子だけで座るという、少しでも生徒と一体感が出るようにと考えられた設定でした。
 400名の高校生の熱気はすごいです。私の子供は大きくなりましたので、久しぶりに若者が近くにいるという感じです。1時間半のパネルでしたが、福大の田村先生の銘コーディネイトに、笑いがあったり、結構感想や質問もあって、なかなかいい雰囲気でした。中には下を向いている生徒もいましたが、大半はこちらをよく見て、聞いていたようです。

 私の話した内容は、
  ①これから将来、どこかに就職するにしても、いい企業を選ぶという選択だけ
   ではなく、起業するという選択もあるということ。私の起業体験談を交え
   て。
  ②いろいろな経験、いろいろなチャレンジをしなさい、そうすると人生がとて
   もおもしろくなるということ。自分自身、50代がとても楽しい。
 
 こんなことを語ってみました。しかし一人での講演と違って、他のパネラーとのやり取りがあったり、人の話を聞いていて、言おうと準備していた話が変わったり、本当にパネルはおもしろいけれどドキドキものです。
 
 他の出演者の話もしましょう。市役所勤務の馬場さんは、一貫して、「市役所にいらっしゃい」という話でした。組織は組織での仕事の仕方、おもしろさがあるということを熱く語られました。
 建築家の松岡さんは、「あえて恐れずに言うならば」という前置きをして、修猷館の生徒はリーダーとなるべく勉強をしなさい、その心構えをもちなさいという先輩だからこそ言えるメッセージを送っていました。彼女は、仕事やそのキャリアもすごいのですが、40代前半とは思えないほどしっかりしているし、知的でかっこいい女性です。きっと女生徒たちは憧れたのではないでしょうか。
 
 正直、私は卒業生ではないので、何といってもこの学校の歴史や生徒のことを知りません。高校生に、ということでは愛情を持って先輩として話すことはできますが、卒業生とはどうしても心の入りかたが違うと思います。私も母校で話すのであれば、どこをどうとは言えませんが、やはり違ってくるのではないかと思ったりもしました。

 毎年そうですが、学生に話すと終わってから妙な興奮と、虚脱感が残ります。あれで良かったんだろうかという後悔やら、何か少しでも伝わっていればいいのだがという期待感とでもいうのでしょうか、しばらく尾を引きます。
 しかし、やはりチャンスを与えられて良かったと思っています。自分がやってきたこと、その中で考えてきたことを聞いてもらう、このことはすなわち自分の考えの整理にもなりました。それと、将来ある若い人の熱心な瞳に出会うことは、これからもがんばって生きていかなくてはという自分を励ますエネルギーにもなった気がします。

なかなか買いやすいパン屋さんがない?

2007-10-18 17:38:33 | Weblog
 またまたパン屋の話です。勿論、まずはパンの味、好みが一番でパン屋を選ぶのでしょうが、買いやすい店と、何だか買いにくい店があるような気がしませんか

 Aという店は、レジの所がフォーク式になっているので、列による早い遅いがないという点はいいのですが、まったく待っている人がいなくても、ずーと曲った道を通って行かなくてはレジの所に行きつけないのです。それもゆったりと広い道ならいいのですが、狭い所をパンを乗せたお皿を片手で(ほとんどもう片方の手にはバックを持っているので)持って歩くのは大変です。
 またこの店は、お客の出入りの多い場所にある店で、オープンになっており、パンがむき出しに並べてあるので、人によっては、何だかほこりがしてそうでいやだと言う声も聞きます。
 もう少しレジの所を広くするとか、レイアウトを変えられないだろうかと思っている店ですが、そのためかついつい足が遠のきます。

 デパートに入っているお客の多い他の店は、フォーク式になっていないので、やはり片手でお皿を持って、落とさないように、どこの列が早そうか決めて並ぶのが大変です。遅い列になっても待つのはちょっとした違いなんでしょうが、「あーあっちに並べば良かった」と思った時のくやしさ。
 特にデパートの場合、スペースの問題なんでしょうが、フォーク式にしてほしいなと思います。

