BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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目指せ富士山(3) 山小屋(9合目)→山頂へ

2010-08-18 15:35:33 | デート日記

出発から5時間ぐらいかかって、やっと山小屋に到着した。
うす暗くなり寒くなってきたので、中へ入りすぐにチェックインの手続き。
生まれて初めての山小屋泊である。
すぐに部屋に通された・・・部屋と言っても4畳ぐらいの部屋に8人が寝る。
「今日は混んでて満席なので、相部屋になります」とある部屋に。
狭い廊下を挟んで両サイドが部屋で、二段になっている。
運が良く下の階の部屋なので出入りが楽だ。
なんだか昔の寝台列車に乗ってる(修学旅行?)みたいな気分。
小さな子どもとお母さん二人組が先に休んでいた。
こんなとこまで子供が来たのか、えらいなぁ・・・と感心。
お母さんと二人で登ってきたのか?!
そのあとすぐに荷物を置き、一度着替えてから夕食へ。
もうクタクタでお腹はペコペコ。
晩御飯はカレー(弁当屋で見かけるようなやつ)です。
この山小屋で食べるカレーのうまいこと!
カレーの甘みが疲れをいやしてくれる。
またカレーだけでは足りずに、富士宮焼きそばもメニューにあったので注文し食べましたが、これまたうまかったわー。
ご飯を食べてからすぐに部屋に戻り横になった。
山小屋は決して快適な造りではないけれど、噂で聞いてたのでさほどその狭さに驚かず、むしろ横になりたい一心ですぐに寝た(20時ごろ)。
4畳ぐらいの場所に8人ぐらいが横になって寝るんだけど、ほとんど枕がぶつかり合うようになっていて布団がななめがけ。
まるで肌を寄せ合っているかのように寝るのが面白かった。
この8人中6人が女性で、男性は2人だったがそのうち一人は6歳くらいの男の子。
成人男性は私の彼氏のみだけど、細身なんで女性群の中に居ても全く違和感なく隙間に収まっていました。
ウトウト・・・熟睡ではないけど、夢も見ながら仮眠。
身体が相当疲れていたので、向かいの部屋からすごいいびきが聞こえたがそれもどうでもよくなった。


8/14
1:45AM起床。
夜中に何度か足の付け根が痛くなり目が覚め、起きたら高山病の頭痛になってた。
彼氏もらしく、私よりひどい。
高山病は登山開始後6-12時間で発症し、眠ると呼吸が浅くなるので余計酸素不足になり悪化する。とにかく頭が痛いとわかると寝てもいられないので、準備をして食堂に行くとすごい人だ!
ご来光目的で夜間登山してきた人でいっぱい。
朝ごはんを食べながら同じテーブルに居た下から登ってきた人に話を聞くと、今日は天気が悪く霧でなんも見えないらしい。
おまけに風もあり、霧のせいで濡れてしまうらしい。
ご来光は無理かも・・・?と思う。
朝食をすませ、ダウンジャケットにレインウェア、毛糸の帽子に手袋、マフラー、ヘッドランプを沿装着。
とにかく頂上を目指す。
真っ暗な中の夜間登山。
霧で視界がぼやけていて(写真もぼやけています)、しかも夜に山登りなんて初めてで不安だった。
しかし周りを見れば登る人が多く列をなしていて、そのペースに付いていけばいいので意外に楽に感じた。
みんなが一緒という安心感もあり、ヘッドランプの明かりが続いてる光景に逆に見とれてしまう。
2:20に9合目を出発 → 3:00に9合5勺着と順調に登る。
やはり一度山小屋で休んだので、昨日ほどつらくない。
それでもかなりの高度なんで、途中岩場で何度か休んだ。
ここで外国人(中国人らしい?)に励まされる。
「あともうちょっとで着くから頑張ろう。僕たちの仲間ももう頂上で待ってる」だって。
こういう登山客同士(しかも国際的)な交流はほんとに励みになる。


4:00頃・・・山頂の浅間神社奥宮の鳥居が見え、無事富士山頂を果たしました!!
真っ暗な中いきなり頂上の山小屋が見え、人がたくさんいたのでびっくりしました。
「これが頂上か!!?」って感じ。
もう風がとにかく強くって、ものすごく寒い。
頂上の山小屋の壁際や郵便局・奥宮の壁際などみんな登山客が風をよけようと待機している。
一応ご来光目的なんで少し御殿場口の方へ移動して、そのあたりの適当な岩場の陰で休むことにした。
風や寒さを防ぐために岩陰で、彼氏が持参した銀のサバイバルシートをかぶって耐えました。
持参してきたバーナーで温めの卵スープや紅茶を飲んだ。
頂上なんでお湯は100℃では沸騰せず、78℃で沸騰するため若干温めです。
でもこの寒さの中では、逆にほっとします。
4:50分頃、周りが明るくなってそろそろ日の出の時間。
相変わらず霧が濃くって、結局日が昇っているのかよくわからなかった。
御来光残念です!!
気を取り直してお鉢参りをしようと歩きだしたら、他の登山客が「霧で道が見えなくて大変危険だから、お鉢めぐりはやめた方がいい」と声をかけてくれた。
こういう場合は従った方がいい。
せっかく山頂に来たのにここで遭難するのもいやだし、とにかく寒く視界が悪いのであきらめ、浅間神社の奥宮へ戻りお参りをした。
御朱印ももらい、頂上と書かれたお守りも購入。
その前にこの夏の期間だけ営業する富士山頂郵便局(6-14時まで)にて登山証明書を自分宛てに送りました。
友人らへ暑中見舞いも出してみた。
ここから手紙を出すと、富士山頂の風景印が押されるのだよね。
一応はこれでやりたいことはやったので、下山することにしました。
今回ご来光やお鉢めぐりはできなかったものの、挑戦2度目で無事登頂を成功できて私はラッキーだと思います。
高山病などでできない人も多数いますし。
その高山病はアスピリンの薬を飲んだせいか、すっかりよくなりました(肩コリだったのかしら?)。