久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

最近のニュースで思うこと

2009-03-27 10:01:25 | Weblog
 前に定額給付金のことでも書きましたが、本当に政府の施策には、疑問がありますね。
 今回のETCを付けた車の高速道路割引、確かにETC普及には効果はあるでしょうが、”車に乗れ乗れ””遠出をしろしろ”と言っているようで、車から出るCO2の排出量など環境問題はどう考えているのでしょう。約束の6%減らすことすら難しいと言っている状況なのに。環境省は何も言わないのでしょうか

 確かに、定額給付金にしても、この大不況、当面の施策も必要でしょうが、あまりにも国としてのビジョンがなく、思いつき、やりっぱなしの感が拭えません。
 このようなちょっと国民が喜びそうなことをして気を反らせておいて、蔭では選挙のことしか考えていない、というのが今の日本の政治のようで、もううんざりです

 さて、もうひとつは、福岡県の空港問題。20年ぐらい前から空港をどうするか、いろいろ議論されてきて、やっと昨日、現空港を使った増設案が県から正式に出されました。
 本当は、空港問題なんて、勿論地元(県)の問題でもあるのですが、このような大きな問題は国のそれこそ施策として考え、計画的に実行していくことだと思います。というより、国策として取り組むべきこと。
 しかし、日本は、この考えが甘く、地方に考えなく、どんどん空港を作り、結果、日本国としての大きな空港がなく、韓国や香港などに完全に負けている状況です

 道州制にでもなって(私はもっと進めて九州国独立案なども面白いと思っているのですが)九州全体の空港と考えると、もっと違った考えもあるのでしょうが、今の状況、特に将来が見えないこの国の在り方では、麻生知事も苦渋の選択と新聞にあった、今回の増設案になるのでしょうね。

 このようなことを考えるにつけても、もっと我が国の方向性を熱く語り、国民と共に力強く歩いていこうとするリーダーがほしいですね。この国の不幸は、そういう人が育っていないということ

そうなのか、行政の事業ってこうやって決まるのか・・・

2009-03-26 15:04:20 | Weblog
 3月20日春分の日、朝9時から午後6時まで福岡市役所に缶詰状態でした。何があったかというと、福岡市で初の「事業の仕分け」を、公開の場でするという作業をさせてもらいました。
 
 「事業の仕分け」とは、今回福岡市でのやり方は、第1次評価、第2次評価までは、市役所の財政や行革の部署で評価をしているのですが、今年は試みとして、各部署が選出したものの中からさらに11事業を選び出し、それを7名の委員で事業仕分け、すなわち、その事業を継続か改善か民間か廃止かなどを仕分けするというものです。

 委員の構成は、東京から3名、各所で経験がある大学教授、元民間企業退職の後大学教授になった人、そして、足立区の環境部長、あと、北九州市役所財政局の職員、福岡市民男女(午前と午後で交代、計4名)そして私という構成です。

 正直、初めは、事業評価など私に出来るのだろうかと思いましたが、これまで県・市等の委員を多数してきて、部署によっては、市民団体への補助金の審査などをした経験がありますので、税金を納めている市民の感覚であれば出来るのではないかと、引き受けることにしました。

 事前に送られてきた、11事業の資料をしっかり読み込んで、一応、質問することや、ある程度の自分なりの評価を考えておきました。
 どんな事業が上がったいたかというと、
   ・民間企業への派遣事業(市の職員を民間企業に派遣)
   ・国際スポーツ大会小中学生招待事業
   ・ブックスタート事業(4か月検診時に絵本を無料配布)
                              などなど

 ここで、難しいと思ったことは、費用対効果の考え方。どれもいい事業ではあるのですが、財政が苦しい中、どうしても費用対効果をシビアに考えないわけにはいきません。ですが、何もかにも削ったり、民間にというものでもないでしょうから、どうしたものかと・・・後は、各部署のプレゼンを聞いて判断しようと、当日に臨みました。

 当日は、福岡市役所の15階の大講堂を半分に区切って、それでもかなりの広さの所で、7名の委員を取り囲むような形で椅子が配置され、まさに公開討論会のような景色でした。
 早速事業仕分けに入りました。1事業にかけるの時間は40分。行政からの説明は5分。その後、質疑応答をして、最後に各委員仕分けをして、何を選んだか手を上げ、多数決で一応この場の結論を出す、というやり方です。

