久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

助成金の審査、行財政改革・・・連日福岡市の仕事です

2012-05-30 10:32:57 | Weblog
 先週から連日連夜、福岡市に係わる仕事をしています。時期的に市の助成金の審査が多いですね。そこに、今年は、高島市長の肝入りで「行財政改革に関する有識者会議」が今月から始まったので、益々忙しくなってきました。

 まず、この行財政改革の会議の報告から。委員を頼まれた時に、市長が大変力を入れていらっしゃるということ、わざわざ山崎副市長が説明に来られたこと、そして毎月1回のハードな会議、私で出来るのかなと思いましたが、60年暮らしてきた福岡市、大好きな福岡がもっと良くなるように、お手伝いできるのであればと思い受けることにしました
 これまでにも、個別部署のの審議会や委員会はたくさん経験させていただいていましたし、市のマスタープランや以前の行財政改革や事業仕分けにも係わらせていただいたおかげで、行政の仕事には大変関心があり、言いたいこともあります。決して行政の専門家ではないけれど、市民、事業をしている立場から発言しようと思っています。

 第1回の会議当日、予想通り、TVカメラがずらり、マスコミ席にもたくさんの記者たち、一般公開なので、傍聴者もたくさん来ていました
 座長は少し前から福岡市の顧問になられた、元三重県知事で、現在早稲田教授の北川氏。委員は全部で11名。女性が5名。大学の先生が4名、弁護士、公認会計士、企業の人が2人、私は消費生活アドバイザーとして、市民また企業人という立場になるのでしょうか。一番驚いたのは、たぶん私が一番年上だということ。私が一番年長者、という会議は初めてです若い委員を集められたんでしょうね。これまで審議会や委員会でお会いする方々はひとりも入っていませんでした。

 さて、会議は13時から2時間の予定ですが、初めから、少し延長するかもしれないとのこと。市長の力の入った挨拶、山崎副市長の市からの今回の改革に関する説明、ここまでは良かったのですが、さあ、ここからの長かったこと
 ここからは、事前に一人7~8分で意見を述べるようにと言われていたのですが、私の順番が最後から3番目ということもありましたが、一人一人の発言が長い、長い。当日10分以内と言われたのがいけなかったのか、大学の講義のような発言をされる方もあったり。皆言いたい人たちなのでしょうね。
 私も事前のしっかり言うことを考えてきていましたが、あまりにも待ち時間が長くて、くたびれてしまい、何だか充分言いたいことが言えなかったようで、終わってからちょっと落ち込みました

 次回からは、テーマも絞られ、一方的に発言する会議ではなくなると思いますが、聞くだけの会議がこんなにきついとは・・・自分も含めて、もう少し短い時間の中で、ぴりっとしたことが言えるようにしなくてはいけないなーと反省しきりでした



 結構ここで、エネルギーを使い果たしましたが、そうも言ってられません。この日は夜、商店街の助成金審査が。結局夜9時までかかりました。でもいつもながら、商店街の審査は楽しいです。顔見知りの商店主の方たちも多くなりましたし、毎年事業計画を聞いていますと、一生懸命さが伝わってきます
 しかしそれでも、市のお金を使って活性化事業をするのですから、審査員からはきっちり質問して、アドバイスもします。今回初めて申請を出した商店街も5つほどあり、初めての審査会にちょっと要領の悪い説明ですが、そこは、質問でカバーしたりして、今期終わりにある報告会を楽しみにしたいと思っています。
 今日午後に2回目の審査会が5時間ぐらいかけてあります。何しろ今回19の申請が出ていますので大変です。でもそれだけ熱心な商店街が増えることは喜ばしいことです。フレーフレー商店街



 さて、もうひとつ先週あった審査会、これは環境の審査会です。環境に関する市民活動を支援するもので、今年で8年目になります。1度採択されると3年間助成されるのですが、ここ数年若いグループなども申請をしてきていい傾向になってきたのですが、今回ちょっと問題があるグループもあって、審査に手間どりました。結局13時から18時40分ぐらいまでかかり、何とも疲れました

