ねーさんとバンビーナの毎日

「静」→ 「淡」→ 「戻」→ 「無」→「休」→「解・涛」→「涛・停」→「抜」→24年「歩」 最終章序章スタート!

「守ることしか出来ない」と言った兄ちゃん、「ひとつの山を背負う」と言った兄貴。

2010年03月19日 10時16分23秒 | 2種分ねーさん
面白いね、青年たち。



ひとりの兄ちゃんはこう言った。

「オレはここに集まっているみんなを守るしか出来ない。」



もうひとりの兄貴はこう言う。

「俺はいくつかある山のうちのひとつを頂いてそれを背負う。」



もうひとりの兄ちゃんはこう言っている。

「僕はサポート役でコツコツ行きます。」




兄ちゃんと兄貴と兄ちゃん、仲良くやんなきゃだめだよ。


兄貴が山のひとつを背負うようなことになる時、必ず嵐は起こるのだよなぁ。

その嵐が「どこか向こうから来る嵐」ならば、その嵐をおさめる為に、自分が山を背負って向かっていく意気込みならいいと思う。

ただ「そこに嵐を引き起こす」という嵐の起き方があるんだ。山を背負うことによって。


オバチャマは過去にこの身体で実体験したんだよね~。

会社(その頃は300人くらいの規模)の大改革劇だった。
1991年に序章はスタートした。

序章のスタートの時に山を背負った人は、「来たる嵐に備える山」をコツコツ確実に作る人だった。
山を作ろうとするくらいの人だから、一癖も二癖もある人物だったけど、山は確実に出来上がっていったんだ。


しかし「その山はオレが背負う、オレが主になる。」と別の人が登場してきた。
あの時にみんながザワザワザワザワした。



その人は山を作った人を追いやった。
嵐に備える山を作った人は立ち去った。



山を作っておいて立ち去る礼儀なのか、

「ほかの山を作りにいかないか?すでにどこぞの方から声を掛けて貰っている。
オレ達に「山作りを頼みたい」と頭を下げる人がいるんだ。どうかな。」

と一緒に山を作った人らに声を掛けて、立ち去っていったんだ。


だけど「背負う」と意気込んだその人は、山を背負い出すやいなや、その場に嵐がおきて、その嵐にむやみに吹き飛ばされる犠牲者が出てきてさ。見てられなかった。

どうも理屈としては「嵐に巻き込まれて吹き飛ばされるほうが馬鹿だ。」くらいのようだった。
しかし嵐は意図的に起きてる訳で、「変な理屈だよなぁ、でも吹き飛ばされないようにしなきゃ。」と思ったさ。


ま、とにかくこういう人というのは、「迫る嵐に勇敢に立ち向かっていってる」わけじゃなくて、「わかっていて嵐を巻き起こす」んですよ。



誰かが夢中で楽しくて疾走していて、それにみんなが引きずられて疲労するとか、そういうレベルじゃないのだよ。

誰かが勝手に暴走していて、それによる穴をフォローする為にみんなに余計な仕事が増えるとか、そういうレベルじゃないのだよ。

こういうのは「演出上ならかえっていい」さ。
それによって結束が固まったりするし。




だけど気をつけないといけないのは「山を背負うことによって嵐を巻き起こすことになるんだよ。」ということなんだ。

「嵐が来たから山を背負って立ち向かう」のと違うんだ。

「嵐が絶対来るから」と「山を背負って嵐を巻き起こすような人がいる」ってことなんだ。


「嵐が絶対来る…」という予感がしたり、勘が働くなら、奥に引っ込んで(裏じゃないからね。)その嵐に備える為の仕込みをするはずなんだ。


誰かの意思じゃなくて自分の意思でね。


なのにその時点で、

「山を背負うような馬鹿がいるんですよ、っとにぃ。ったくぅ。」

って話しなんだ。


これは絶対ダメだからね。


その境目がまだわかってない大人達はたっくさんいるようだから、そういう大人達に若者は翻弄されないで欲しい。



例えば船乗りに聞いてみそ。
あの人らがどんな勘を利かせて、自然と人間に立ち向かって、安全な航海を身体張って命懸けでやってるかを。

「絶対に嵐が来るから」と「オレに船を任せろ。」と船を背負うような船長のいきなりの登場、どーですか。想像してみてください。

まず、その前に船長やってた人と争いになりますや。舵の奪い合い。

「表だった争いはかえって面倒臭い」と裏計算のかかった演技芝居で、それまでの船長が「オレは退散する」と自主的に立ち去るような結果にして、「なんだかしらんがみんな納得…」みたいなこともあるでしょうよ。


しかし嵐は来てないんですね、実際。
「絶対に来るから」という次の船長の思い込みや、何かの理論を信じてる段階で、船を奪い、舵を握っちゃったんです。


オバチャマはこういう船長の船からは下船しますよ。
事実、「この船はオレが背負う」と意気込みを見せてる本質部分は、「船を奪ってるだけだよう、それさぁ。勘弁してよ。」みたいな人らが登場した「会社という大きな船」から下船しましたし。


こういう人って「言うこと機関長」にもなれないのさ。
山も作れないわ、背負って嵐を引き起こしていい気になるだけ。


裕次郎みたいに「嵐を呼ぶ」でもないのよ。
「嵐を引き起こしていい気になるだけ」なんだなぁ。



「みんなを守る」と言う兄ちゃんの手腕、「山を背負う」という兄貴の行動力、「フォローしていきます。」と言う兄ちゃんの技。


一番の要は「山を背負う」という場面だから、そこを勘違い暴走しないことだけ切に願う、オバチャマは。


「山を背負う」というのは「みんなの為に自己犠牲者になる腹を括る」ってことだから、おいそれと簡単なことじゃないってこと。

それを背負わすほうも、フォローするほうも、そうとう研ぎ澄まさないと、「えらいこっちゃの一大事」だから、解釈が同じでいないと、非常にややこしい事態になるってことなんだ。


さてさて、この環境にいてオバチャマは、何役をしていったらいいだべかなぁ。
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