ねーさんとバンビーナの毎日

「静」→ 「淡」→ 「戻」→ 「無」→「休」→「解・涛」→「涛・停」→「抜」→24年「歩」 最終章序章スタート!

3年B組~!「金八せんせーーー!!」第2シリーズの第二十三話(その2)(5/5)

2011年03月28日 17時32分45秒 | 観たぞねーさん
こちらにアクセスしてくる皆様へ。

心を病む子ども達」の回も今さらながらに色々と考えさせられましていい回ですので、ぜひご一読を。
今では大の社会人がこんな風。(苦笑)



(4/5からの続き)


加藤の放送で言ってましたね。
我々は教育を受ける権利者だ、と。
あれは私が加藤に言った言葉なんです。

そらぁ、まずかったですな・・・

どうしてですか?
教育基本法にちゃんと書いてある事なんですよっ、その言葉っ。

いや、それ自体がね、いかんと言ってる訳じゃないんですよ。
ただ、子供達は自分の都合のいいように解釈する。
だから問題が起こる。


問題が起こったっていいじゃありませんかっ!

起こったっていいとは・・・

彼らはまだ未熟なんです。
だから間違うんです。
間違ったら繰り返し繰り返し「それは間違いだ」と教えてやる。
これが教育なんですっ!


その通りっ!
だけどねぇ、教育は学校の専売特許じゃないからねぇ。

子供達が間違ったら大人は叱ってやらなくちゃならねぇんだ。
そのかわり、いいかい?
子供達がいいことやったら大人はちゃんと褒めてやるべきなんだよ。
まぁなんとか言われるかもしれねぇけど、オレはそのぉ、なんだい、そのぉ、
加藤、その加藤って子はオレは多いに褒めてやりたいね、オレは。

ツカベさーん・・・

いや、私も同意見です。
いや、お恥ずかしい話ですが、私もまったく息子と上手くいっていませんでした。
その原因は息子の反抗にあるとそう思っていたんです。
ところが私の出張中に家内が出産をしました。
その時息子を助けてくるえたのは加藤君なんですよ。
いや、二人の間でどんな話があたのかはわかりません。
ですがその後確実に息子が変わった事を私は肌で感じるんです。
息子のことまでお願いしようとは思っていませんが、どうかひとつ加藤君だけは返して下さい。
あの子は認めてやれば必ず応える少年なんです。

だからそれは今ですねぇ・・・

いいよっ、わかった。
その代わりな、少年院送検でもしてごらん?
あたしはね、保護士の肩書き、つっぱねて返上するよっ!

スギヤマさん・・・

そうじゃないか、先生? えぇ?
保護士というのはねぇ、警察と裁判所の信頼の上で成り立ってるんだよ?
加藤を返さないという事はだな、私のこの15年やってきたことを警察は全然認めてないってことなんだよっ!!

ちょっと待って下さいよ、その問題は。

だってさぁ。

あのねぇ、親も学校もこうやって雁首そろえてんだよ?
待て待てって、一体何時間ごねたら気が済むんですか。

少なくともさぁ、桜中学に関しては、こっち側がちゃーんと責任取ると言ってるんだから。

荒谷二中のほうはどうですかねぇ・・・先生。

校長先生・・・。

いや、しかしですねぇ・・・。

しかしもへちまもねぇだろう。
てめえら教育の本職だろう?
生徒とちゃんと話し合うこともできねぇで、すぐ警察に頼るなんてのはねぇ、
そんな野郎は先生商売やってる資格はねぇんだよっ!

そう言われたら一言もありません。
しかし私どもは一般の生徒を守る義務があったんです。

だから腐ったミカンは放り出すという論理ですか。

坂本先生・・・。

初めて加藤が送り込まれてきた時、私は正直自信も何もありませんでした。
しかし、校長先生や他の先生方の協力のおかげで、今日まで問題を起こさずやってこれたんです。
学校には学校の名誉があるでしょうし、教師には教師の生活があるでしょう。
しかし教師が尻込みをしたら生徒は一体どうなるんですか。
子供を預けてる親御さん達に顔をまっすぐ向けられますか?

お宅にだって今日身体で一生懸命子供をかばおうとなさった大山先生や鈴木先生がいらっしゃるじゃありませんか。
若輩者が言いすぎるかもしれませんけれども、でも、我々はミカンや機械を作ってるんじゃないんですっ!(涙を浮かべる金八)
我々は毎日人間をつくってるんですっ!
人間のふれあいの中で我々は生きてるんですっ!
たとえ世の中がどうであれ、教師が生徒を信じなかったら、教師は一体何のために存在してるんですか。
お願いですっ、教えて下さいっ!!

(沈黙する会議室の中・・・)

とにかく私は明日PTAを臨時召集します。
我が子が行ってる学校の事だ。
学校を良くするためには学校だけに任しておくのは間違いだということがよくわかりましたからねぇ。
なぁ、大将。

あぁ。

協力してくれよ、頼むよ?