 今回思ったこと。特にこのような市民活動を支援する補助金を申請をする時は、こつこつとやってきたベースがあること。助成をもらうためにプロジェクトを立ち上げたようなのはいただけませんね。市の税金を使うのですから、直接ビジネスに繋げてはいけないということ、上限100万円もらえるものであってもなるべく手作り感のある(業者に頼むのではなく手作りでできることはする)予算申請を出すこと、3年申請を出せるので、初めは確実に足元を固めるところから、そして、実績を示して2年目、3年目に次なる申請を出すこと、このような姿勢を私達審査員は見ています。
 このような所にも私は「誠実」という言葉を思い浮かべ、大切にしなくてはいけないなーと思います。
 ここまで書いて時間切れ。商店街の審査に行ってきま~す



 昨日13時から18時近くまで、やっと商店街の活性化助成審査が終わりました。昨日は11商店街の審査を行い、少々疲れましたが、がんばっている商店街にはエールを送り続けようと思っています
 商店街もいろいろ。ごく一部の役員さんだけががんばって、何とか事業をしている所もあり、年月をかけ何か事業をやり続けていきながら、やっと無関心だった商店主をまとめてきている所、情報発信、お客さんとのコミュニケーションの場としてHPを活性化させている所、初めて商店マップを作ろうかという所、などなど。
 こちらもテーマを変えて申請を出し続けている所はよく知っているので、着実な商店街の成長にびっくりしたり、ホントに出来るのか、大丈夫だろうかと心配してみたり・・・
 審査項目にもあるのですが、この助成は3年間です。助成がなくなった後、自立してやっていただくためのそれまでの手助けなのですから、それを踏まえた計画であるように、そして、その心構えを持つようにと指導しています。決して補助金漬けにはならないようにと・・・ 
 毎年審査が終わると思うこと。今年こそは、各商店街の申請している行事に参加してみようと・・・何とか今年は行きますよー。商店街の皆さんー。

 

またまたいいレストラン、見つけました!

2012-05-21 09:55:19 | Weblog
 先週土曜日、夫の買物に付き合って、その後、外で食べようと、夫がネットで探し予約したイタリアンレストランへ。初めての所って「どうかなー」って心配なのですが・・・勿論ネットでの評判も調べては行きますが、この頃、食べログではありませんが、ネットの情報も当てにならないし・・・だれか知っている人が薦める所が安心なのですが。

 レストランの名前は「オステリア インクローチ」。場所は、西通りからちょっと入ったホテルの地下。穴倉風な外国のレストランのよう。
 メニューはアラカルトもいろいろありましたが、初めてですので、コース料理を注文。コースは5,250円と8,400円があって、それにコベルコ315円が付きます。
 5,250円のコースにしましたが、前菜3品、パスタ、魚料理、肉料理、デザートが付いています。まず、従業員の感じはいいです。お客はすべてカップル。私たちが行った7時前には、何組か来ていましたが、すぐに一杯になり、その後も前の人が終わって、3組入れ替わりました。天神のいい場所ではありますが、このお客の入りはすごい

 まず、従業員の感じ。初めての所って、従業員に親しみを感じられるか、気持ちよくオーダーできるかが重要です。まあ普通。
 料理、なかなかおいしかったです。お皿もgood。前菜の3皿目に出てきた、アスパラガスだったか、野菜に暖かいソースをかけた上に生ハムを乗せたの、ちょっとおもしろい取り合わせでおいしかったです。
 その後のパスタもおいしかったですねー。手打ち生麺にトマトソースでしたが、オマールとよく合っていて、トマトソースでも優しい味になっていました。なかなかgood。

 実は、その後です。そんなに飲んでいないのに、魚料理の途中から急に気分が悪くなって、一時は気が遠くなるほど。トイレに行ったり来たり。おしぼりを首に当てたり、水を飲んだり。しばらく大変でした。その間、従業員の人も気づいて、しかしさりげなく冷たいおしぼりに変えてくれたり、大丈夫かと聞いてくれたり、周りはたくさんお客さんがいますので、静かに優しくた対応してくれました。
 残念ながら肉料理は食べれず、やっとデザートの頃回復。そこでもさりげなく「チョコレートのクレープ巻きなので、あっさりしたデザートに替えましょうか?」と言ってくれ、本当にあっさりしたとても食べやすいデザートで食べることができました。

 じっと待っててくれた夫にも助かりましたが、従業員の方たちのさりげないサービスが嬉しかったです。料理もおいしかったし、雰囲気もいい、また行きたいレストレンが1件増えました