 三越の北側のパン屋さんのお皿はいいですよ。普通の平たいのもありますが、持ち手のついた少し深くなったお皿は、持ちやすいし、こぼれにくいので(パンは意外に滑るので)助かります。
 最近では、ほとんどのレジでカウンター前にバック置きのようなスペースがあるのはいいですね。いつからかこうなったかな、きっとだれかが要望したのだろうと思いますが、財布を出す時にバックを置く所があると、ちょっとしたことですがとても助かります。

 皆さんもちょっとしたことに心地よさを感じ、”何だかここは買いやすい”というので結果的に行く回数が増える、気が付いてみれば他よりも行く頻度が多くなったというお店はないでしょうか

大好きな食パンの話

2007-10-17 17:08:39 | Weblog
 朝食はパン食です。お米も大好きですが、パンも大好きです。特に朝食は食パン。他の家族は、デニッシュやロールなどいろいろなパンを食べますが、私はよほどのことがない限り食パンを買ってきます。
 これだけ食パンが好きなので、どこのでもいいわけではありません。私が一番気にいっているのは、アペティートのカントリーホワイトです。グランドホテルやニューオータニのイギリスパンも好きです。駅によくあるヴァン・・・というパン屋さんのもgood。でも何といってもアペティートのは、オーブントースターで軽く焼いて、バターをぬって、それがしみ込んだ時の味が、何ともたまらないのです。軽さといい、柔らかさといい、私の中ではナンバーワンです。

 それなのに数日前、とてもくやしいことがありました。

地下街のアペティートでよくパンを買うのですが、先にも書いたように食パンは私しか食べないので、6枚は多いのです。それで、前に書いた所はすべて3枚のが売っている所です。アペティートにも3枚のが置いてあるのですが、夕方行くと売り切れてないことがあります。しかし、6枚のをレジに持って行って、「これの3枚だけください」というと、初めはごちゃごちゃ言っていたのですが、2度目からはスムーズにちゃんとビニールの手袋をはめて3枚だけを袋に入れて、半分の価格で売ってくれていたのです。
 それが、先日、いつものように頼むと、「できません」と言うではありませんか。「いや、いつも分けてもらってます」と言っても、「前はそうかもしれませんができません」と言って、とうとう泣く泣く6枚のを買ってくることになったのです。
 勿論、パンを冷凍することも知っています。でもやっぱり、できたてとはいいませんが、パンは新しいのがおいしいと思います。こんなに恋い焦がれている食パンなのに・・・

 どうして、物を売る所は、もっとお客様に添えないのかなと思います。無茶なことを言うつもりはありません。勿論勝手な要求をするお客もいるので、売る方も大変だとあ思いますが、お客を見れば、ちょっと話せば、この人が無茶を言っているのか、お願いしているのかは分かると思うのですが。好きな所だけにくやしいー。
 福ビルにも同じ店があるので、こちらはどのような対応をするか試してみようと思っています。

 岩田屋に入っている、Aという店、Hという店は、まったく3枚のは置いていませんし、尋ねたり、お願いしても全くダメの一言。こんな所では買いません。結局、他の家族のもここでは買わないようにしています。
 
 たくさんある店の中で、消費者はこんなちょっとしたことで、店を選んだり、よそに行ったりしているのではないでしょうか。
 お店の方へ、まだ他にお客さんが来ているから、わがままなお客は来なくていいですか?一人でも多くのお客さんに好かれる、ファンになってもらう店づくり、接客をしなくていいのでしょうか

大店法の会議に出て

2007-10-16 15:47:52 | Weblog
 平成12年から毎月1回開催される「福岡県大規模小売店舗立地審議会」の委員をしています。この会議は、通称「大店法」と言われるもので、1000m2以上の小売店が出店をする場合、県や政令都市の審議会で審議をするというものです。
 毎月、出店地域の住民説明会などを経た後の、最終的に計画された出店案件の説明を聞き、私たち委員は、交通問題、騒音、環境への配慮などをいろいろな角度から質問し、次の月に持ち越します。そして、次の月に質問事項への事業者の回答を聞いた後、再度審議をして、意見あり、なしを決めます。

