久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

外から見ると・・・

2012-09-27 11:47:03 | Weblog
 少し治まったというものの、尖閣諸島における中国との問題、そして竹島問題での韓国との関係、どの時代もその時のトップ、選挙などのタイミングによって、多少のトラブルはあったでしょうが、今回の騒動は考えさせられることが多々あります
 歴史を見てもそうですが、国と国の関係って、微妙な力関係であることが今回のことで良く分かりました。日本は戦後、日米安保条約により何とか平和を保ってきたところはありますが、アメリカの世界の中での位置づけの変化、そして、一番大きいのは、中国の経済的台頭、これがアジア・環太平洋の力関係を変えてきているのは事実でしょうね。
 中国に関しては、いろいろ聞きますが、また冷静な考えの中国人もたくさんいるとは聞きますが、暴力はよくないデモや集会もいいでしょう、たくさんの人がまとまって意見を言うのはいいでしょう。しかし他の国の国旗を焼いたり、日系企業を襲撃したり、人を傷つけたりするのは、どのような教育をされた国なのかなーと思ってしまいます

 これまでいろいろな国に行ってきましたが、勿論観光で数日間訪れた国がほとんどですが、それでもその地に行くと、その国の成り立ちや歴史、国民性、雰囲気などは分かります。
 また、その国を見ながら逆に日本のことを考えることが出来るのも海外旅行のいい点だと思います

 今回9月の3連休を使って4泊6日という強行軍で行ってきたのは、アメリカ、ロサンゼルス。ロスは15年前に仕事で行って以来。ロサンゼルスは広いし、公共の交通機関があまりないので、行けたのはごく一部です。ハリウッド通り、グラフィス天文台、ゲッティー美術館、豪邸めぐり、パフォーマンスの楽しいステーキレストラン、サンタモニカでのロブスターの夕食、そしてグランドキャニオン観光、何とも1日かけてカリフォルニアからちょっと国境を越えたメキシコ・ティファナへ。こんな、毎回のことですが、忙しい旅行でした

 そこで、今回感じたことを短く書いてみます。
  
  NYは地下鉄が発達しているので自分で移動できたが、ロスは、車がないとほとんど動けない都      市。1人1台という生活なので、ハイウエーが発達して片道6車線もあるのに、渋滞する。昔のようなアメ
   リカの大型車はほとんど見ないし、ハイブリッド車が多くなってきたというものの、CO2は出しっぱ
   なし。天気はいいのに景色が霞んでいる。

  環境で言えば、この国では、節水、節電、省エネという言葉は〝ない″に等しいよう。トイレには必ず
   とてもしっかりした質のいい手を拭くペーパーがあるし、降水量が大変少ない都市にも係わらず、節水
   なんて言葉は聞きませんし、芝生には1日3回ほど自動散水する所がほとんどだとか。温暖化防止議定書
   に加わらないはずだ・・・

  今回行ったゲッティー美術館(高台にある素晴らしい建物、貯蔵の絵もすごい)、グリフィス天文台も
   入場料はタダ。何と個人の私財によって作られたものだとか。アメリカお金持ちは桁違い。でもこのよ
   うなことにお金を使ってくれるのは大歓迎

  グランドキャニオンはすごいロスの中心からかない離れた小さな空港から19人乗りの小さな飛行機で1
   時間半。そこからまたバスで行った所、それはそれは壮大な眺め。地球の割れ目かと思うような景色。

  分かっているはずなのに、食事の時、料理を頼み過ぎる。メインは勿論、サラダもスープもどうしてこ
   んなに量が多いの

  ホテルの朝食にごはんと味噌汁があった。その炊き立てごはんのおいしいこと!そうか、カリフォルニ   ア米は日本から行ったお米だった

  メキシコに行く途中寄った、カリフォルニアの南の街、サンディエゴ。港の所に出ていた、店やテント
   に出されていたアクセサリーや工芸品はどれもセンスが良く素敵だった。オシャレなガラスのペンダン   トトップを買う。

  メキシコから帰る時に、出国に1時間半炎天下の中、並んで待たされる。車やバスのまま国境を超えるの
   は手続きが大変で時間がかかるということだが、今時、外に並んで待たせるかなー。信じられない経
   験。暑くてきつくて倒れそうだった

 今回は、ほとんどフリーにオプションを入れた形だったので、英語を使う場面がたくさん。あー、まだすぐ出てこない。こういう時はどう言えばいいんだっけ・・・という、あーまだまだ英語勉強しなくては

ワールド・カフェに参加しました!