 初めは戸惑いました。というのも、3名の東京からの先生方は、慣れていらっしゃるので、すぐにどんどん質問されるのです。考えていた質問を先に言われたり、手を上げるタイミングが難しく、また、何しろ公開ですので、バカな質問はできないし・・・・
 しかし、何とか、11事業全部に1度は発言をすることはできました。だんだん慣れてはくるのですが、やはり最後の判定には苦しみました。
 実は、自分の中で、気持ちが変化してくるのが分かってきたのですが、初めの方は、プレゼンを聞いていて、いい事業だな、継続はした方がいいだろうなと思う割合が高かったのです。
 でも、事業数が進むにつれて、また専門家の方々の質問などを聞いていると、何年もやっているのに、その効果やなぜ継続してやっているのかという検証がほとんどなされていないということに気が付きだしました。
 そう考えて説明を聞いていると、「いいことをやっているのだから」「市民に喜ばれているので」という返答が返ってきます。
 確かにそうでしょうが、財源は無限にあるわけではなく、昨今の緊縮財政のなかでは、いい事業であっても、他に工夫はできないか、民間や地域の力をもっと活用できないか、思いきってやめる決断もいるのではないか、など民間企業では当然やっていることを行政では手をつけにくくて、現在のようなふくらんだ財政出動になっているのでしょう。

 5分で事業の説明をし、アピールをしなくてはいけない職員の人も大変だったと思います。だいたい各部署、課長、係長クラスが出てきて説明されたのですが、要領よく上手な人、何ともモタモタした話し方をされる人、いろいろでした。こちらから突っ込んだ質問をされると、上がっているのか、的の外れた回答をする人、わざと話を別の方に持っていく人、開き直る人、これまたいろいろな職員がいました。

 兎に角、無事に11事業の仕分けが終わり、廃止という結論が出たのもありましたが、”要改善”がほとんどでした。
 今回、試行ということで、すでに予算は決まっているので、本当の意味での仕分けではありませんが、質疑応答のプロセスで行政側には、事業に対する考え方のプラスになれば、ということだそうです。
 ですから、来年度からは、予算確定前に行い、また、第1次評価、第2次評価を行政側で行った事業をこの仕分けに出した方がいいのかどうかも検討されるようです。

 長い1日でしたが、思ったより疲労は感じず、なかなか興味深く、来年度これを受けて、これらの事業に対して各部署がどのようにしていくのかに大変関心がわきました。

 当たり前のことですが、行政活動は私たちの税金で行われています。しかし、今はあまりにも人々の仕事が分業化されていて、行政の仕事は役所にお任せというのが現状です。
 私もこれまで、行政の委員をたくさんさせていただいてき、その委員会の内容に関してだけは意見を述べてきましたが、もう少し広い見方というか、市全体の仕事の中でどのような意味があるのかまで考えて発言しなくてはいけないかなと感じているところです。
 まずは、我々市民が行政の事業に関心をもつことからでしょうか

卒業式シーズンの街の風景

2009-03-19 18:09:16 | Weblog
 ここ2,3日、毎日のように、街では卒業式を迎えた学生の姿を目にします。大きな高校生と思われる男子生徒がお母さんと恥ずかしそうに並んで歩いている姿とかを見ると、微笑ましく私も昔を懐かしんでいます。

 一方、ちょっともう少しどうにかならないかと思うのが、袴姿のお嬢さんたちの髪型。まあ、個性的に自由にいいのですが、袴も着物ですからね。あの頭は何なのでしょう。
 
 彼女たちが美容室に言ってそのように希望してあのような髪型になっているのか、それとも今の流行りで美容室がやっているのか?品がないというか、洋風過ぎるというか、ドレスには合うかもしれませんが、着物が引き立たないなと思って見ています。
 
 お化粧も着物に合うお化粧があると思うのですが、何とも洋風で品がない。もう少し、美容室や親や大人が、彼女たちが折角着た着物が似合うよう、美しく見えるよう、アドバイスすべきではないでしょうか

どこかで必死が必要?

