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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

夏の記憶

2022年10月24日 | 研究
これまた古いポスターを見つけました。
製作したのは2013年のTEAM FLORA PHOTONICS。
この時の3年生は4名だけ。それも女子ばかりという
チーム史上、最も少数で活動した年でした。
彼女たちの前年のメンバーはストックホルム青少年水大賞に出場、
そして1年後輩はサクラソウ保全でアジア国立公園会議で英語発表したり
さまざまな大会で最優秀を受賞するなど大活躍をします。
そんなことで2013年は今ひとつスポットライトが当たらない
年のように思えますが、実はそんなことはありません。
例えば家がりんご農家である彼女たちは自宅の農園で
白いりんごを栽培します。最初に開発した2009年の
アップルガールズと違うのは、気温と果皮の色を結びつけて考えたこと。
夏の平均気温と収穫したりんごをみると、気温が高いほど黄色です。
もしアップルガールズだったらこれは商品価値はないと判断するはずです。
しかし彼女たちは、これを環境商品にしようと思いつき
東京ビッグサイトで開催された日本最大級の環境イベントである
エコプロダクツで提案します。事前に農家に予約注文してもらいますが
届いたりんごの色で温暖化を実感してもらい、子供たちの教材にするのはもちろん
小さな温暖化防止への努力を始めるきっかけにしてほしいというコンセプトでした。
題してバイオサーモレコーダー「夏の記憶」。
白いりんごをユニークな切り口で再提案した彼女たちは、
この年の大賞を受賞。東京に招かれ表彰されました。
すごいとは思いませんか。彼女たちの足跡はもっともっとあるのですが
また機会があったらご紹介したいと思います。
さて今日は久しぶり、そして10月最後の課題研究。予定では第1農場で
沖縄の高校の皆さんに届けるリンゴの収穫、箱詰め予定。お天気が気になります。
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HUNTERS×HUNTERS

2022年10月23日 | 研究
夏休みの校長室。この日、FLORA HUNTERSの2人は、
水の国際大会の表彰式で上映される5秒ほどの動画を撮影する予定でした。
「乾燥地の塩害抑制研究をしています」と英語で一言話すだけの短い映像ですが
本格的なビデオカメラで撮影するのは面倒だなと思っていたら
ちょうどいいところにやってきたのが先輩Treasure Huntersの2人。
2年前に卒業した彼らですが、FLORA HUNTERSとともに
ストックホルムに招かれたので、渡航の打ち合わせで顔を出したのです。
さっそく撮影を彼らに依頼。そこでスマートフォンで動画撮影会が始まりました。
でも不思議なことに彼女たちは不安定なソファの上に立っています。
どうしてだと思いますか。実は校長室には名農の第2の校訓ともいえる
環境緑化のスローガン「緑育心」(りょくいくしん)の額があるのです。
「緑は心を育てる」という意味で、名農にとって大切な言葉です。
また漢字は外国の方にはオシャレに見えるといいます。
どうせならこの墨字も一緒にフレームに収めようということになり
こんな不安定な格好で撮影会が始まったのです。
各国代表が撮影したこの短い動画は編集され、
ヴィクトリア皇太子殿下がご臨席の表彰式で上映されました。
面白いことに日本の映像が流れると笑い。
彼女たちが最後に手を振ったのが良かったようです。
ほっこりした短い動画は2つのHUNTERSの共同製作でした。
上下関係と違い、先輩には自分の意見もいいやすいので撮影も楽しそう。
これぞフローラお得意の「斜めの関係」です。
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きれいなもんです

2022年10月23日 | 環境システム科
先週の環境システム科2年生が栽培しているハツカダイコン。
8月下旬に播種しましたが、まだ収穫されていません。
ハツカダイコンとは約1ケ月で採れるという意味。
しかしそれは初夏の話。毎日毎日気温が下がってくる秋は
なかなか大きくなりません。春の2倍も日数がかかっています。
でも良いこところもあります。それがこの葉。
寒いので葉を食べる虫がいないのです。
鮮やかな赤にきれいな緑の葉。
おかげさまできれいな姿で収穫できそうです。
ハツカダイコンの葉はサラダにも味噌汁にも入れられます。
新鮮や緑の葉をぜひ楽しんで欲しいと思います。
11月は寒くてもう栽培できないので
ハツカダイコン販売競争もこれが最終戦。
この後、経営に関するデータをじっくりと収集して
各社の経営診断を行うことになります。
ハツカダイコンは明日、収穫予定です。
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農業高校生の祭典

2022年10月22日 | 学校
農業高校でお馴染みのFFJは日本語では日本学校農業クラブ連盟。
農業を学習する全国の高校が加入しており、
その数、およそ370校8万人にもなります。
農業の学びの基本はプロジェクト学習。つまり研究活動です。
どこの学校でも1年生はまだ研究見習いという位置付けですが
8万人もの生徒が生物生産、加工、流通、バイオや環境、地域活性など
何らかの研究活動に取り組んでいるのです。
その農業クラブの機関誌がリーダーシップ。
年に数回ですが全クラブ員に配布されます。
つまり購読者は8万人以上。ここに掲載されると
全国の多くの仲間の目に触れることになります。
先日、届いたリーダーシップには名久井農業高校の取り組みが紹介されています。
ひとつは名農農業クラブが校内で行ったSDGsの企画。
どの研究班でもSDGsに関連した活動をしていることを
再認識してもらったという内容です。
もうひとつはフローラハンターズの沖縄の赤土流出抑制活動。
沖縄の高校生と連携して行ったダイナミックな活動が紹介されました。
きっと後輩たちの励みになることでしょう。
さて農業クラブの年に1度の祭典、全国大会が10月25〜26日に開催されます。
今年の73回大会は北陸。石川、富山、福井の3県が合同で開催。
果たして2022年はどんな研究が日本一になるのでしょう。楽しみです。
また名農からは農業鑑定競技に各科の代表がエントリーしています。
文化祭直前ですが、大いに頑張ってきてもらいたいものです。
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先陣を切る

2022年10月22日 | 研究
秋は気温も落ち着き、過ごしやくなるため読書の秋、食欲の秋など
いろいろな物事を行うのに最適な季節といわれます。
フローラにとっては、なんといっても収穫の秋。
とはいっても農産物ではありません。
夏まで取り組んだ研究成果を評価してもらう収穫の季節なのです。
これから各種大会から審査結果が届くと思いますが
その多くは決勝審査があるものばかり。予選通過の結果が届くと
本選のための戦い準備に取り掛かることになります。
これは先日の様子。土肥室で発表練習をしているのは国際大会に出場した2人です。
本日、青森市で行われる青森県高校総合文化祭で発表するため
メンバー全員を前に最後のリハーサルを行なっているのです。
こちらは予選がなく、いきなりの決勝審査。それも対面発表です。
フローラは昨年もいろいろな大会に出場しましたが、その多くがオンライン審査。
そのため人の前でマイクの前に立って発表した経験がほとんどありません。
唯一経験したのが、日本ストックホルム青少年水大賞の授賞式で
発表した彼女たちです。偶然ですが、そんな彼女たちが
これから始まる戦いの先陣を切ってくれるとは頼もしい限りです。
競うのは普通高校ばかりのはず。頑張って欲しいものです。
まもなく他のメンバーにも予選結果が届くでしょう。。
今年は現地開催で計画されているコンクールが増えています。
きっと彼女たちの練習を参考にして、後に続いてくれると信じています。
嬉しいことにこのリハーサルで図表の間違いをメンバーが見つけてくれました。
やはりリハーサルは大切です。
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