久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

足を向けては寝られない!

2009-04-28 14:06:50 | Weblog
 俗によく言う、私には「足を向けては寝られない」という企業さんが2社あります。
 1社は明太子のふくやさん。2001年1月にビスネットを創業した時の第1号のお客様です。会社を作ってしばらくは当然ながら挨拶回りをしていました。
 銀行時代からお世話になっていた、ふくやの川原会長(現在は会長も退かれました)に「このように小さな会社ですが、女性3人で消費者と企業を繋ぐ会社を作りました」と申し上げると、一も二もなく「第1号のクライアントにしてください」と言われたのです
 この時の感激。今でも忘れません。目に見えない、実績もないサービスを売る会社に、福岡では、いや全国でも名だたるふくやさんが第1号のクライアントさんになってくださる、夢のようなお話です。と同時に、がんばらなくてはいけない、きっと成功させると思ったのを鮮明に覚えています
 ありがたかったなーと今でも思います。どれだけ勇気が湧いたことでしょう。一生忘れることはないご恩を感じています。

 もうひと方は、実は、先日、本社ビル竣工パーティにお招きいただきました、広田商事の広田社長です。
 福岡市中央区港に、まさに博多港を見下ろすビルの屋上でパーティが行われ、社長がライフワークとしてされてきたibbプロジェクトに係わっている方々が来られており、私もその一員として、本社完成のお祝に駆けつけました。
 ibbプロジェクトとのご縁は、忘れもしない、2000年12月。その年の9月に銀行をやめようと思って、会社を作ることを考え、11月に退社。その頃、新聞でベンチャー支援のオフィスーibbのことを見、無我夢中で応募し、12月の初めに面接に呼ばれました。
 私たちは3名で、先方は社長ともう一人、岡部さんと言う方。(先日のパーティでもお会いして、その当時の話に花がさきました)面接を受けているうちに、私たちは、オフィスを借りるだけと思って応募したのですが、実は、先々上場をするような会社を入れて、いろいろな支援をしたり、一部株を持って成長を楽しみにしたりするのがこのプロジェクトの目的だったようです。
 そんなこと深く考えず、兎に角、天神は警固神社の迎え側という一等地、おしゃれなベンチャー支援のオフィスに入りたいという一心で、1時間、必死で頼み込み入れていただくことになりました。今思えば、厚かましさだけでした。

 しかし、そのおかげで、今の私たちがあると思っています。お金のない、女性3人の小さな会社が、天神に家賃坪5千円で入れていただいたのですから。どれだけ助かったでしょう。場所がいいので、移動にも時間やお金がかからなく、またそれだけではなく、オフィスをちゃんと構えているということが仕事をする上での大きなプラスになったことも事実です。
 初めの2年半の間、売上が少しずつしか伸びない時期、毎月出て行く家賃が安いということは、本当に助かりました。それだけではなく、このibbビルは、3,4階はベンチャー支援オフィスで、他の階は、会計事務所やニュービジネス協議会などが入っていて、数か月に1回は、皆で集まって勉強会や情報交換会をするというようなこともあり、起業したばかりのものにとては、心強い場所でした

 このように、物心共にたくさんの方々の支援を受け、ビスネットは9年目に入っています。2年半後からこれまで、ここピエトロビルに入れていただいていることも感謝です。会社として何とか続けてこられたのも、またそれだけではなく、初めのポリシーを曲げることなく、楽しく仕事をしてこられたのも周りの方々の支えがあったからだと思っています。本当に感謝!感謝!です

ソロプチミストってご存じですか?

2009-04-24 17:59:05 | Weblog
 先週の木、金2日間、ソロプチミストの南リジョン大会が福岡のJALシーホークホテルで、九州各地からの会員、約1,500名の参加のもと開催されました。女性1,500人が一同に会したところを想像してみてください。すごいでしょ

 ソロプチミストってご存じですか?1921年、アメリカのカリフォルニアで始まった、管理職・専門職に就いている女性の会で、人権と女性の地位向上を目指している世界的な規模のボランティアグループです。世界中で、3,200クラブ、9万人の会員がいます
 日本では、1960年、東京からクラブができ、今では、全国で5リジョン、全会員数は14,000人おります。
 その中で、私たちは、南リジョンという九州・沖縄地域に、96クラブ、会員は約2,600人のリジョンに属しているのです。

 これまでソロプチミストと言えば、”有閑マダムの集まり””地域の経営者・企業の社長の奥さんの集まり”などと言われてきましたが、最近は、クラブ数も増え、本来の管理職や経営の仕事をしている女性もたくさん入るようになり、随分と変わってきました。
 