2012-09-12 09:10:08 | Weblog
 今週日曜日、福岡市主催の「ふくおか未来カフェ!」-福岡市の未来をつくるワールド・カフェ-に参加しました。5月から委員をしている福岡市自立分権型行財政改革有識者会議の関係もあって、メールが来ていたので参加することにしました。最近、ワールド・カフェに関心をもっているので、500人でするワールド・カフェってどううなものなんだろーというような好奇心もあって行ってみました。

 国際会議場の2階、ものすごく広い会場にたくさんの丸テーブルが並んでいます。どこに座ってもいいということ。半分近くの人がすでに座っていらしたので、いつもは女性達で話すことが多いので、男性が座っている席を探して座りました。14時スタート。5人1組。私たちのテーブルは男性3名、女性2名になりました。
 まず、高島市長の挨拶。市長も市民と同じように1つのテーブルの席に着いていらっしゃいました。次に、ワールド・カフェの説明。以前、我社の社員がこの手法を学んできて、当社主催の勉強会で2度ほどやったことはありましたが、こんなに大勢のは初めてです
 
 今回は、この日福岡市が出した、「福岡市総合計画」について皆で考えるというもの。1つのテーブルに固定するのではなく、3回好きなテーブルに移ります。テーマは、・この総合計画はいかがでしょうか?・あなただったらどうしますか?というもの。
 途中、市から総合計画の概略の説明があったり、総合計画の委員長のコメントがあったり、市長のコメントがあったりしましたが、兎に角3テーブル移動をし、計11名の人たちと知り合いになり、話し合いました。

 感想。あっという間の3時間でした。初め、「3時間?長いなー」と思っていたのですが、短いぐらい。しかし、時間配分にちょっと不満。1テーブルでの話が15分では、ちょっと短い。簡単に自己紹介して、思ったことを話し始めたら終わり。途中のコメントがちょっと長いかな
 結局450名ぐらいの参加だったのではないかと思いますが、1テーブル4~5名って、いい人数ですね。人の話が良く聞ける距離だし、周りに400名以上の人が話しているのが全然邪魔にならない。

 後から思ったのですが、今回の目的は〝参加することに意義があり”全然話が深まらなくて、私としては不満だったのですが、あの手法、「どんな出会いがあるかな」「人はどんなことを考えているんだろ」とワクワクさせるものはありますね
 テーブルにクロスのように薄茶色の模造紙がかけてあり、いつでも何でも書いていいように5色のマジックが置いてある。(あー今分かった!普通にある白の模造紙ではなく、あの薄茶の色、書きなさいというような強制的な感じがせず自然に書きやすくてよかったなー)書くことによる解放感も促しているのでしょうね。

 でも私だったら、初めに総合計画の簡単な説明をして、その後は、新しい出会いや知らない人と福岡について語ることを楽しませますねー。その方が終わった時の満足度は高く、総合計画に対するパブリックコメントのキックオフになると思いますが・・・なんて思ったワールド・カフェでした

至福の喜び・・・?

2012-09-06 11:26:42 | Weblog
 昨日から今朝にかけて、3回ぐらい「あー終わった!シ・ア・ワ・セ・・・」と小さくつぶやいたでしょうか。久しぶりです。こんな気分
 昔、若い頃、仕事を初めて少したった頃、講演をした後など、何とも言えない充実感、解放感を感じていたのでした。が、このところは講演会が終わっても、「あれで良かったのだろうか、聞きに来られた方々は満足して帰られただろうか・・・」うにゅうにゅと思ってしまい、以前のようにできはどうだろうと、「やったー終わった」という気持ちになれない年齢になってきていました。

