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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

カメムシと戦いながら

2022年10月26日 | 研究
先々週の課題研究。予定通り、土肥実験室の大掃除を行いました。
とにかく不要なものは捨てる。
ちょっともったいないと感じるものもありましたが
このままでは大切なものが収納できないので、かなりの断捨離。
男子は土を捨てたり、まだ使える肥料などは馴化温室へ移動。
一輪車で汗をかいてもらいました。
女子は実験室で洗い物と掃き掃除、拭き掃除。
するとまた大騒ぎするメンバーがいます。
理由はカメムシ。今の時期はどこにでも潜んでいます。
この日は太陽が出て暖かいためか、飛んでいるものもいます。
ティッシュでとって何匹か捨てましたが、やはり匂いが残ります。
海外では同じカメムシの仲間のタガメを食べます。
また本当かどうか知りませんが、日本のカメムシも食べた人がいるようです。
理由はパクチーのような匂いだから。
昆虫食はまだ未知の世界。大丈夫なんでしょうか。
しかしカメムシと戦ったおかげで土肥実験室はきれいに片付きました。
あとは温室だけです。でも今月の課題研究はもうありません。
防寒具を着て、寒い11月の作業になりそうです。
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こんなこともしました

2022年10月26日 | 研究
環境システム科には生産システム類型と園芸ビジネス類型の2コースがあります。
学科ができるのと同時にTEAM FLORA PHOTONICSは園芸科学科から
園芸ビジネス類型傘下の研究班として移籍します。
つまり当時は農業を学ぶ園芸ビジネス類型に所属していないと
チームに入ることはできませんでした。
これに対して工業系の生産システム類型の生徒だけがはいれるのが農業機械班。
そしてどちらの類型からも入れるのが学科の柱である水耕栽培を学ぶ施設園芸班でした。
したがってTEAM FLORA PHOTONICSは植物や環境研究はもちろん、
ビジネスプランを考案するのも大得意でした。
これは20216年にあるビジネスコンクールで発表した時の図表ですが、
主催者がどこかわかりますか。ヒントはこの配色です。
そうです。クロネコで有名なヤマト運輸です。
全国の高校生から宅急便の新しいビジネスアイデアを募ったのです。
この時チームが披露したのが、猫の手サービスというプラン。
農家のために登録した圃場に直接配達するというものでした。
ポイントはホームセンターと組むこと。
今、ホームセンターは農業や園芸商品が充実しています。
さらに価格が安く、会員になると収穫後の後払いが可能なので利用する農家が増えています。
そこでホームセンターの商品を畑に配達するという新しい仕組みを考えました。
届けるのは小型の4WD軽トラックで愛称は「子猫」でした。
東京本社で社長さんの前で選ばれた全国10数校の生徒が発表しましたが、結果はなんと2位。
当時の2年生が大活躍したのを覚えています。
もちろん彼らの研究はこれとは別。水研究に取り組むメンバーが多く
TEAM AQUA PHOTONICSとも呼ばれた彼らは、
3年生になるとBIO-ENGINE TYPE3を完成させ大活躍しました。
なお現在、環境システム科の研究班はどの類型からも入れるように改革されています。
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Think globally, act locally