 長年この会議に出ていて思うことは、まず、時代の流れによって、衣料関係やドラッグストアーが続けて出店するなとか、時間延長、特にスーパーの24時間化が目覚ましいなとか、郊外に3万m2~5万m2もあるような大型店の出店が続くな、というように競争を勝ち抜くための企業の懸命な動きが見えてきます。
 また、一時は、周辺商店街の反対や住民意見などがたくさん出されていた時期もありましたが、規制緩和の流れの中で、どちらかというと出店を促進するような流れに変わり、そしてここ1年ぐらいは、中心市街地活性化法の動きで、大型店の出店が難しくなっているという動きに変わってきているようです。

 私たち委員は、意見を言うことはできますが、よほどのことがない限り出店止めることはできません。毎月会議に出ていて、時々虚しくなることもありますが、少しでも消費者の立場から、疑問点を出し、少しでも問題だと思われるところは言っていき、企業に考えてもらうという役目かと思っています。

 それにしても、小売店の競争は大変だなと感じるこの頃です。出店攻勢、時間延長、店舗拡張、コストもかかるでしょうに、でも止まっていては負けるということでしょうか。消費者としては、いろいろな選択肢があることは喜ばしいことですが、出店過剰で共倒れにならないだろうか、従業員の就業環境は大丈夫なのだろうかと心配にもなります。

 もう一つ心配なことは、車が運転できる間はいいのですが、車で移動できなくなった時に、今のような郊外店はどうなるのだろうかということです。高齢者が多くなった時、このような郊外大型店はどう対応していくのでしょうか。
 かと言って、魅力のない商店街や小売店には行きたくないし・・・商店街ももっとがんばって地域に喜ばれる、魅力的な店の集まりになってほしいし・・・
 詰まるところ、消費者は自分が本当に気に入っている店はしっかり応援し、店の方は、消費者と共に、地域と共に歩んでいかなくてはいけないということでしょうか。

声を出せない若者?

2007-10-11 12:12:49 | Weblog

 朝は電車で、帰りはバスで通勤しているのですが、最近、こんな若い人が気になるのです。

 朝の満員電車で、電車が駅に着いて降りる時、奥の方から出てくる人は、普通「すみません、降ります」とか「降りまーす」とか声に出して言いますよね。それがこの頃、何も言わないでただ押してくる人とか、どうかすると何も言わないでモゾモゾして降りそこないそうになる人がいるのです。
 バスでも同じようなことがあります。私が2人がけの座席の通路側に座っている場合、窓側の人が降りる時、「ちょっとすみません、次降ります」とか「すみません」ぐらいは言いますよね。この場合も若い人は、何も言わないで、体を押してくるか、だまってじっとしていて、こちらの方が察して立つようなことがあります。
 
 これは一体何なんでしょうね 公共の場で声が出せないのでしょうか。友達同士や知っている人とは話すのでしょうが、このような公共の場でこそ”声”をきちっと出さなくてはいけない場面があると思います。

 それにつけても、日本人は他人に対してもっと気遣いがあってもいいなと思います。ちょっとした会釈、挨拶、すみません、ごめんなさいの声掛け、ほほえみ、これらが足りないなーと感じませんか。外国に行くと、エレベーターの中、道ですれ違う時、ちょっと当たってしまった時など、にこっとして「ソーリー」とか「ハーイ」とか言います。ちょっとしたことですが、とても気持ちがいいんですよね。

 若い人、もっと声を出しましょう 慣れるまでちょっと恥ずかしいかもしれませんが、思いきって。きっと気持ちがいい空気が流れますよ。こういう感じとか、雰囲気というものを知ってほしいなと思う今日この頃です。

 

高齢社会の到来?

2007-10-09 15:16:04 | Weblog
 10月の3連休、黒部、立山に行ってきました。前半2日は大変良いお天気で、九州の紅葉とは違う、2,490mという高地の紅葉を満喫してきました。

 この旅行で感じたことを2つほど書いてみます。
  ①宿のサービス、おもてなしとは
  ②高齢社会ってこんな感じ?