 しかし、昨日は、久しぶりの解放感にひたりました
 何があったかと言うと、昨日は、夕方16時から18時半まで、例の「福岡市自立型行財政改革有識者会議」の第6回会議。実は、決して満足のいく発言ができたとは思っていませんが、この会議も毎回3時間を超える会議が5月から始まり、何よりのプレッシャーは傍聴人も多く、またネットでリアル配信されていること、また市役所前列には副市長初め局長がずらり並んでいること、会議の内容が大変重く難しいテーマであること、などなど、終わっただけで嬉しいのも事実です。
 昨日の会議の前は久しぶりに心臓が口からでそうになるほど緊張。第5回会議に議論の時間が足りなかったので、急遽追加された会議であったり、自らも、「まだ発言したいことがあった。さらにもっと委員同士の議論があってもいいのではないか」など言った手前、随分前から今回のテーマ「組織風土改革」については考えをまとめていましたが、果たして当日、いいタイミングで考えていたことがきっちり発言できるか・・・これまで、かなりの講演会、パネル、審議会なども経験していますが、今回かなりのプレッシャーでした。

 結果としては、思い返してみても、私自身決して満足のいく発言ができたわけではありませんが、まあ何とか言いたいことは言えたし、会議自体、通常の会議にはない、北川委員長の市幹部に対する激しい突っ込みもあったりして、まあ、前回のように不消化感の残る会議ではなかったことが良かったのかもしれません

 それにしても会議での発言は難しいです。流れとタイミングと、そして、いかに考えていることを充分にうまく言葉にできるか・・・あー自己嫌悪です・・・

 昨日は北川会長のお帰りの飛行機のご都合があったようで、2時間半以上の延長はなかったのも幸いでしたし、もうひとつ、私の都合で日程変更していた我社の取締役会が19時からあって、終わったのは21時前。これも終わってホッ・・・


 実はもうひとつ、一昨日朝9時半から18時近くまであった県の6次産業化推進事業助成金審査が無事終わったのも解放感に繋がっている要素です。
 これは時間的には本当に大変でした。この助成事業は、県の農林水産部が今年始めたもので、県の予想以上の応募があったということで、1日に12事業の審査をするというので、トイレ休憩もなく、昼食時間だけの休憩で、1日中県庁に缶詰でした

 しかし、これはおもしろかったです。6次産業って、平たく言えば農商工連携、今回の県の支援は、地域の農林水産業と商工業者が連携して、新商品開発をするのに助成金を出すというものです。
 小麦やホウレンソウ、きのこやみかんなど農家もなかなかそのままでは売れないので、また出荷の時だけとなると収入に偏りができるので、1年を通して収入を得たいと、加工を考えるわけです。

 今回審査をして感じたことは、まず農家は大変だなーということ。天候や災害などのリスクもあるし、労力もかかるのに単価が安い。私たち消費者が買う時はそんなに安いという感覚はないのですが、流通を通るためか、農家の出荷額はとても安いようです。それを補完する意味でも加工品を作って売りたいのです。
 しかし農家だけではなかなか加工品は出来ません。そこで、工業者、商業者と組んで商品化しようとしている訳です。

 申請書類を見、当日のプレゼンテーションを聞き、いくつかの質問をしていると、その農家の熱心さや工、または商業者との連携の良さ、またこれまでにどれだけ努力をしてきたかは分かります。反対に、助成金、もらえるものならもらおう、という感じではないかな?と思われるような申請もあり。ここまで商品化出来ているのであれば、ここから先は自ら投資をして売っていくものでしょう、と言いたくなるような申請もありました。

 食糧の自給率が40%を切っているという危うい日本、本来農業国であったはずなのに、農業が衰退していいのか、地産地消、できれば顔の見える距離で、顔の見える人が作った安全な食品を買いたい、これが今の消費者の願いではないでしょうか。
 それであれば、消費者が賢い選択をして、地元の農家を応援していかない限りは日本の農業は衰退していくのではないでしょうか。これからもがんばっている農家は応援していかなくてはなーと思った審査の仕事でした。

 というようなことで、しばし、本当にまたすぐ次の大変な仕事が待っているのですが、しばし、ホッとしている時間です