2022年10月25日 | 研究
「Think globally, act locally」
地球規模で考え、足元から行動しようという昔から耳にするスローガンです。
フローラハンターズは2022年もいろいろな研究をしてきましたが
ビッグプロジェクトは「乾燥地の塩害抑制技術の開発」と「沖縄の赤土流出抑制活動」の2つ。
ご存知のように前者は世界の環境や農業問題解決を目標に取り組んだもの、
そして後者は地元沖縄の皆さんと一緒に試行錯誤しながら取り組んでいるものです。
しかし沖縄の赤土流出活動は、そもそも2020年にTreasure Huntersが
乾燥地や半乾燥地のために開発した三和土で作る機能性集水システムがベースです。
遠く離れた途上国の人々の暮らしを想像しながら開発し
国際大会で発表したおかげで、地元日本の沖縄が知ることとなり
具体的な活動に発展しているあたり、まさにスローガン通りです。
さて現在、コンクール秋の陣が始まっていますが、
チーム内の勢力争いも塩害抑制チームVS赤土流出抑制チームという構図。
先日、受賞第1号が届きました。先制点をゲットしたのは赤土チーム。
全国第2位に当たる賞をいただきました。
するとそれを追いかけるように数日前、
県高校総合文化祭で発表した塩害抑制チームが
やはり第2位となる優秀賞を受賞したのです。
そのため秋の陣は、両者とも同点。がっぷり四つ。
決着は11月、12月の戦いへと持ち越されました。
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秋がくれば思い出す

2022年10月25日 | 研究
これはかなりレアな写真です。場所はパシフィコ横浜。
ポスターの前で説明しているのはBubble Boysの2人。
環境班であるTEAM FLORA PHOTONICSが2018年に解散し、
Treasure Huntersが2020年に大活躍するまでの
わずか1年間だけ活動した幻の研究チームです。所属は施設園芸班。
つまり環境班とはまったく違う研究室です。実は彼ら、中学生の時に
当時大活躍していたTEAM FLORA PHOTONICSに入りたいと
環境システム科に入学しました。しかし2年生になってやっと環境班に
入れると思った矢先、TEAM FLORA PHOTONICSは解散を宣言。
それを知ってがっかりしていたそうです。そんな噂がFLORAに届いてきたので
彼らのために1年間だけ環境研究のアドバイスをすることにしました。
課題研究の授業では、施設園芸班の許可をもらい
フローラの馴化温室で1年間一生懸命研究に励んだものです。
たった1年間の活動なので、ありとあらゆる大会にエントリー。
努力の甲斐あって、彼らが研究した泡農薬散布システムは、
環境大臣賞を受賞するなどビッグタイトルを次々とゲットしていきました。
今、彼らは2人とも4年制大学に進学して農学を学んでいます。
秋になるとあまり馴染みのない大会から参加のお誘いメールや手紙が届きますが
その多くはBubble Boysが参加したから。
先日も彼らが当時参加した学会から案内メールが届きました。
そんなメールが届くたび、環境班の空白の1年間を埋めてくれた
Bubble Boysを思い出します。ワンポイントリリーフを完璧にこなし
後輩のTreasure Huntersを育てた彼らは、まさに小さな巨人でした。
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マニアの後悔

2022年10月24日 | 研究
廊下の掲示板に群がっているのはFLORA HUNTERS。
何やらシールを貼り付けています。
農業高校では農業クラブの大会や各種コンクールの成果、取得資格などを点数化して
その取得点数が多い人に卒業時、プラチナ、ゴールド、シルバーの称号を差し上げる
アグリマイスターという表彰制度があります。
この大きな掲示物はアグリマイスターの取得を促すためのもので
全校生徒の取得したポイントをこのようにしてはりだしているのです。
この日、新たにポイントを得たフローラハンターズは
獲得した点数のシールを貼り、お互いの成果を比べていました。
すると自己申告、つまりまだ非公式ではありますが、
すでにプラチナの権利があるメンバーが2名、ゴールドが残り4名と
全員上位ランクに入っていることがわかりました。
すると国際大会に、この夏出場した一人が何だか大騒ぎしています。
彼女がいうにはプラチナまで1点足りないのだそうです。
当たり前ですが、農業高校の表彰制度なので農業クラブの大会が高ポイント。
どうやら彼女は農業クラブでの活躍が少し足りなかったようです。
彼女は資格マニア。1つのものだけに集中するオタクと違い、
資格なら何でも触手を伸ばします。それだけに悔しそうです。
まもなく11月。得点を伸ばすチャンスはもう多くありませんが
起死回生の一発が出ることを祈っています。
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