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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

今は昔

2022年10月29日 | 研究
コロナによってお客様を校内に入れられなくなり
名久井農業高校の文化祭である「名農祭」もずいぶん様変わりしました。
これは2014年頃の名農祭の一コマ。第2体育館での展示の様子です。
昔は各科や学年、生徒会や農業クラブの展示は2〜3階の教室で行われていましたが
ある時から、すべて第2体育館にブースを設けて行うことになりました。
お隣の第1体育館は以前から生徒のステージ発表や模擬店会場だったため
来客者は階段を使うことなく体育館に行くだけで全ての見学や飲食購買ができると好評。
そのきっかけを作ったのが当時、フローラが企画運営していたコンテスト
「アグチャレンジ」。2009年のスタート時からずっと会議室で行われていましたが
応募者数が増えると同時に、受賞者数も増加。保護者や小中学校の先生を含めると
60名を超えるようになったので、第2体育館で表彰式を行うようお願いしたからです。
そんな経緯があるので、広い第2体育館は半分が学科や農業クラブの展示。
そして残った半分がフローラの管轄となりました。
会場はステージを作り、折り畳み椅子を100脚も並べるとほぼ完成ですが
これだけだと表彰式に関係のないお客様はがらんとして殺風景。
そこで体育館の壁半分に学会で発表したポスターや最新のフローラの
研究実績を展示しました。さらにお客様のほとんどが何か農業高校らしいものを
手に入れようと来場していることから、実験的ショップも併設。
トウモロコシの分類に引っ掛けたポップコーン、ジャガイモの品種に絡めて
品種で選べるフライドポテト、晴天の霹靂とあさゆきのお米の試食対決、
品種で選べるカラフルトマトピューレなど
毎年異なる催しでお客様を楽しませたものです。
今もフローラの倉庫にはSHOP FLORA PHOTONICSというエプロンがあります。
これはフローラが育苗したクリスマスローズの販売会。
市価の半額以下なので飛ぶように売れました。
しかしコロナでこのような企画は消えてしまいました。
ところが今年は数年ぶりに明日1日だけですが一般公開。
模擬店など活気ある名農祭へと戻りつつあります。ぜひご来場ください。
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ゲームオーバー

2022年10月28日 | 環境システム科
環境システム科2年でビジネスの仕組みを学ぶために
栽培していたハツカダイコン。1週間ほど前に無事収穫されました。
播種から2ヶ月も経ったというのに思ったより小粒。
それだけ夏休み明けの気温が上がらなかったということでしょう。
収穫後はきれいにプランターを洗って返却。
ハツカダイコンも洗って袋詰めされ、職員室で訪問販売を行いました。
農業高校ではハクサイやキャベツ、ゴボウなどの野菜は栽培しますが
ハツカダイコンはあまりに趣味的なので誰も作りません。
そんなこともあって彼らのハツカダイコンは、いつも人気。
今回も30分で完売となりました。これにて栽培の部はゲームオーバー。
11月になったら栽培や収支に関するデータをまとめ
いよいよ経営分析を行うことになります。
会社の優劣は売り上げだけとは限らないことが
この分析からわかってくるので、彼らにとっては眼から鱗。
今年もびっくりするのではないでしょうか。
でもその前に頑張らなければならないことがあります。
それがビジネス検定。まもなく学習の成果をゲットしに行きたいと思います。
さて今日と明日は地域の方々のために農産物販売が開催されます。
そして30日は名農祭で一般開放。ここでもたくさんの販売物が用意されています。
また31日は収穫感謝祭。こちらは名農生による焼肉大会となります。
天気予報ではこの期間の雨はなし。ぜひご来場ください。
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お蔵入り

