ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ [DVD] ワーナー・ホーム・ビデオ このアイテムの詳細を見る

出演: ロバート・デ・ニーロ, ジェームズ・ウッズ, ジェニファー・コネリー, エリザベス・マクガヴァン, ジョー・ペシ
監督: セルジオ・レオーネ

製作年度：1984年
製作国：アメリカ

ねーさん的評価：★★★☆☆


禁酒法時代のニューヨークを舞台に、マフィアからも一目置かれるギャングとなった2人の男の姿を描く映画ってことで。

うーんと、映画作品としては大作で、確かに素晴らしくいいと思う。
あのタランティーノ監督が「レオーネ的」というくらいどアップの撮り方がいいんでしょう？
まぁそれはそれで。それがいいんでしょうけどね。

しかし、個人的にはどうしても、「貧しい男達の金欲が前面に出ているストーリー」がダメなんですよねぇ。
なんつーの、貧しい生い立ちのギャングが金欲しさに奮闘する話じゃん、これ。
こういっちゃなんだけど、「せこい」っつーかね。（もーほんとに、正直すぎてすんませーん。汗）

ヌードルスはちょいと違うんだけどね。
「自分はみんなとは違う思いで一人いる」みたいな。

だけど「ギャングの金欲しさ」みたいな内容だったら、もっとお茶目なやつの方が観ていて楽しくないすか。



そうだろうな、昔から輝いていた。
大事なのは勝ち馬を見分けて賭ける事だ。
俺ならお前に。
それじゃ負けだ。


どこで祈ろうと、神様にとっては同じ。


汝のうち、最も若く、最も強き者は、剣に倒れるであろう。


なぜ黙っていた？
最初からジョーを殺る約束だった。
フランキーとの約束は絶対なんだよ。
俺なら断る。
フランキーは大ボスだ、裏世界を牛耳ってる。
俺たちも牛耳られるぞ。
後ろ盾だ。
ボスは嫌いだったろ、いつから考え方を変えた？
奴と組んだほうが都合がいいんだ。
今日はジョー、明日はお前だぞ。
そうなっていいと？俺はご免だ。
分った、忘れてくれ。


新聞をえらく賑わしてるじゃねぇか、煽りやがって。組合委員長さんよ。
おどしても労働者や社会運動は止められんぞ。
よく聞け、社会主義のクソ野郎。
組合だの運動だのにゃ興味ねぇんだよ。
早く溶鉱炉の運動を再開してぇだけだ。これが最後のチャンスだ。
サインするのか、どうだ？


突入は鎮圧ではなく予防だよ。


行儀よくしろ。


慣れてるな？
フランス料理なんか誰に教わったんだ？
パトロンがいると？
勉強したのよ、将来役に立つと思って。
そうだな。俺との将来は？
ヌードルス、あなただけよ、本当に。
本当に？　言えよ、何だ？
好きだったのは・・・
でもあなたは私を縛るでしょ。
あぁ、多分な。
私もそおれに満足するかも。
だから？
目標に向かって進むわ。
目標？
頂点よ。
マックスみたいだな。君らは似てるよ。だから憎しみ合う。


中国人の店で完全にイッちまってたとさ。
俺をこう呼んでたぜ？　“デポラ！”
よせ。何をしようと俺の勝手だ。
だが一緒に仕事する以上、女の問題を持ち込むな。
その女は？
平日はデトロイトでネジ締めだろ。
ネジはここで締めるわ、マックスとだけね。
それで亭主は穴からのぞくってわけか？
別れたわ。
女連れ込んどいて説教か。
お前と違う。
何が？
惚れてない。
口を挟むな！
なぁ新婚旅行はどこだ？売春宿か？
うるさい！黙ってろ！いいな。
どうしたい？
こいつを放り出しゃいいのか？
掃き出して欲しいのか？
じゃそうしてやる、とっとと出て行け！
女の扱いが下手か。


君たちの友達が真の殉教者だ。役に立つ。
だた、俺たちに殉教者が要るのか？
時代は変わる。禁酒法も長くない。
君たちは失業するぞ。
それで？ジャーキーさん話を聞こう。
事業を始めないか？
酒の押収用トラックが払い下げになる。数百台がタダ同然には。
役所が管理するが、ジミーの組合を支援する。
君たちの頼みなら彼は何でも聞くさ。
ご冗談を。
“きれいな手”のジミーが？
握手すればやがて手は汚れる。
チャンスだぞ。
遠慮する。
バカ言うな。
余った金を投資して何が悪い？
党も政府高官もついてる。
俺は高官も政治家も信用しない。
まだチンピラのつもりか。
お前のやり方じゃこの先ムリだ。
金はあるだろ。
本物の金の話をしてるんだぞ。
これが本物だ。
十分持ってる、欲しいか？
一生チンピラやってろ。
チンピラで結構。俺は街の匂いが好きでね。
不満はない。
とんだお荷物だあな。
早く捨てた方がいい。
捨てる時には知らせろ。
フロリダにいる。海が恋しくなった。
考えたんだが、俺も海が恋しくなった。
泳ぐか？
あぁひと泳ぎしようぜ。


“禁酒法　１２月に撤廃”
百万ドルはある。
どこにあるの？
パンツの中だ。
見たことない。
くら替えの時期だな。
俺にも考えが。
俺にもだ。
百万あれば私なら楽勝ね。
２千万なら俺たちもだ。
５千万か。どこで稼ぐ？
ここだ。
何だ？
俺の夢だよ、長年の夢だ。
お前となら実現できる。
何なんだ？
連邦準備銀行。一世一代の大勝負だ。
狂ってる。
言うな。二度と言うな。