2009-03-17 16:26:18 | Weblog
 何かをする時、いつもではありませんが、”ここ”という時、必死になる時が必要なような気がします
 私は、最近3つほどそのような経験をしました。ひとつは、ジャズダンス。同じ先生に就いて25年以上。先生も確か65歳近くになられます。
 3B体操から始まった先生のレッスンは、エアロやヒップホップ、バレーなどを取り入れて、今は、通常は1時間ストレッチや腹筋、バレーを取り入れた体の基礎作りをして、残りをジャズダンスという構成です。
 そこに、年に2回大会があるので、大会前数か月は、ジャズダンスのウエイトが高くなります。

 踊りって難しいんですよ。振りは、1、2か月かけて少しずつ覚えていくのですが、何しろ記憶力が持続しないので、週2回確実に行っていれば覚えていくのですが、途中休んだりすると、皆にどんどん遅れをとっていって、最後覚えていない自分が残るのです

 今回も、4月の大会に向けて練習を重ねているのですが、少し前まで、振りを覚えていない3人組に入っており、その時期は憂鬱になっていました。しかし、何としてでも覚えないと、まず楽しくないし、大会では、70名ぐらいで踊りますので、間違えは許されません。
 久しぶりに、必死で覚える努力をしました。レッスンから帰って復習。寝る前に思い出して振りを踊ってみる。レッスンの時は、30分ぐらい前に行って前練習に入る、など、兎に角その時期、夢に見るほど必死になりました。

 もうひとつ、こちらはジャズダンスほど必死ではありませんが、でも上手になりたいのはいっしょ。50過ぎて始めたゴルフです。
 40代から毎週のようにコースに行っている夫を見て、「あんなもの、あれだけやっていれば上手になるわい」と思って見ていた私ですが、なぜか50を過ぎてやってみようかとレッスンに通い始めたのです。やってみると何とも難しいスポーツ
 ある程度打ち方や、ルールが分かって、コースに出始めたのですが、スコアーは、百うん十。それでも自然の中でのスポーツは気持ちよく、楽しいのですが、これもやはり上手にならなければつまりません。
 そこで数か月前からインドアの個人レッスンに行くようになりました。ある時、週に1回、何も考えずレッスンに行ったら、すっかり先週習ったことを忘れていて、先生から、習ったことを書いておくとか、家で体だけでもいいから思い出してクラブをフル真似をするとかしなくては、と言われて、はっとしました。
 やはりここでも、ある時期集中して、上手になりたい、習ったことを習得したい、という必死な気持ちがないといけないのだなと思いました。”集中”という言葉に置き換えてもいいかもしれませんね。

 もうひとつは、スキーです。これは残念ながら、1年に1度しか行けません。大学時代に覚えたので、何とか滑れるのですが、どんな雪や斜面の状態でもかっこよく、気持ちよく滑るというところまで行っていません。
 このところ、3泊4日で年に1回行くのですが、この3日半の時間は、仕事のこともすべて忘れて、ひたすらスキーが上手になりたいと、必死でです。
 素敵なホテルや温泉も楽しめるのですが、朝9時半ぐらいから夕方5時半ぐらいまで昼食を除いてずっと滑ります。頻繁に来れないというのが大きな理由ですが、いろいろなコースをカッコよく滑りたい一心からです。
 だいたい半日はレッスンに入るようにしているのですが、そこで習ったことを滑る時に必死で思い出し、滑りに取り入れていきます。
 夜は、夫が買って持ってきたスキーレッスンのDVDを皆で見て、復習。こんなに集中できて、打ち込める時間ができて幸せだなーと思ったりもします。

 私は結構好き嫌いがはっきりしていて、関心がないことにはどんなに人に勧められても興味を持ちませんが、自分で好きとなると、とことん、というところがあるようです。
 勿論、こつこつ長く続けていくことも大事ですが、どうも、何となく続けるのではなく、”ここ一番”という集中する時が必要な気がします。その方が上達するし、本当の楽しさが分かるような気がします。皆さんもそのような経験ありませんか 

ひと山、ひと山越えながら・・・

2009-03-06 11:06:29 | Weblog
 昨日、私の仕事の考え方の原点でもある、日本ヒーブ協議会九州支部15周年のフォーラムを無事終了することができました。
 70名以上の方々にお越しいただき、来ていただいた皆様から「本当にいいパネルディスカッションだった」と喜んでいただき、準備は大変でしたがやって良かったと思っているところです

 私は正式には、33才から仕事を始めましたが、特に銀行に入ってからの講演をする仕事などは、毎回一生懸命準備して、緊張して当日を迎え、終わって「やっと終わった。何とかやれた」この繰り返しでした。

