父が毎年この菊を育てていたなぁ、と。
父が、というか、父らがやっていた会社のオジサン皆んなで各自が自宅で育てていて。
つまりは毎年品評会をしてた訳で。
会社のあった横浜鶴屋町の会社前に並べて、道ゆく方々に品評してもらうのが恒例で。
意外と見知らぬ方でも菊を眺めては票を入れてくれる方はいたようで。
幼少期の私はこの菊を育てるための腐葉土作りの為に近所の神社さんの枯れ葉を拾い集めるのに付き合わされた訳で。
勝手に貰っていいの?
どうせ神社の人も枯れ葉を履いたり燃やしたりしなきゃならないんだし、いいだよ。腐葉土になって再生するんだしこんないいことないら。←横浜に出てきても抜けない静岡弁
こんなやり取りをした記憶も鮮明に残る。
腐葉土から市販品を購入しないで自らで作って良い菊に仕立てるのがルールだったようで。
苗が小さなうちに3つの枝に分けて、添木にくくりつけて立派に仕立てていく。
花が咲く前?咲いてから?花が垂れないような器具をつけるのよね。
今思えば優雅な趣味ですな。