2022年10月28日 | 研究
土肥実験室での様子。
左はこの夏、世界大会に出場したFLORA HUNTERSの2人。
何やら分析しています。しかしこれは2年前、2020年の夏の写真。
つまり彼女たちはまだJr。研究をしてみたいと応募してきた1年生でした。
右にも数名男子メンバーがいますが、彼らはTreasure Hunters。
今年、水の世界大会に招かれた2人の姿もあります。当時の彼らは3年生。
たぶんオンラインの国際審査を受けている時期だと考えられます。
この頃のTreasure Huntersは、自分たちの発表練習で忙しいため
1年生の彼女たちにつきっきりで指導する余裕がなく
このように同じ土肥実験室に集まっていますが
それぞれが自分たちの分析や発表練習などに取り組んでいました。
しかし必死で世界大会に挑む先輩たちの姿は
無言で彼女たちを刺激していたようで、秋には自分たちも国内予選会に出場。
当然ながら予選落ちでしたが、翌年は正式に環境研究班に入り、
FLORA HUNTERSを結成しています。おそらくこの写真の頃に
自分たちも世界を目指そうと思ったのではないでしょうか。
しかし実はここで彼女たちが取り組んでいるのは、
この夏、世界で披露した塩害抑制研究ではありません。
確かこの時期は、すでに塩害抑制研究はある程度形になっていて
もうひとつの研究に取り組んでいました。それが水質浄化。
これがまた面白い結果が出ていて、この約2ヶ月後に締め切りの
水の国内大会に水質浄化と塩害抑制のどちらで応募しようかと悩んだぐらいです。
最終的に塩害抑制でチャレンジしましたが、2年生に進級した彼女たちは
1人が塩害抑制、もう1人が水質浄化と分かれて研究を継続。
しかし3年生になって塩害抑制研究が国際大会に出場することになったので、
彼女たちは再び合流。今年は2人で研究に取り組みました。
そうなると気になるのが水質浄化研究の行方。アイデアの一部は小出しに
コンクールへ応募していますが、壮大な研究はまだ未完成でお蔵入りしています。
もし環境研究班がお取り潰しにならず、来年も存続する奇跡が起こったら
間違いなく彼女たちが残してくれた水質浄化研究の封印を解くことでしょう。
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ドキドキの結果発表

2022年10月27日 | 学校
農業クラブの全国大会(北陸大会)が昨日26日から開催されています。
これは大会ポスター。北陸の特産などが描かれています。
福井県からはちゃんと恐竜が登場しているあたり恐竜王国らしく面白いですね。
大会の主な種目は研究発表であるプロジェクト発表、
弁論大会である意見発表、農業に関する知識を問うクイズのような農業鑑定、
この他にも平板測量や情報処理など技術競技もあります。
名久井農業高校は農業鑑定競技に各科の代表が出場しています。
この大会では文部科学大臣賞や農林水産大臣賞が授与されます。
文部科学大臣賞を設けるきっかけとなったのは、
かなり前になりますが長野大会で名久井農業高校が最優秀を受賞したこと。
初めて文部大臣が大会を見学された時、名農の発表にいたく感激して
翌年に大臣賞が設けられました。当時、最優秀を受賞された方は
今も地元で農業の第一線で活躍しています。
結果発表は本日。全国から集まったクラブ員の前で発表されます。
今はコロナ禍でどんな様子かわかりませんが、昔はもうお祭り騒ぎ。
最優秀を受賞したもんなら取材の嵐、地元に帰ってきても
校内をパレードしたり、テレビに出演したりと引っ張りだこでした。
農業高校の甲子園ともいわれる大会なので本人はもちろん、
学校としてもレベルが問われるのでドキドキ。朗報を期待します。
さて長野大会で名農が最優秀を受賞したのが「食用菊」の研究。
今、南部町は最も美味しいといわれる品種「阿房宮」の収穫時期を迎えています。
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ハロウィン

2022年10月27日 | 学校
ハロウィンはケルト人が起源とされる10月31日のお祭り。
日本でいうお盆のようなものです。
印象的なのが黄色のカボチャ。
「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれ、鬼火のようなものだそうです。
さてこれは数年前の名農祭。生物生産科がカボチャをたくさん作り
いたるところに飾り付けました。これはそのほんの一部です。
名農祭はいつもちょうどハロウィンの頃。
だったらいつもやればいいのに思いますが、そう簡単にはできません。
なぜならカボチャは収穫までの期間が長く、広い面積が必要です。
つまり半年前の春から周到な準備をしないといけません。
きっとこの年は、農場の農地使用計画とうまく折り合いがついて
こんなにも大量のカボチャを栽培できたのだと思います。
しかしこれは圧巻。できればまた見たいものです。
さて今年の名農祭はコロナの関係で正式には10月30日の1日だけ。
でも明日28日から29日の2日間は、農産物販売を行います。
コロナ禍、そして学級減に伴う人手不足もあるのか
いつもは同時に行っていたものを2つに分けるのです。
でも名農祭が1日であるのに対して、農産物販売は2日。
農産物こそ学習成果。いかにも農業高校らしい日程配分です。
今年はグラウンドが工事中なので駐車場でご迷惑をかけることになります。
開催時間や駐車場については本校ホームページに掲載されていますので
事前にご覧になってご来場ください。
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