ねーさんとバンビーナの毎日

「静」→ 「淡」→ 「戻」→ 「無」→「休」→「解・涛」→「涛・停」→「抜」→24年「歩」 最終章序章スタート!

世話になった上司から電話

2005年03月19日 15時53分38秒 | 味わうねーさん
さっき携帯電話がけたたましく鳴る。

「だれだ~?」と見ると、おじょーちゃんだったねーさんの本質を見抜いてくれて別のレールに載せてくれた元会社の上司。

社会人になって初めて巡りあった、ねーさんに刺激を与えてくれた、仕事の楽しさを見つけさせてくれた上司である。
とにかくその会社で「新しい事始め」をするために存在していた上司で(今だからあの上司の存在価値がなんだったのかが理解できる)、その「新しい事始めプロジェクト」の一員に抜擢してくれたわけだ。

とにかく社会人経験3年程度の若い社員で固めたのが上司の狙いだった。

当初は部署内の学歴や経歴も質のお高いお局(失礼)達をシフトさせようと試みたんだが、お局様達は「理屈ありき」なのでとにかく計画が進まない。
まあ今でこそ思うけど「経験を積んでいる」ってことはそれだけ「リスク」も容易に想像できてしまうから仕方ないんだけどね。
でも「「リスク」が想像できてしまう=後ろ向きになる」っていうのはよろしくないかなあ、と。

<余談>

「リスクを知っている上での強みを生かして前向き」ってのは人間なかなか出来ないことなのかしら・・・? ねーさんだったらそうしたいなあ。

そこで「若いメンバーと派遣社員で進めよう。」と腹を括った上司。

けど正解だったと思う。

私たち楽しかったですもの。
外されたお局様達はほんとにまあしょっちゅうやってきては「横やり」やら「足すくい」をしていったけど、そんなことに動じない若いねーさん達に対してさぞかし「憎たらしい小娘達!」と思ったでしょうね。(爆笑)

でもこっちもそこ(怒らせるとマズイ)は分かってますから、適当にヨイショしてはやってましたけど。

それだし日々上司が机にいなくても「自分たちが任されている。」っていう部分で
自分たちで仕組みを作っていくのが楽しかった、とにかく。
上司のビジョンははっきりしてましたから。
上司はそのビジョンに向かって「やりやすいように自分たちでやりなさい。」というスタンス。
真っ白だからね、自分たちでどうにでも形作り出来るところが楽しかった。
責任も背負うけれども、最終的には上司の責任だから、守られている感の中では責任はおおいに背負えるってもんだ。
逃げる事(いざというとき部下を守ってくれなくて自分の主張で逃げる)ばかり考えている上司が「責任背負ってやりなさい!」って言っても背負えないけどさ。

荒削りな部分を調整だけして、モチベーションを保つために「美味しいもの食いにいこう。」と自腹でよく高級な物を食べに連れて行ってくれたり、遅くまでがんばるねーさん達に差し入れしてくれたりした。
それとそれまでの会社の慣習を無くしてくれたりね。
制服を排除してくれたり、仕事するスペースの充実には予算を存分に使ってくれた。

※ま、それだけ余裕のある高給をもらっていたハズ。
 そういう出費に関して寛大な奥様の事もよ~く褒めていたっけ。


「イヤみなおっさんだよなあ。」とか、
「自分だけ楽しそうでいいよなあ。俺たちなんか・・・」みたいな陰のワルクチはよく耳にした。

けど当時のねーさんはそーゆー言葉を発して夜のお酒で愚痴っている連中が可愛そうに思った。
それだしその上司もそんなことは相手もせず、常に堂々としたもんだった。


んで、さっきかかってきた電話、「でるのどーしよっかなあ?やめよーかなあ。」なんて脳裏をかすったがまあ出てみた。

開口一番「若い奴で営業出来るような子知らない?ガッツのある若い子!」と言う。
即座に「○○さ~ん、そういう子がいたらうちの会社に欲しいですよ。」と返事。
お互い大笑い。

ねーさんは言う。

「最近特に目につくのはとにかく「お金」が前提で、何をするにもまずは金勘定から入るでしょ。
「仕事のやりがい」とかゆうことより「お金」が重要じゃないですか。
○○さんが私とか派遣さんといった若い子達だけをかき集めて新しい部署を作り上げた時のことと良く比較するんですけど、ああいった心意気を感じる子って本当に最近いないなあって思うんですよ。
○○さんが欲しいような若い子を探すのは大変かと思いますよ。
逆に一から育てた方がいいかもしれないですよ。」

その上司もそれは分かりきっている。
現状「一から育てる」という時間が取れず、「今すでにどん欲に仕事に打ち込んでいる前向きな心意気を持った若い子」が欲しいと言う。


ねーさんに対して元上司。
「○○さん(ねーさんのこと)もオバサンになったねえ。」と言葉は悪いが感慨深げな様子。


いい意味で枯れてきてますよ、ねーさんだって。



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