フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

オオブタクサがもう花穂を付けていました、試練に会うとよりたくましくなるようです

2013年08月09日 21時45分04秒 | Main
7月11日から3日間を除いて毎朝荒川河川敷に日参している。我ながら物好きとあきれるが早朝散歩と思えば何ていうことはない。事実荒川土手には早朝散歩の常連さんがいてすっかり顔なじみになってしまった。
今日はもう花穂をつけたオオブタクサがあったのにはびっくり。それも一本ではなく複数本だったのに尚びっくりした。あまりに早すぎる。


よく見るともう黄色い花粉をのぞかせています

抜いてみるとかなり根元の方で枝分かれした1本だった。不自然な枝分かれなのでよく見るとどうも一度折られたらしい。そこから伸びだした枝がはやくも花穂を付けていた。また折られる事を心配して早く花穂を付けたのだろうか。オオブタクサの繁殖力の旺盛さには脱帽だ。


5本の枝が分岐し、斜上しているようです

他にも途中で折られて面白い枝の付き方をしたのがあった。とにかく一度災難に会うと色々に変化する逞しさを実感させられる。


斜めになった茎が折られたので色々に伸びています


田んぼでコナギの花が見られシムラニンジンも花をつけています

2013年08月08日 19時16分21秒 | Main
コナギの花を今シーズン初めて見つけた。今年はコナギが異常なほど繁茂しているのは見ていたが、花は葉より下に付くこともあって今日まで見つけられなかった。
コナギはミズアオイ科の1年草でミズアオイより小さいからコナギ。水田の強害草といわれるが径約1.5㎝の花は紫色で美しい。


コナギの花は花被片6、雄しべ6、雌しべ1


セリの群生する様は競り合っているようなのが名の由来

セリが近くで咲いていたが同じせり科のシムラニンジンも花を咲かせている。小さな白い花がたくさん集まった同じ複散形花序だが、セリには集合の強さみたいなものを感じ、シムラニンジンには楚々とした美しさを感じる。

でもヨシ原でヨシに支えらるようにして咲いているので、思うようにならず雰囲気を写し取るのはかなり難しかった。環境省のレッドリスト絶滅危惧Ⅱ類(VU)。


アップにすると花付きも比較的まばら


8月の「ついたち観察会」はカブトムシとも出会いました

2013年08月03日 11時27分25秒 | Main

私が提唱して始まった田島ケ原サクラソウ自生地を守る会の自主観察会の「ついたち観察会」、第3回目の8月1日は小雨が9時頃まで降り続いた。雨の場合は自動的に中止にしているので、まず誰も来ないだろうと思いながら自生地に向かった。
でも、嬉しい事に女性3人男性4人の会員が集まり、飛び入りの男性も加わって8名の観察会になった。そしてもっと嬉しかったのは自主観察会だけに連絡通信費は私の自腹なのを察して、Mさんが80円の記念切手シート2枚を持ってきてくれた事だ。

朝早くないと萎んでしまうコカモメヅルの小さな赤紫色の花が多く見られたのは曇天のお蔭だ。場所によっては左右に足を広げたような袋果も見られた。


ガガイモ科のコカモメヅル

ウマノスズクサにはジャコウアゲハの幼虫がたくさんついていた。茎を食べてしまうのでかなり枯れている葉も目に付いた。近くに黒いオスがヒラヒラ飛んで来たり、見学途中で薄い褐色の大きなメスの姿も見られ、ジャコウアゲハ舞うサクラソウ自生地が現実になってきた。


ウマノスズクサの葉につくジャコウアゲハの幼虫
メスのジャコウアゲハ

コバギボウシが咲き始め、名前の由来の橋の欄干についている擬宝珠のような蕾が多く見られた。ユリ科の多年草の薄紫の花がこれから全域で見られるようになる。
オトギリソウやアゼオトギリが我々を歓迎してくれたのか多くの花をつけ、小さなミズタマソウも咲いて、キンミズヒキの黄色い花穂も見られるようになった。


コバギボウシは横向きまたは下向きに花をつけます

クヌギの樹液にカブトムシ、カナブン、アカボシゴマダラが群がって、鴨川べりでは雄雌のカブトムシが仲良く樹液を吸っていた。腹部を背面に折り曲げたハラビロカマキリは幼虫の特徴というが初めての私には不思議なポーズだった。


レディファーストでオスはじっと待っているようです

風ひとつなく湿度が高かったが、空は次第に明るくなり雨の心配は全くなくなった。虫類をも含めた観察会は11時45分和やかな内に散会した。