 まず初めのテーマですが、今回日本一の標高に立つ”立山ホテル”とそこからちょっと離れた同じ系列の”弥陀ヶ原ホテル”に泊まりました。
 立山ホテルはびっくりするくらい狭い部屋でしたが、2,500mの山の上のホテルと考えると、その設備は立派なものでした。弥陀ヶ原ホテルの方が新しく、ホテルらしいホテルでしたが、どちらも感激したサービスがありました。
 それは、16時半ぐらいから、無料で専門のネイチャーガイドさんが、1時間ぐらい近所の散策に連れて行ってくれるのです。自分たちで勝手に歩くのと違い、その土地の謂れや、植物の名前、この周辺の上手な歩き方など教えてくれながらの散策なので、とても印象に残り楽しさ倍増。
 また、夜、立山ホテルでは、8時半ごろからスライドでの星の話の後、実際に屋上に出て、星の名前や星の探し方などを教えてくれるのです。寒さの中、屋上に仰向けに寝転んで天然プラネタリウム?を初体験。
 弥陀ヶ原のホテルでは、四季の立山のスライドショー。ガイドの人のおもしろい話しぶりと説明に、また他の季節にも来てみたいなと思わせる趣向でした。

 2番目のテーマ、高齢社会の到来を感じたのが今回の旅行でした。このところどこに旅行に行っても、高齢者が多いな、高齢者が元気だなと思っていましたが、山は特に多いような気がします。
 今回のように、松本からバスやケーブルやロープーエーなどをいくつも乗り継いで目的地に移動するような旅の時、年配の方が多い時は、あせりは禁物。少し若い私たちからすると何かにつけてテンポが遅く感じられてちょっといらいらします。その上、どこででも大きな声でしゃべる人、人の話、説明を聞かない人、周りが見えてなくてマイペース、こんな方たちをだいぶ見ました。人数が多くなると無視できない集団です。

 もうひとつ高齢者パワーを感じたのは、カメラ。新聞か何かで、高級カメラ、一眼レフデジカメが中高年に売れているという話は読んだことがありましたが、まさに現場を見てきました。
 山の夕暮れともなれば、夕日撮影に三脚がずらりと並んでいるのです。それもプロのカメラマン風の人ではなく、中高年の普通のおじさん、おばさんたち。きっと地元に帰って写真展などに出展するんでしょうね。恐るべし中高年パワー。
 
 今後中高年消費者の消費は益々伸びることでしょう。この方々対象の売り方は、「懇切丁寧に説明をする」がキーワードだと思います。一人一人丁寧に説明しないと聞いていません。ゆっくり丁寧に説明しないと理解できていません。
 斯くいう私たちも10年もすれば仲間入り。4人に一人、3人に一人が高齢者の社会になれば、自ずから社会のテンポ、社会自体のあり方も変わってくるのでしょうね。 

さすが東京、やっぱりサービスは一流?

2007-10-04 13:45:19 | Weblog
 
東京に出張しました。以前は毎月会議に出かけたり、マーティング調査と称して出張を作ったりしていたのですが、現在は丸1、2日空けるのが大変で、久しぶりの上京でした。

 今回、クライアントさんにお会いして打ち合わせをし、その企業さんの東京の店を見に行くという仕事を中心に、せっかく上京するので、2日で動ける範囲から、原宿の表参道ヒルズ、ミッドタウン、国立新美術館を見て回る予定を立てました。
 東京によく行かれる方はご存知だと思いますが、東京は、JR,地下鉄、私鉄の線が山ほどあって、いろいろな行き方ができます。どの線とどの線を乗り継いで行くのが、効率的で、安くなるか、そしてもうひとつ考慮に入れなくてはならないのが、乗り換えの便利さです。地図上では、同じ駅名で簡単に乗り換えられるようですが、駅によっては、乗り換えにひと駅ぐらい歩かなくてはならないような場所もあります。
 いつものことですが、東京でのスケジュールを考えるのは、まるでクイズを解いたり、パズルをしているような気持ちになります。羽田に着いた時間から帰りの飛行機の時間まで、いかに無駄なく、有効に、行きたい所に行くか、時間、乗り物、食事の場所、これらを考えに入れて計画を立てます。
 計画を立てている時に発見したのですが、ホテルのHPなどでは、どこからホテルに行くかということを入力すると、4通りもの経路が表示され、時間、料金まで出るのでとても便利です。

