ねーさんとバンビーナの毎日

「静」→ 「淡」→ 「戻」→ 「無」→「休」→「解・涛」→「涛・停」→「抜」→24年「歩」 最終章序章スタート!

○無茶(×無理)なんですね、これが。

2011年05月11日 11時07分14秒 | 伝われねーさん
とある企業F社さんからの広告メール。


プライベートクラウド導入を成功させる鍵は“標準化”
まず必要なのは、誰もが納得できる最適なICTの姿を描き出すこと



注意点1

「標準化」ってのに潜む大きな落とし穴ってのがあります、経験上。

「標準化する」ってのは、日々の作業で○迷った(×困った)ときに戻る基準点なハズなんですけど、これがどうも、日々の作業で面倒臭いことを無くす為の「整理」と勘違いし始めるんですね。

まず、断言しちゃうんだけど、日々、○面倒臭いこと(×ややこしいこと)ってのはあって当たり前。
これから「避けよう」とか「逃げよう」とか「面倒臭くないようにしよう」とかしようとするから、かえって「ややこしい」ことになったり(これが無意識に「隠蔽」とか「改ざん」に繋がっていっちゃう)、責任所在すらうやむや(ここ20年大流行)になるんですねぇ。
だって「責任を背負う」って相当に面倒臭いことですから。

で、「標準化」を考え始める始点や視点が「整理」ってことで勘違いしたままそのプロジェクトを進めてしまって、そのままシステム化をはかっちゃったりするじゃないすか。
それが大失敗、それが大欠損。

気をつけないといけないのは、もしかしたら企業のトップ側は「システム化=標準化」と高らかに謳っておいて、単に本音は「組織の整理をしたいだけ=リストラ」ってのがありますんで。

コンピュータシステム導入に関わったら、言葉の裏側とか推奨してる人らの本意ってのは読まないと、ヘンな責任を背負わないといけないことになっちゃったりしまふ。




注意点2

「誰もが納得できる」なんてことはありませんっ!
経験上断言しちゃう。

「誰もが納得できる最適な姿」ってのは、それぞれの人のやり方をそのまま融通して通してやることなんですよねー。
だからホントはコンピューターシステムでは一番苦手とされることなんですわ。1か0かの世界ですし。

「誰もが納得」ってより、

「重複作業によって生じる矛盾(例えば同じ顧客マスターが複数の人で管理されていてどれが最新かわからなくなってしまってるとか。)はそのままにしておくと事故に繋がる可能性があるから無くそうよ、合理的に一括管理しようよ。」

っていう納得に持って行かないと。

こういう危機意識がないまま、

「誰もが納得!」

とか声高に謳って進めると、これも99%の確率で、

「Aさんも、Bさんも、Cさんも○使いやすい(×使える)システムにしないと!」

っていう使いやすいかもしれない(これも言わせて貰えば単なる錯覚なんですがね。モノを使うって慣れだから、結局。)けど、

「高い金出して使えねぇなぁ・・・
仕事の現実が反映されてねぇじゃんか、ちっとも。
ただ単に「効率」だけ追って、「合理的」になってねぇじゃんか、ちっとも。
もしや仕事のこと(理論より理屈)が理解できてねーぇんちゃう?」

っていうシステムが構築されちゃうんですねぇ。




クラウドシステムも単に企業のリストラ対策に利用されませんように。
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