 

これぞまさに「消費者と企業のわいわい塾」

2012-05-18 09:25:43 | Weblog
 2004年11月にスタートした「消費者と企業のわいわい塾」も、一昨日は重ねること68回目。7年以上続けてきて、昨日の会は“まさにこれぞわいわい塾”という雰囲気の会になりました

 一昨日ご出演いただいたのは、アイスリュックのメーカー、エムクラフトさんです。アイスリュック実は2,3年前に展示会で見たことがあったのですが、何?アイスリュック?何だかカッコ悪るーい、という印象しかありませんでした
 ところが、ユーザーの声を聴き、改良を重ね、そして昨年からの日本中省エネの掛け声。そこでブレイクしたということです

 わいわい塾は、商品の話だけではなく、開発物語、企業の思いなどをしっかり語っていただきます。さらに、食べ物であれば試食したり、昨日のアイスリュックは部屋の冷房を消して、全員背負って体験。そして、会員からは感想、注文、アイディアなどどんどん発言してもらいます
 それが昨日は、何とも活発に意見が出るは出るは・・・わいわい塾の会員さんは、単なるお客さんではなく、いい企業、いい商品であれば、まさに「応援者」「参加者」なのです。

 今回おもしろいなーと思ったのは、アイスリュックを背負って、皆、それぞれ自分の使うシーンを想像して意見を言っているということ。漠然とした感想ではなく、たとえば営業の仕事をしている中年の女性。「外回りで夏は大変だけれど、これがあるといい。でもスーツの下に着てもわからないようにもう少し薄くならないか」とか、家で使いたいという主婦の方「ずっとしておくとこの肩の位置だと冷えすぎるよう。もう少し下にくるように紐が長くならないか」。自転車で通勤している若い女性「自転車の時は便利。是非使いたい」などなど。
 毎回終わって書いてもらうアンケートにも賛同の言葉、アイディア、スポーツをしている孫に送りたいなど、ここにもたくさん書かれていました。

 最近来られる会員さん、続けて来られている常連さんが多くなってきたからか、また質問しやすい雰囲気づくりや1時間半の会の構成を事前にしっかり企業さんと打ち合わせて進めているからか、会がとても楽しいと好評です

 最後にアイスリュックだけではなく、冬用のホットリュックも説明されたのですが、女性が多かったからか、こちらにも大変関心が高く、こんな使い方するので、こんな形があった方がいいなど、こちらも意見がたくさん出ていました

 元々、エムクラフトさんが、建設・左官業をされていて、夏場の暑さに考えられたのがアイスリュック。完成するまでには、大変な苦労とたくさんのいい企業さんとの出会いがあり、本になりそうな開発物語です。社長の誠実さ、謙虚さ、前向きさがこの商品を生んだと言っても過言ではありません。
 ですから、会が終わって、あまりに来られた方々が熱心に話を聞き、意見を言われたので、大変喜んでおられました。

 いいですねー。このような企業さんと消費者との出会いの場。これだけ物が溢れている時代、消費者もただ売られている商品を買うだけではなく、いっしょに物づくりをしたいのではないでしょうか。そして、そのようにして係わった商品は応援隊として買う。企業も“一方的に売る”だけではなく、もっと謙虚に消費者と共に商品を作り上げていくという姿勢が大事なのではないかと思った、一昨日の「わいわい塾」でした

時計を大事に長く使うには・・・

2012-05-10 10:08:47 | Weblog
 私は時計、腕時計が好きで、海外旅行に行くとついつい買ってしまいます。結構たくさん持っていて、仕事でこの洋服の時はこれ、遊びの時はスウオッチ、というようにアクセサリーのようにコーディネートするのが好きです。
 この頃は携帯で時間を見れるので、腕時計をしていない人もいますが、私は、朝あわてて時計を忘れると、何か体の一部が足りないようで落ち着かない気持ちになるくらい時計は大事な存在です。