 さて、最初に見学に行ったのは、原宿の”表参道ヒルズ”です。JRの原宿駅を降りて変わりようにびっくりしました。確かあの古いアパートの後に表参道ヒルズが建ったのですよね。
 あまり大きなビルではありませんが、B2から3階まで緩やかな螺旋通路ですべての店を見て回れるのはいいなと思いました。店の雰囲気も商品も若者向けではなく、ちょっと大人を意識したビルで気に入りました。最近特に福岡は、若者向けの店やスペースが多く、行きたい所が少ないと思っていましたので、嬉しくなりました。
 そこで偶然ある靴屋さんに入ったのですが、結局1時間半、足のカウンセリングをしてもらって、外反母趾の足が少しでも進まないようにアドバイスを受け、2足の靴を購入してきました。一流の説明と丁寧さに大変満足でき、頻繁には行けないけれど、次に東京に行く時は、スケジュールに入れたい所だと思いました。

 次の日、訪れたのは、国立新美術館。最近このあたり一帯はおもしろいですね。六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、サントリー美術館、森美術館など、ショッピングだけではなく、緑が多い中に、いろいろビルが点在していて、いろいろなな楽しみ方ができます。
 国立新美術館は、美術館にしては珍しく、常設展示がありません。私が行った時はちょうど二科展をやっていました。絵画、彫刻、写真とかなりの出品作が並んでいました。
 中身もさることながら、建物が大変ユニークです。最近選挙でお騒がせの黒川紀章の設計で、レストランやカフェが逆円錐形の上に乗っているとでもいいましょうか、目を引く造りになっています。また、このレストラン、フランスの三ツ星シェフ、ポール・ボキューズの店ということもあって、早くから長蛇の列ができていました。
 美術館も変わったなーというのが率直な感想。金沢の21世紀美術館といい、ひたすら芸術品を見て帰るというのではなく、美術館全部を楽しむという風に変わってきているのですね。これまで美術館の敷居が高かった人も、美術館にちょっと行ってみようと思わせる作り方は大切ですよね。

 そして、次に訪れたのは、国立新美術館から歩いて5分ほどの所にある、東京ミッドタウン。このあたりは本当に緑も多くていい雰囲気です。建物の中は、ビルには珍しく”和”を感じさせるインテリア、落ち着きです。
 この日もたくさんの人でにぎわっていましたが、見学のツアーもあるとか。団体でぞろぞろ動いている人もいました。
 今回私の目的は、ショッピングではなく、ネール。たまたま地元の西部ガスが出している”&”という冊子にミッドタウンの紹介があり、その中に美容室とネールがいっしょになった店が載っていました。地元では時間がなく、ネールにも長い間行ったことがなかったので、思いきって予約を取りました。
 
さてこれからが体験談。ビルの2階にあるこの店は、ネールのスペースを窓側に一列7席ぐらいの長さで設けられているのは、まずすごいことです。お客は、窓に向って、外の景色を楽しみながらサービスを受けることが出来るのです。
 私は、せっかくだからなかなか自分ではお手入れができないペディキュアを体験。カウンセリングに始まり、自分の足の爪だろうかと思うほどピカピカにきれいなマニキュアを塗って、足のマッサージまで入って1時間半、1万5千円でした。リクライニングシートでゆっくり本を読んだり、お茶をのんだり、うとうとしたり・・・あー何とも贅沢な時間。
 これを高いと思うかどうかは、それぞれでしょうが、私は大変満足しました。明るく気持ちの良いスペース、大変満足できるペディキュアの技術、そして従業員のお行儀の良さと施術をしてくれた人の程よい会話と感じの良さ。
 今回ここでは買物はしませんでしたが、いくつかの店に入って従業員さんと話をして、接客のレベルが高いなと思いました。東京はたくさんの店があって競争が厳しく、またさまざまなお客さんがいて揉まれるからでしょうか。私たちぐらいの年齢になると、ショッピングタイムをいかに快適に過ごし、満足感を感じて帰れるかがお客になるかどうかのカギになるようです。

 それにしてもお金を使うのは、物を買うだけではないということです。今回のような美容関係のサービスの提供にもお金を使う女性は多くなってきていますし、そもそもサービス事態にお金を使うのか、”心地よさ”にお金を使っているのではと言えなくもないでしょう。企業はこんな消費者心理を本当に理解しているのでしょうか。