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イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【おフランス】いまさら、フランスという国を知ろうと思ったり(1) 国歌(ラ・マルセイエーズ)

2010-03-05 | おフランス。



フランス車好きだ好きだと言っていて、フランス車に乗るとその国の文化までわかるんだよ、といつも思っているie、
でも果たして、そんなフランスのこと、何も知らないんじゃないか?
って思い立ったのです。


住んだわけでもない。フランス人の友人がいるわけでもない。
国の成立は?歴史は?気候は?県の数は?政治は?経済は?
・・・そうやって自分を突き詰めていくと、何も語ることが出来ないのです。
ルノー、プジョー、シトロエンの歴史なら何も見ないで話せるのに(涙


というわけで、フランス車バカを自任するなら、
それらを生み出した愛すべき国、フランスのことを勉強しよう!と思ったのでありました。
そんな(またいつ途中で終わるかわからない)コーナー始めてみます。
他のコーナーと同じく、気が向いたときに更新していきますね。




で、何から始めようかなと思ったのですが、まずは今日は「国歌」から。








フランスの国歌といえば、「ラ・マルセイエーズ」。

ものの本によれば、
「フランス革命政府によるオーストリアへの宣戦布告の知らせがストラスブールに届いた
1792年4月25日から翌26日の夜にかけて、当地に駐屯していた工兵大尉
ルージェ・ド・リールが一夜にして作詞作曲した」という、「軍歌」です。


それゆえか、歌詞は実は、とても血なまぐさいものになっていて、
しばしばフランスでも「子供に歌わすのはどうか」という議論になっているそうな...。


歌詞は、貼りつけたyoutubeで画面に流れると思いますが、
いざ文字にして見ると...



1.
Allons enfants de la Patrie
Le jour de gloire est arrivé
Contre nous de la tyrannie
|: L'étendard sanglant est levé :|
Entendez vous dans nos campagnes
Mugir ces féroces soldats?
Ils viennent jusque dans vos bras,
Égorger vos fils, vos compagnes!

<Refrain>
Aux armes citoyens!
Formez vos bataillons!
Marchons, marchons,
Qu'un sang impur
Abreuve nos sillons.

1.
いざ祖国の子達よ!
光栄ある日ぞ来ぬ。
我らと討たんと、暴君の
血染めの旗はあがれり。
聞かずや、野辺に吼ゆる
暴虐な兵士どもの声。
彼奴らは汝が妻子を縊らんと
此方へと迫り来たれり!
<Refrain>
武器を執れ、市民よ!
隊列を組め!
前進、前進、
かの不浄の血もて
我らの畑をば赤く染めん!


2.
Que veut cette horde d'esclaves
De traîtres, de Rois conjurés?
Pour qui ces ignobles entraves,
|: Ces fers dès longtemps préparés? :|
Français! pour nous, ah! quel outrage!
Quels transports il doit exciter!
C'est nous qu'on ose méditer
De rendre à I 'antique esclavage!
(Refrain)
2.
隷属者と売国奴、陰謀尽きぬ
君主らの軍の覬覦するは何ぞ?
誰が為ぞ、かの醜き桎梏、
備へられたる鉄鎖は?
そは我らフランス人を縛らんとするもの!
噫!この侮辱にいかな憤激あるべき!
かの者ら為さんと欲するは
我らをば古き奴隷へ還さんとする事ぞ!
(Refrain)

3.
Quoi! des cohortes étrangères
Feraient la loi dans nos foyers!
Quoi ! ces phalanges mercenaires
|: Terrasseraient nos fiers guerriers :|
Grand Dieu! par des mains enchaînées
Nos fronts sous le joug se ploieraient!
De vils despotes deviendraient
Les maîtres de nos destinées!
(Refrain)
3.
何事ぞ、異国の軍勢が
祖国を意のままにせんとす!
何事ぞ、傭兵の群れが
我らが丈夫を撃たんとす!
おお!枷はめられし手に
我らが血潮は軛の下流れ、
忌まわしき専制者らが
運命の首座を占めんとす!
(Refrain)

4.
Tremblez, tyrans! et vous, perfides,
L'opprobre de tous les partis,
Tremblez! vos projets parricides
|: Vont enfin recevoir leur prix. :|
Tout est soldat pour vous combattre,
S'ils tombent, nos jeunes héros,
La terre en produit de nouveaux
Contre vous tout prêts à se battre.
(Refrain)
4.
恐怖せよ!暴君と売国奴どもよ、
恥づべき徒党らよ、
恐怖せよ!汝が不孝の姦計は
必ずその酬いを受けん。
縦ひ若き勇士ら 斃れるも
みな挙りて汝らを討たんと起つ。
国土は新たに貔貅産みて、
汝らを摧かんと備へ満てり。
(Refrain)

5.
Français! en guerriers magnanimes
Portez ou retenez vos coups.
Épargnez ces tristes victimes
|: A regret s'armant contre nous. :|
Mais ces despotes sanguinaires,
Mais ces complices de Bouillé,
Tous ces tigres qui sans pitié
Déchirent le sein de leur mère!
(Refrain)
5.
フランス人よ 高潔なる戦士よ!
撃攘するか、然もなくば其手を已めよ。
望まで剣戟 執らされし
憐れなる犠牲者を撃つべからず。
然れど かの血に飢ゑたる暴君ら、
絶対王政の信奉者ら、
これら豺狼共はすべて慈悲なく
祖国の胸を裂く者らぞ!
(Refrain)