 いくつかあると電池替えも大変。これまでは電池替えなんてどこでもいっしょ、と思って、適当に時計屋さんを見つけて替えていたのですが、当社の「わいわい塾」に出演いただいた新天町のハナブサさんを知ってからは、こちらにお願いすることにしています。
 「わいわい塾」で、〝時計を洗う″というお話を聞いてびっくり。どうすればお気に入りの時計を大事に長く使うことが出来るか教えていただきました。その後、「なっとく!お店」認定を取っていただいて(認定はネットでの時計のメンテナンスでしたが)、またその時のモニターさんの感想では、その対応の丁寧さに大変いい評価がついていました。

 先日から、2つ遅れたり止まったりするのが出てきたので、早速ハナブサさんへ。電池交換とばかり思っていましたら、どちらも磁気の影響で電池切れではないとのこと。きちんと調べて無料で返していただきました。しかし、ひとつの方は、少しずつ遅れぎみなので、分解掃除をした方が長持ちすると勧められ、きちっと説明を受け、掛かる金額もお聞きして、1か月ほど預けて整備してもらうことにしました。

 これらの時計を取りに行った時に、もうひとつお気に入りだったのですが、ベルトの留める所が取れて使えなくなっていた時計も持って行って相談してみることにしました。通常ベルトを替えるとすむことなのですが、ちょっと特殊なベルトで、メーカーに持っていっても「こればだめです。このベルトはもうない」と言われてがっかりしていました。
 ところが、ハナブサさんに相談すると、「あーこれは通常のベルトにちょっと穴をあけると大丈夫ですよ」と言われ、長く使わなく止まっていましたので、電池も替えてもらって、また使えるようになりました。嬉しいー

 このところのハナブサさんとのやり取りで、ひょっとしたら、これまで磁気の影響で止まったりしていたのも、電池切れではなにのに何も言われず勝手に電池交換されていたのでは・・・と思ってみたり。時計のように専門家でないと分からないことは、親切にきちっと説明してもらうこと、要望を聞き取って対応してもらうこと、そして、信頼関係を築くことが、「またこの店にお願いしよう」という気持ちに繋がるのではないかなと思った経験でした

孫がこんなにかわいいなんて・・・

2012-05-08 17:21:00 | Weblog
 大型連休もあっという間に終わり、しゃきっと気持ちを入れ替えて、仕事バージョンの毎日です。
 連休の前半は、ゴルフをしたり、仕事に出たりで過ぎ、後半は、3日の日に妹と薄暮でゴルフをし、4日から2泊で、母も連れ、九重と別府へ。
 夫がとても計画的で慎重な人なので、高速が混む前にと4日は朝7時前に出発。おかげですいすい。ちょっと天気が今一でしたが、午後からは晴れてきて、爽やかなこと。朝早く出て、時間はたっぷりあるので、九重花公園に行ったり、ちょっとおいしい昼食をゆっくり取ったり、新緑の中をドライブしたり、焦ったりイライラすることもなく、3時頃にはホテルに到着。
 今回は、阿蘇の外輪山、根子岳がとてもきれいに見え、夕方からお湯につかって、ちょっとお昼寝して、夜はおいしいフレンチ毎回のことですが、丁寧で本当においしい料理です

 次の日は別府に行くだけなので、朝ゆっくり朝食を取り、ホテルの近くの陶器屋さんに寄って、ご夫婦とひとしきりおしゃべり。東京から越してきたこのご夫婦は、本当に気持ちもいい方たちで、このところ年に2回、アマファソンに泊まった時に尋ねるのですが、もうかれこれ10年になるでしょうか。初めは九重の寒さに大変だったようですが、今では、庭に花々、木々を植え、特に今頃は、新しい植物の芽生えに一喜一憂されている話を聞かせてもらいました。
 実は、昨年も同じようにこの時期、九重・湯布院に行ったのですが、その時は、父もいっしょに。その後、2週間後に父は亡くなったのでした。1年前のことが思い出されるのですが、今はちょっと落ち着いていい思い出として話せるようになってきました。しかし、いつもいっしょだった父のことを話すと、ご夫婦は本当にびっくりされていました。しばらく思い出話をし、ちょっと涙が出そうになりましたが、気持ちのいい暖かい時間が持てました

 さて、午後からはいよいよ孫との対面。2時半頃別府の旅館に着いて、ちょっとお茶を飲んでいる時孫たちも到着。今回、息子は東京に出張なので、お嫁ちゃんが運転して孫と二人で。1か月ぶりでしょうか。初めちょっと慣れない風でしたが、一旦部屋に落ち着いて、隣の公園に皆で出かける頃には、すっかり慣れてきて、笑顔がかわいいこと