“連邦準備銀行”
こんなこと成功すると思うの？
奴に聞けよ。
これが自殺行為なのは誰にでも分ることだわ。
だから奴に言えって。
得意の手でな。
無理よ。
頭の中はこの仕事だけ。
催涙ガスとか人質とか・・・あなた抜きでもやる気だわ。
お互い嫌いよね？
でもマックスの為に手を組みましょう。彼を助けるの。
その後は、敵同士に戻ればいい。
もし、事前に捕まれば銀行は襲えない。
マックスが言ってた。
何を？
あなたを笑ってたわ。
すっかり縮こまってるって。
ここを通るたびにチビってる。
やらずに済むなら自分から捕まりかねないって。
そうしてよ。
彼をブチ込んで少しでいいから。このことを忘れるまで。
彼と離れたくないなら一緒に入って。死ぬよりマシよ。
できるでしょ。
嫌なら私がやる。降りて。
ヌードルス、早く決めてね。


“さらば禁酒法”
大量の酒を抱え込んで困ってる友達がいる。
俺たちが力に。


これは？
開所式。１５年も前よ。
誰だ？
ここの後援者、それと女優さん。
知り合いか？
いいえ。


女優は記憶力がいいの。


招待された、ベイリー長官に。
長官と知り合い？
いや、だが招かれた。
知らないのに、なぜ？
何でかな。君なら分るかと。
私が？　どうして？
知り合いだろ。
長官は何の用だ？
私に聞くの？
何で招待を・・・
知らないわよ、どうして私が・・・・
招待も何も知らない。
私にどうしろと？何も知らないわ！
下手な芝居だな。

長官は何者だ？
裕福な実業家よ。
貧しい移民としてアメリカに来て、サンフランシスコとロスで成功した。
新聞に載ってない事を・・・
富豪の娘と結婚。
子どもが一人、奥さんはお産で亡くなった。
数年前、政界に進出し、この街に移り住んだ。
それは過去だ、今の彼を知りたい。
今は厳しい立場。
彼らと暮らしてると言えよ。愛人だろ。

お互い年を取った。
残ったのは思い出だけ。
パーティーに行けば、それも失ってしまう。
招待状はやぶって。奥に出口があるわ。そこから帰って。
振り返らずに歩き続けて。
お願いヌードルス。言う通りにして。
振り返れば後悔すると？
そのドアから出ればね。
長官の息子ディビット、あなたと同じ名前よ。



沈む船からネズミは逃げ出すが、俺の場合は群がるようだな。
汚職の件は新聞で読んだ。
権力と特権を握る長官ともなれば、それ相応の責任があるだろう。
それに危険も。
何で俺に招待状を？
招待状なんかどうだっていい。
肝心なのは鞄の中身だ。
金と殺しの依頼。
だが誰を殺せと？
まだ分らないか？
あんたをか？
もう何年も銃を握ってない。
視力は衰えたし、手も震えが出る。
ドジリたくないんだ。
ふざけるな。俺は既に死んでいる。
せめてお前に借りを返したい。
どうせ殺される身だ。
俺の証拠を恐れる連中が許さない。
今日カタをつけたい。
やってくれ。お前になら本望だ。
そのために居所を突き止め連れ戻した。
これで貸し借りなしに。
出口だ。直接通りに出られる。安全だ。
何の話だ？俺に借りなんか無い。
お前の目は涙でかすみ。焼死体を俺だと信じたが、あれは替え玉だ。
警察がグルだとも気づかなかった。
組織が仕組んだ事さ。
狂ってる。
お前は昔もそう言ったが、あの時、俺の頭は正気そのものだった。
俺はお前から人生を奪い、お前に成り代わった。すべて盗んだ。
金を取り、恋人を奪い、３５年の罪悪感だけを残した。撃てるだろ？
確かに俺は人を殺した。
時には自衛、時には金の為に、大勢とかかわった。
仕事仲間やライバルや女たちとも。
何件かは引き受けた。だが、今回はご免だ。
これがお前の復習か？
違う、俺の考え方だ。
１０時２５分だ。失う物は何もない。
裏切り者に復讐しろ、撃て。

ベイリー長官。
俺の昔話はもっと単純だ。
昔、友達がいた。親友だった。
命を救おうと密告したのに奴は殺された。自ら望んで。
いい友情だった。
ただ二人とも不運だった。
失礼する。
無罪を祈ってる。
生涯の努力が無にならないように。


マックスは、清掃車の後部に身を投じる・・・


ヌードルスのアヘン窟でラリった笑顔でエンド。（深いねぇ。）




ほうら、みてごらん。
友達を裏切って金の欲にかられるとこうやって自滅するからねぇ。

困った人を無視できなくて面倒見が良すぎて友達を放っておくと、呆れられちゃって立ち去られちゃう可能性があるからねぇ。

まぁ気をつけようねぇ。（ワハハハ・・・）
後者は憎めないから許しちゃうけどさー。（ワハハハ・・・）

大事なのは「勝ち馬を見つけて賭けること」じゃなくてね、
「育ちそうな馬を見つけて育てる事」かと思うのね。
「育つ馬が自然に勝利をつかむようにする」っていうかね。（でしょ、でしょ。）