 何よりも変わったのは中身で、5年前から進めている”ルネッサンスキャンペーン”の成果でしょう。
 これまでソロプチミストの活動は、ボランティアといっても多岐に渡り、特に、バザーやチャリティ活動をして、お金を集め、それをいろいろな所に寄付をするという行為が多かったのです。
 アメリカ連盟から、日本にも大きな変革の波がやってきたのです。どこにでも、またいろいろな形のボランティアをするのではなく、「女性と女児の生活向上」のための活動をしようと、ある意味、ボランティアグループもマーケティング戦略をもって活動していかないと生き残れないという危機感から、ソロプチミストの方向性を出したのがルネッサンスキャンペーンでした。
 
 正直、地元の福祉施設に寄付し、地域の○○に○○を寄贈というような活動をしてきたクラブ、会員は戸惑い、抵抗しました。しかし、共通の活動の中に、女性対象に”女性に機会を与える賞”とか”女性のために変化をもたらす賞”などの賞を設け、女性を応援したり、生活向上を手助けすることもしてきていたので、これらが、テーマを”女性と女児”に絞るということに直結しているので、やっと各クラブの活動も変わってきました

 今回の南リジョン大会でも、離婚をしたり、いろいろな事情で、生活が苦しく、しかし、何か資格を取って将来がんばっていこうとしている女性15名に、また、ボランティア活動をがんばっている5名の女子中・高生に賞を渡し、そのそれぞれの活動を聞くと、女性が女性を励まし、讃え、そして、一部ですが資金援助をすることは素晴らしいことだなと思いました。

 私たちが連盟やリジョンに収めた、会費や寄付による資金がこのような形で、女性の将来の役に立てるというような活動をしている会はあまりないのではないかと思います。

 クラブを運営していくための会計も、活動計画、進め方、経理も自分たちでしますので、大変勉強になります。

 どんな会でも不易の部分と、思いきって変えていく勇気も必要なのではないかと思います。それにしてももっと、ソロプチミストの活動、良さを正しく知っていただきたいなと思う今日この頃です
 

また行こうと思わせるお店とは?

2009-04-09 17:29:05 | Weblog
 今日のランチ、久しぶりに韓国店に行きました。実はこの店、うちの会社が警護神社の前にあった時に近くにあって行き出した店で、どちらが早かったか、オフィスがこちらに移ってみたら、近くに移ってきていたのです。
 そんなことで、こちらはお店の人、たぶんオーナーさんだと思いますが韓国人の女性の人、よく知っているのですが、今日、久しぶり、それこそ1年以上行っていなかったと思うのですが、その店に行くと、「いらっしゃいませ。わー久しぶりですねー」と。まあ、お愛想だと思って「そうですね」と言って注文し、待っている時「本当に久しぶりですね」とまた言われたので、「覚えていらっしゃるんですか」とつい聞いてしまったのですが「覚えていますよー」ですって。

 お客としては、ちょっといい気分ですね。帰りには、勿論皆にですが、次回使える30%割引券をくれたのもありますが、今度は”石焼きビビンバとチヂミのセット”を頼んでみよう・・・と思いまがら店を後にしました

 
 昨晩、仕事で、「焼肉店に関する懇談会」をしました。ビスネットが一番得意としている仕事です
 昨年暮れに、人吉の食肉販売企業さんが、福岡に焼肉店を出したいと、焼肉店に関するアンケート調査と懇談会を依頼されたのです。
 ビスネットが消費者の声を聞くことを企業さんに提案する場合、予算が許すのであれば、多数に意見を聞くアンケートと少人数にじっくり話を聞く懇談会をセットでお勧めします。

 昨日は、アンケート調査を終え、そのアンケートに答えていただいた人の中から、しっかり意見を言ってくれそうな人6名を選び、懇談会の運びとなりました。
 2時間の懇談会はあっという間に終わり、本当に皆さん、本音で自由に自分の意見を言ってくださいました
 依頼された企業さんからも2人出席だったのですが、それぞれの外食の経験や焼肉店への思いなどをいろいろな立場から話していただき、中身のある懇談会になったと大変喜ばれました
 「アンケートからも随分参考になる意見をもらったが、今日の懇談会で、どのような店を作ったらいいかますますイメージが湧いてきました」とはりきってお帰りになりました。

 当社の自慢をちょっとしますと、勿論会社として、調査や懇談会を企画するのも得意ですし、内容、進行にも自信があります。しかし、もっと自信があるのは、調査や懇談会の人選。調査も内容によって、多少変えますが、消費生活アドバイザーの資格者を中心に、きちんと回答し、自由意見もしっかり書いてくれる消費者を抱えており、依頼しています。
 また、懇談会の人選はもっと難しく、年齢、仕事の有無、家族構成、大まかなプロフィール、消費に対する考えなどが分かっている登録消費者の中からぴったりの人を選びます。そして、その人たちは、声をかけると、何をさておいても喜んで参加してくれるところがまた嬉しいところです
 このいいネットワークがビスネットの大きな支えになっています。ありがたいことです。

 懇談会を終えての皆さんの感想。こういう消費者の声をしっかり聞いて事業活動をしようという企業さんをしっかり応援していかなくてはいけませんね、という意見。そうだなと思います。どんなに企業さんががんばっていても消費者か買って、利用して応援していかなくては、企業は成り立ちません。
 きっと今回出席して意見を言ってくださったメンバーは、お店が出来る途中も、出来てからも意見を言い続けてくださる、本当の意味でのファンになってくださるんだろうなと思っているところです

がんばっている商店街を応援しよう!