 この前もお嫁ちゃんと孫だけうちに泊まりにきましたが、今回もお嫁ちゃんはまるで元からの家族のよう。私も娘のように遠慮がないし、お嫁ちゃんも自然でちょっと不思議なくらいです。前世は親子だったのかな

 夕食はまだ離乳食なので、私たちより早めに食べさせ、私も食べさせたのですが、スプーンをもっていくと小さな口を開けて食べるのの何とかわいいことか
 私たちの夕食の時は、夫も含め、3人で交代で孫のお守り。何しろハイハイの行動半径が広がっているし、つかまり立ちして何でもつかもうとするので目が離せません。しかしにぎやかで楽しい夕食でした

 夜はフロント前でビンゴ大会。こういうサービスっていいですね。私たち4人中3人もビンゴになり商品をもらいました。

 次の日は、別府でどこに行くか。孫も喜びそうな所、「そうだ、高崎山」ベビーカーに乗せて、もっぱら坂道を押すのは夫。まだ動物も人間も区別はついていないのでしょうか、びっくりもしないし、目の前を通るお猿を目で追ってはいましたが、反応は今一。
 5日、6日とお天気も良く、ベビーカーに乗せ外で楽しめたので、本当に良かったです。楽しいひと時はあっという間。またしても帰りの渋滞を心配する夫の言葉に従って、早めに孫とはお別れ。ちょっと別れがたい気持ちでしたが、また今週土曜日会えるからいいか。それまで忘れないでねー。

電気生産地と電気消費地

2012-05-01 16:48:10 | Weblog
 これまでほとんど意識していなかったことで、昨年の東北大震災の津波による原子力発電事故で気付かされたことがあります。それは福島の場合、電気の生産地と消費地が異なっているということ。今回事故があった東京電力福島原子力発電所の電気は、名前のとおり福島で発電されて、福島の消費者には送られず関東に送られているのです。そして、福島の人は、東北電力から電気を買っている・・・
 関西電力の美浜発電所、大飯発電所、高浜発電所も福井県で発電されて消費は関西。東京電力柏崎刈羽発電所も新潟で発電され、関東で消費。こんなにあるんです

 私たち日本人は、水や電気はほとんど意識することなく使っているのが現状。省エネや節電は意識するようになりましたが、今使っている電気は、どこで、どのようにして作られているのか、考えたことがない人がほとんどだと思います。私も含めて。

 20年ほど前からエネルギーや環境問題の講演をしたり、委員会に入ったり勉強させていただいているので、専門の新聞や雑誌を読む機会があります。それらを読んでいると、電力会社によっては、以前から熱心に生産地の女性たちと消費地の女性たちとが交流する会などを続けている所もありました。
 今日見た専門新聞では、大阪のホテルがここ5年ほど、福島県の特産品を使ったディナーを期間限定で提供しているという記事が出ていました。
 しかし私が知らないだけか・・・今回の事故までは、東京の人と福島の人とが交流会をもったという話は聞いたことがないような・・・

 先日TVニュースで聞こえてきた、現在稼働するかどうかで検討されている大飯原発のある周囲の市民が語っていた言葉「どうして都会の人たちがこんなに稼働に反対するんだろうか・・・」。
 これまで原子力発電によって街が成り立ってきた所は、今回の日本全国原子力停止で、それは困っていることでしょう。旅館、飲食店、小売店など、原子力関係の人が来なくなってしまってはお手上げ状態です。勿論、発電所地元の反対者もいるでしょうし、今回のことで放射線の怖さも分かります。
 しかし発電所を立地し、我々の使う電気を作ってくれている地域があるのも事実です。

 消費地の反対者は、自分の論理だけで反対意見を言っているようで「原子力発電所を置いてくださってありがとう。おかげで私たちは電気を安定して使えています」このような気持ちを持って言っているでしょうか。
 
 現在話し合いの途中なのでしょうが、国として、政府として、エネルギー政策をどうするのか、資源のない日本、燃料調達で多額のコストがかかる日本、先進国として温暖化対策にも取組む約束をした日本、中長期的な視点からどうぞ懸命な判断をしてください。それを祈るばかりです