するともよぉ。
こらぁまぁ、間違ってる事言ってるとも思ってねぇんだよ。

そう。

おぅ、教育委員会だろうと都知事んところだろうと、どこでも行ってやるよ。
腰抜け野郎なんてのはクソくらえだ。
なぁ、坂本先生。

いや、、、この席に腰抜けなんかおりませんですよ。
二中の校長先生だって警察頼んだのは、きっとよっぽど勇気がいったという風に思います。

その通りです。
ただ本校はその勇気こそ生徒にこそぶつけていくべきだったんです。

お願いします、校長先生・・・。
あと5日間の私の教師生活を生徒の中で格闘させてください。
燃え尽きさせて下さい。でないと私は・・・。
教師という名の単なる飯くらいの年寄りとして終わるんです。

お願いします、校長先生。
僕は僕を教えてくれた先生にうらぎられてもうらぎられても生徒を信じるのは教師だと、
そしてその答えは何十年後かに必ず出ると教えられました。
教師にできる事は子供を愛してやる事なんです。
子供を信じてやる事、信じきってやる事なんです。

僕は確かに未熟な教師です。
しかし生徒に対してだけは、この馬鹿正直さだけは、最後まで貫き通したいという風に思っております。
答えが出るまでこらぁ時間がかかるかもしれませんが、しかし我々教師が身体ごとぶつかっていけば必ずわかってくれるんです。
そしてもっと正直に言えば、それがもしできなかったら教師は教師を辞めるべきなんです。

あるいはそうなのかもしれませんね・・・。
私は疲れていたんです。
疲れ果てていたんです。

カワキタさん・・・

いや、皆さんのお気持ちはよくわかりました。
ま、しかし、警察として少々困るのは答えがすぐに出ないということなんですかねぇ。

タキタトシキくん。
私はね、この席でこんなことは言いたくなかったんだけど、あなたはどうだったの?
あれは確か2年の時でしたね。
あなたがこんな規則一点張りの警察官なんかになるんだったら私はあの時にかばうべきじゃなかったんじゃないでしょうか。

君塚先生・・・。

いや、あれは完全な出来心、いたずら心と判断したからこそ、私は愚問に伏したんですよ。
あの時あそこで問題にするより、あなたの将来を大切に考えたかったの。
あなた、卒業式の時も言ってくれましたね・・・、いえ、結婚式のときも言ってくれましたね。
先生の見逃しが最大の教訓であった、と。


君塚先生・・・。

私はそんな点数かせぎのような生徒のあなたを教育した覚えはありませんよ?
だからと言って、昔々の子弟の情で無理を言ってるんではありませんよ?
この度の警察庁からの通達で関係生徒の適切なる処置というのがありましたね。
よろしいですか?
「関係生徒の検挙、補導にあたっては、特に進路決定の重要な時期にかんがみ、
本人の反省の度合い、保護者の看護能力とを十分に見極め、
学校の意見も寵した上で、再非行防止と健全育成の為の諫言よろしきを得た処遇を行うように努力すること。」
さぁ、どうぞ。
私たちの看護能力を適正に評価してください。

しばらく時間をください。
所長の指示を仰ぎます。

(会議室から出て行く刑事2名)




(桜中学の職員室の電話が鳴る)

はい、桜中学でございます。
はい、はい、はい、、、

(電話をかわる教頭)

変わりました。
もしもし?野村です。




(解放され会議室に連れてこられた加藤たち一行、その生徒らに説教する刑事。)

一言だけ言っておくことがある。
お前達を返すのはここにいる大人達がそれこそ捨て身でお前達の人生を真剣に考えてくれたからだ。
「心配かけました。」とちゃんと謝りなさい。
いい気になってまた事件を起こした時は警察は今度こそ絶対に許さないということを覚えておきなさい。


優っ!!

(頭を下げる加藤ら)

(加藤の頬を思いっきりひっぱたく金八)

(それを目の当たりにして顔が引きつってる二中の生徒)

(松浦の頬を思いっきりひっぱたく金八)

(二人の首に手を回し、抱きかかえる金八)

(ワンワン泣き出す加藤と松浦)

貴様達はオレ達の生徒だな。

(泣きじゃくる加藤と松浦)

忘れんなよ?忘れんなよ?

(警察から出てくる金八)

(待ち構えてる3Bの生徒の姿を見て一度戻り、加藤と松浦を連れてくる金八)

(3Bの仲間の大歓迎を受ける加藤と松浦)



♪ 人として人と出会い
♪ 人として人に迷い
♪ 人として人に傷つき
♪ 人として人と別れて
♪ それでも人しか愛せない
♪ それでも人しか愛せない



お~い、それじゃぁ帰るぞー。



♪ それでも人しか愛せない
♪ それでも人しか愛せない



~第二十三話(その2)、おしまい~







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