2009-04-08 16:34:57 | Weblog
 昨日、天神のど真ん中の新天町商店街を通った時、こんなことがありました。実はここの商店街、街中にもかかわらず、八百屋さんが2件もあるのです。ちょっと変わっているでしょう。これまでは、ブティックやおしゃれなケーキ屋さん、傘屋さん、雑貨店などが中心だったのですが、ここ1,2年でしょうか、ファーストフード、リラクゼーションの店、そして八百屋ができたのです。
 初め、前を通るたびに違和感がありました。しかし慣れてくると、便利でちょっとおもしろい雰囲気だなと思うようになりました。

 でもこれまでは通るだけで、昨日初めて買い物をしました。というのも、八百屋のおばさんが、一生懸命店先で、トマトの試食を勧めているのです。ちょうど今日はトマトを買って帰らなくてはと思っていたので、足を止めると、3種類のトマトを小さく切り、試食を勧めてくれるのです。
 何人かの主婦らしき人が寄ってきて、試食をしながら、店の人に「どれがおいしい?」店の人は「こっちのは子供のおやつにもいいよ。甘いのはこっちだけど、好き好きだからね。少しすっぱくて甘いのはこっち」などとやり取りがおもしろい!
 結局、私はトマトらしい少しすっぱい方を買って帰りました。

 最近、ほとんど商店街で買い物をすることはありません。歩いて行ける所にあるか、通勤の途中に商店街があれば別ですが、どうしても時間的な制約があり、週末スーパーに車で行ってまとめ買いするか、仕事の帰り、バス乗り場の近くのスーパーで買い物をするという状況です。
 本当は、時間があれば、おさいふを1回1回出すのは面倒ですが、商店街でいろいろ聞きながら買い物できるといいなと思っているのです。

 3月の終わりに、福岡市経済振興局の商店街活性化事業のひとつである、「商店街活力アップ支援事業」の報告会がありました。3,4年前からその委員として、毎年、助成金を出すために、商店街のプレゼンを聞いたり、3月のように事業報告を聞いて、意見を言ったり、アドバイスをするということをしています。
 まず、このような支援事業に応募していくる商店街はいい方です。これまで商店街というと、一時、国の支援が盛んで、アーケードを作ったり、道路を整備したりというハードに偏っていました。
 見かけはきれいになっても、消費者から見て、買い物場所として魅力的ではなく、どんどん廃れていった商店街が多くありました。
 これではいけないと、アイディアを駆使したソフトに助成金を出そうと始まったものでしょう。それに応募してくる商店街は、、商店街の団結力とか、リーダーがいるか、何とかお客さんに喜んで来ていただこうという気があるか、ある程度このあたりがある所なので、企画のプレゼンを聞いていても応援したくなります。
 問題は、こういう所にも出てこない、「跡継ぎもいないし、このままでいいや」とか「不景気やけん、大型店が出来たからお客が来ん」と言って、人の所為にばかりしている商店主や商店街。

 今回報告された商店街のアイディアは、店を魅力的に紹介しているマップ作りや商店の人の得意分野を有料でサービスする”お助けバンク”というのや、フリーペーパーの発行、商店主が先生になって講義をしたり指導したりする”市場大学”など、なかなかユニークなものもあります。

 このように努力していて、少しずつお客が増えている商店街もあります。しかし、概して商店街に足りないのは、お客の気持ちをくむ、お客の立場で考えるという視点です。
 商店街についてのアンケートでよく出てくる意見で多いのは、「欲しいものが置いていない」「知っているお客には親切だが、親しくない客には冷たい」「商店街トータルの魅力が薄い」などです。
 このようなお客の声を真摯に受け止め、まず個店が努力しなくてはいけないでしょう。そして、商店街という塊を総合力として出していく団結力でしょうか。

 高齢社会は追い風だと思います。車に乗って買い物に行けなくなる高齢者が増えてくる時、その地域としっかり繋がり、お客に喜ばれる商店街を作っていけば、充分に大型店に対抗できるでしょう。
 私たちも郊外のスーパーばかりでは、この先、車の運転ができなくなった時、どこで買い物すればいいのでしょう。
 そのためにも、商店街にはがんばってほしいと思います。消費者もがんばっている商店街は応援して、そして、買い物しなくてはいけませんよね

