NHK「できるかな」のノッポさんが亡くなられたというニュースを見て、あの番組がパントマイムだった意味を改めて思い返した。
アレはおそらく「とにかくまずは目で見て感じて真似てやってみる」という、ものを教わる基本を伝えるってことが理念になっていたんだろう。
私が就職した昭和の終わり、平成にかけては、まだ先輩や上司に、
「まずはとにかく見てて。」
とか、
「まずは聞いてて。」
という方がいた。
「メモを取るのは後にして!」
「手は止めて!」
そう言った。
両親も120パーセントそう言った。
バブル後の常識として、なんだかやたらめったら、
「メモ取ってくださいね!」
の輩ばかりになっていった。
メモを取るのは確かに大事なんだけど、耳が散漫になるし、目も外すことになるから、実は○聴いてない(✖️聞いてない)可能性はかなり高いのだ。
アレって「手順ありき」に世の仕事がシフトしつつある頃からそうなっていったと記憶している。
しかし稀に、
「メモは後にして!
手元に意識がいって散漫になるから。
まずは集中してよく聴いて!」
って口にする方に遭遇する。
私は密かに「まだこの大事なことを忘れない人がいたんだ!」と感動する。
「できるかな」でひたすらやり方を見せてきたノッポさんに合掌🙏。