6.
Nous entrerons dans la carrière,
Quand nos aînés n'y seront plus
Nous y trouverons leur poussière
|: Et les traces de leurs vertus. :|
Bien moins jaloux de leur survivre
Que de partager leur cercueil,
Nous aurons le sublime orgueil
De les venger ou de les suivre.
(Refrain)
6.
先人の絶ゆる時には、
生ら出でて道を往かん。
その先に見るは、
彼の亡骸と武勇の戦痕ぞ。
永らへんよりは
柩を共にせん事を欲し、
生らは いと崇き矜持胸に
仇を討つか、先人の跡を追ふのみ!
(Refrain)


7.
Amour sacré de la Patrie
Conduis, soutiens nos bras vengeurs!
Liberté, Liberté chérie!
|: Combats avec tes défenseurs. :|
Sous nos drapeaux, que la victoire
Accoure à tes mâles accents,
Que tes ennemis expirants
Voient ton triomphe et notre gloire!
(Refrain)

7.
神聖なる愛国心よ、
我らが復仇の師を導き佑けよ!
自由よ、愛しき自由の女神よ、
護り手たる我らと共に戦ひ賜へ!
御旗の下 雄誥ぶ勇士らに
凱歌揚がらん事を、
必敗の寇賊ども
我らが大捷と光栄仰がん事を!
(Refrain)


がびーん。知らなかった。こんな曲だったのですね。
美しいコーラスと、荘厳なクラシックアレンジで好きな曲だったのですが
まったく知らなかったので驚いた!

あのサビ、
Aux armes citoyens!
Formez vos bataillons!
なんて歌っていたんですね、聞き取れないよ~(涙


>>ということで、いまさらながらフランスに興味津津なieなのでした。
ああ、住みたいよおおおおお(号泣
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8 コメント

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とすると (tucci)
2010-03-06 00:04:08
その前奏の後に、Love Love Love..
と歌ったビートルズは、フランス国歌をおちょくってるんでしょうかね?(汗
返信する
Je ne connais pas tres bien Francais (サッチ)
2010-03-06 03:53:45
凄い内容ですね。
アコーディオンが似合う、もっと穏やかなやつにすべきですね。
しかも、エスパニョーラのように巻き舌だし…。笑

自分もおフランスに住みたいです。シニアになったら。
パリやリヨンではなく、プロヴァンスでラベンダーのかほりを楽しみ、印象派の描いた場所に行きたいです。
返信する
そうそう (おどれい)
2010-03-06 10:46:19
我ら日本人はフランスをファッションセンスが良い、どちらかと言うと女性的な『国』という捕らえ方をしますが、どうしてどうしてなかなかマッチョな国です。
大陸国家でありながら空母も保有しているし。。(笑
フランス革命からナポレオンの時代を調べてみると意外な発見があります。
返信する
Unknown (ie)
2010-03-07 13:42:18
tucciさま>
>ビートルズは、フランス国歌を
あの曲自体いろいろな曲が引用されている?とのことで、深い意味はないのかもしれないですね(^^
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9B%E3%81%93%E3%81%9D%E3%81%AF%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%A6

サッチさま>
>自分もおフランスに住みたいです
プロヴァンスもいいですね。南仏でのんびりもいいなあ。。。

おどれいさま>
>どうしてどうしてなかなかマッチョな国です
ですね、武器輸出大国だし、欧州の中心国家ですものね(^^
>フランス革命からナポレオンの時代を調べてみると
ですね、まだまだ勉強中です!
返信する
たまたま この前 (いぬの)
2010-03-09 08:26:04
外添要一氏の
日本人とフランス人
- 「心は左、財布は右」の論理
を読んでおりました
生活、文化、軍備、クルマについて
日本との比較で書かれてましたが
1982年の著ですのでシトロエンはCXです
「心は左(派)、財布は右(派)」の論理で
フランス車のシートがなぜにいいのか
ということも説明されてますよ
手に取ることがあればどうぞ
返信する
merci  (ie)
2010-03-09 20:14:53
いぬのさま>
>外添要一氏の
日本人とフランス人
- 「心は左、財布は右」の論理
を読んでおりました
すごく興味があります!
今度探します!
返信する
フランス史 (むつこ)
2010-03-16 00:06:37
っていったらやっぱり

「ベルばら」

っしょ(笑



世界史やってる時は
あまり面白さを感じなかったけれど
大人になると判る世界史の面白さ。

歴史もそうですが、歴史の脇にある
イロイロな話もかなりドラマチックな国だと
むつこは思ってます。

でも、以外と貧乏くじひかされてる気もする…。
返信する
べるばら (ie)
2010-03-16 22:48:45
むっこたん>
だよねー。フランスといえばべるばら。
外伝も面白いんだよなあ。
エリザベート・バートリをモデルにしたあれとか。黒衣の伯爵夫人だっけ。

>イロイロ
うん、調べてみたい気満々なり。


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