ゴルフのおもしろさ

2009-04-06 14:44:00 | Weblog
 昨日、初めてゴルフのラウンドレッスンを体験しました。5か月ほど前から行き始めたインドアゴルフレッスンの先生に連れて行ったいただき、先生一人に生徒2人という贅沢なレッスンでした

 午後3時ぐらいからハーフだけでしたが、昨日は天気も良く最高のゴルフ日和。ラウンドに出た経験は結構あるので、ある程度のルールや流れは知っていますが、なかなか上手にならないのが悩みの種。まあ、考えようによっては、習うことがまだまだあり、益々ゴルフにハマりそうですが。

 兎に角後ろから来ている人はいないし、2人ですので、しっかりと教えていただきました。まずティーショットの立つ位置の指導から、素振りもしっかり見ていただき、何と言っても昨日学んだ一番のことは、一打一打をしっかり考えて打たなくてはいけないということです。
 どうしても、まずは、日頃レッスンで言われている注意事項をしっかり思い出して、正確にボールに当てること、そして、出来ればたくさん飛ばしたいと思うものですから、ゴルフというゲーム全体やこのコースではどのような作戦でグリーンにもって行くかというようなことはほとんど考えていませんでした
 勿論きちんと当てる、きれいに飛ばすということはまず大事なことですが、どうもゴルフはそれだけではなく、考えながらするスポーツだということが、分かりました。こんなこと他の方には当たり前なのかもしれませんが、レッスンに通っていると、毎回技術的なことばかり言われるので、ゴルフというもの全体を見ていなかったような気がします。(しかし個人レッスンに変わってから、形よりもいかにその人にあった、無理のない打ち方で正確に打つかということを習いだして、少し考え方は変わってきたような気がします)

 たとえばすべてのホールをダブルボギーだとしても108、私にとっては夢の数字です。そう考えて計算すると、2打、3打を不確実なウッドで打たなくても、確実にアイアンで100ヤード飛ぶのであれば、アイアンだけでも100台は夢ではないかも、というように何となく固定観念を捨てて、スコアーを中心に組み立てていくゴルフをやってみようかと思ったりもしているところです。

 固定観念といえば、初めバンカーはすべてサンドで打つとばかり思っていました。だんだんとバンカーの形、残す距離によってクラブはいろいろ使えること、でも昨日先生からパターを使うこともあると聞いてびっくりしました。
 最初に習った所の影響なのか、50才過ぎて始めたのの弊害なのか、結構間違った信じ込みでやっていたことがあるのにびっくり。これも昨日の収穫でした

 昨日のもうひとつの収穫は、レッスンでなかなか分かりにくい、アプローチとパターの要領が何となく分かったこと。このところずっと、ティーショットの150ヤードも1打、パットの1ヤードも1打、そう考えるといかにアプローチとパターが上手になるかで、スコアーは大分違うだろうなと思っていたのでした。
 ですから、全く自信がもてなかった段階から少しレベルアップして嬉しくなってしまいました。

 結果は、先生にあれだけ教えていただいて、スコアーは60台でしたが、”何ともゴルフは楽し”、益々、いやどうしても上手になりたいと思っています

一度に好感度UP!

2009-04-01 17:51:04 | Weblog
 昨日、3月末をもって失効するカードのポイントに気がつきました。たかがポイントですが、何となくもったいないので、ネットで調べてみるのですが、パスワードだの何だので、なかなか申込みまでたどり着きません
 では、電話しかないと、仕事の合間に何度もかけるのですが、話し中で全然繋がりません。年度末、月末で込んでいるのでしょうが、とうとう17時には間に合ませんでした
 
 わざと繋がらないようにしているのではないか、とか、だいぶん頭にきていたのですが、諦めきれず、今朝かけてみたのです。かかった電話にその気持ちは吹っ飛んでしまいました
 「何度かけても繋がらなかった」としきりに話すと、まず、「本当にもうしわけございませんでした」と丁寧にあやまり、「ポイント失効には、2週間の猶予があります。すぐに景品交換パンフレットと申込書、返信用封筒を送りますので、2週間以内に送り返してください」とそれは丁寧に対応されました。

 たかがポイント交換、企業にとっては、何のプラスもないでしょうけれどと、応対に驚きました。気持ちがいいですね。ちゃんとした会社だなと思いました。消費者が企業を見る時、そして選ぶ時、こういう印象がきっとどこかに残っていて、影響すると思いますよ。企業さん、目先だけの企業利益だけを考えたり、ちょっとした消費者対応に手を抜くと、きっと後でしっぺ返しがきますよ