 いろいろな会に入るようになり、自分の仕事ではなく、会の皆で何かをする仕事、特にお客様を呼ぶイベントは、毎回冷や汗の連続です。
 テーマ決め、講演者はだれにするか、パネルをするのであればどのような流れで、だれをパネラーに呼ぶのか、そして、一番頭が痛い集客、次々に難題が降りかかってきます。それをみんなの力でひとつひとつクリアーしていき、昨日のように人数も予想していたよりはるかに多く来ていただけると、こんなに嬉しいことはありません。

 今は、大きな意味では、会社を経営していることが、日々緊張で、この中に先に書いたような違う緊張する仕事の山が絶えず押し寄せてくるという毎日です。
 実は仕事だけではなく、今やっているジャズダンスも、振りを覚えて、皆と合わせられるようになるまでは、それはそれは緊張の日々です。何度も何度も先生に怒られ、4月の大会に向けて猛特訓の日々です。
 
 時々きついな、どうしてこんな大変なこと引受けたんだろうとか、乗り越えられるだろうかとか、それぞれの山に登りだすといつも思います。
 しかし、兎に角持てる力を一生懸命出し切ると、何とか成功し、乗り越えられるものです。そしていつも「やって良かった」という喜びが残ります。と同時に、少しづつですが、経験が力にはなっていっているような気がします。

 会社の仕事、行政の仕事、そしていろいろな会の運営などすべて緊張をしいられることばかりですが、ひと山越えた時の安ど感と喜びのために、また、その合間をぬって旅行でリフレッシュする喜びのために続けているのかなと思う今日この頃です
 

感激した卒業式

2009-03-05 12:23:38 | Weblog
 3月1日、福岡県下のほとんどの県立高校の卒業式がありました。私も4年目になりますが、県教育委員として、告辞を言うために行ってきました。
 教育委員が行く学校は、その年退職をする校長先生がおられる学校に行くことになっています。
 今年は、1日に北九州の福岡県立北築高等学校に行き、10日は福岡県立嘉穂養護学校に行く予定です。

 今週の日曜日は、北築高校でした。これまでいくつかの卒業式に出ていますが、この高校の卒業式は素晴らしいものでした
 まず、学校がきれい。建物がきれいだということではありません。掃除が行き届いているということ。廊下は、勿論卒業式の時は外部の方がたくさんみえるので、どこの学校もきちんと掃除されているのですが、この学校は、いつもこうなんだろうなと思わせるきれいさを感じたのです。中庭も生徒が箒の後をきれいにつけて、整然とした中にも温かさが感じられる、学校全体の姿勢が伺えるようです。

 卒業式の生徒全体の態度もすばらしいものでした。かなり練習をしたんだろうなと感じるのと、それだけではなく、日頃から規律を重んじて生徒指導をしている学校なのだろうと思いました。
 卒業式というだけで、何か”凛”とした雰囲気を感じるのですが、この学校は特にそれを感じました

 もうひとつ感激したのは、今年卒業する3年生310名中、何と94名が皆勤賞というもです。3分の1ですよ。その中にさらに1名、小学校から12年間皆勤という女子生徒が表彰されました。12年間、すごいことですよね。
 本人の努力もだし、家庭もしっかりしているんだろうなーとか、学校が好きでなくては続かないだろうなーとか、自分の学生時代を振り替えてみてもすごいことだなと感激しました。

 卒業生の答辞の中に、入学してからすぐは、鍛錬ということで、いろいろな方面で相当鍛えられた様子が伺えました。学校も、愛情を持って入ってきた時にしっかりと学校の方針を生徒に刷り込むことは大事なことかもしれません。
 ここで学んだ生徒たちは、これから社会に出ても、きっと少々なことではへこたれないでしょう。学校って大事ですね

 ここの生徒は全部が全部ではないでしょうが、学校が好き、学校が楽しいと言うそうです。私なんか学校があまり好きではなかったので、羨ましいかぎりです。こんな学校をもっと増やしていかなくてはいけませんね。
 最後に退職される校長先生ともお話したのですが、学校側の信念がぶれないこと、地域との連携がキーワードのようです。
 休みの日に出掛けて行き、寒い体育館の中での2時間はちょっと大変ですが、毎回の卒業式の感激を忘れないようにしようと思っています