ねーさんとバンビーナの毎日

「静」→ 「淡」→ 「戻」→ 「無」→「休」→「解・涛」→「涛・停」→「抜」→24年「歩」 最終章序章スタート!

THIS IS IT

2009年11月07日 23時42分07秒 | 観たぞねーさん
「僕たちの手でこの4年で環境問題をなくそう。」

そんなマイケルのセリフがあるんです、映画の最後のほうに。

マイケルがスタッフやダンサー達とそうやって「みんなでやってこー!」みたいなシーンがあるんです。

最後の最後に「ゾ~~~ッ」としたんです。
「げーーーーーっ」ってものすごくシラケたんです。

日本では「民主党政権が4年は続く」と言ってますよね。

「ここまで作られたぁ?人間はなにやってんだ?」ってぞ~~~~っとしたんです。

そんな見方しちゃいけないのはわかってるけど、最後の最後に「シっラー」ってしちゃったんです。

マイケルへの感動の涙より、「マイケル、ホントにホントにご苦労様。あなたは愛するみんなの為に最後まで道化(それすら素)を演じたのかもね。」って淡々としました。


拍手してる人もいて、涙してる人もいましたけど、あたしゃ拍手も涙も出ませんでした。

とにかくただただ淡々としてました。
ものすごい何かが「ズズズーーーーン」と降りてきたみたいな。



キングオブポップ、マイケルジャクソン。

彼は完璧なるプロデューサー。
歌をうたい、ダンスで表現、けど、それ以外にも、なにもかもが見えてる人。
どういう演出がよくて、どういう音がいいのか、「誰が主役だ」ということより「みんなが主人公」ということを、把握しきってる人。

だからこそそこに信頼しきってるスタッフが集って、ひとつのショーを作り上げてる。
「信用関係」ではない、完全に「信頼関係」。

アメリカ人のプロは楽しんでるよねぇ。心底楽しんでいて謙虚だ。

「お金目的」じゃなくて、自分の仕事を最高に楽しんでるし、それを見せる観客に「どう楽しませたら一番いいんだろう」的な意識が徹底してる。

ひきかえ日本人というのは「金好き先行」と「損得先行」と「嫉妬心先行」の上の「猜疑心」が勝ってるよなぁ…と恥ずかしくなる思いがするくらい。
「日本人は所詮、島国根性丸だしの卑しい人種なんですかねぇ…それを過剰な知識(他人の)や理論(他人の)でカッコつける。なさけねぇ。」そこまで思ったり。ハハハ。

マイケルはみんなの憂鬱すら吸い込んで、純粋に謙虚に生きすぎちゃったんだね。
そんな彼のまわりには一生懸命に活きてる人が集まるよ、そりゃ必然だ。

そうやって創作されたものは「サイコー」になるしか仕方がないや。

だから「これは商用価値があるぞ!ビジネスチャーンス!!」と「ただただ金儲けだけしたい(表はでてなくても)人達(こういう人はマイケルのココロは見えてないや。)」がたかりますやねぇ。

そんな人達にすらさらに素敵に踊ってあげてたんだね、マイケル。

「純粋すぎて謙虚すぎるココロ」は時にみんなを苦しめるよ、マイケル。


時々毒を吐きだせば良かったのに。(こんな言い方失礼か?)
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