以下、(ね)の実体験談。
話半分で聞いてもらってもいい。
(ね)が昔所属していた会社は1980年代中盤以降、
人材派遣会社大手(マンパワー、テンポラリー、テンプスタッフ、スタッフサービス、外国人派遣社員を派遣する大手(名前ど忘れ。なんとかジャパン。今は無いのか?)、その他諸々)の当時の名だたる派遣会社から人材を派遣してもらっていた。
その中から上司は「この人戦力になりそう。」と目をつけると、
「人材派遣会社を辞めてうちと直接契約しないか?」と声をかけ、
派遣社員のお行儀として「人材派遣を辞めて直接契約になるのはマナー違反。それをやっちゃダメよ。」みたいな暗黙のしきたりみたいなものがあったようなのだが、それでも直接契約に切り替えた派遣さんは何人かいた。
派遣会社の営業が顔を出したりする時は、そそくさと姿をくらます人もいたりした。
企業は人材派遣会社から人材を派遣してもらって、その派遣会社に実際支払う金額というのは、
派遣社員個人に支払われる時給の2~3倍くらい。
派遣個人が受け取る時給が2,000円くらいであれば、6,000円程度を支払う。
(ね)の知ってる限り(英文理解できるパソコンオペレーター)の時給で高額だった人は、
3,000~4,000円を貰ってる方がいたので、会社は時給換算で12,000円程度を支払っていたはずだ。
平均してあの当時のパソコンオペレーター(まだそういう括りの職種が無かったので、一般事務職契約の派遣さんをパソコンオペレーターとして派遣してもらっていた)の派遣さんの時給が1,650円~3,000円をもらっていたはず。
時給が高い派遣さんは大抵は、
「元々大手都市銀行に正社員で働いていました」とか、
「有名外資系で正社員で働いていました」とか、
そんな感じ。
そういう彼女らは当時「海外留学をしたいから派遣社員をやっているの。」が決まり文句で、
「すんばらしい志だぁ!でも海外留学して、それでどうしたいの?」みたいな。(苦笑)
スミマセン、本当に疑問だった訳です。(笑)
で、派遣社員さんからは、
「派遣会社がなんで私たちの取り分の倍以上をピンハネするのよ? 取り過ぎじゃないのかしらね。
もっと還元してくれたっていいじゃない? 私たち保証もないのにさぁ。
※当時は厚生年金にも加入出来ないとか言っていた。今は加入できますけどね。
まぁその年金も大変な事態になってますが。(苦笑)」
こんなボヤきは良く聞かされ。
「保証が無いって言ってもなぁ。それを分かっていて派遣やってるんでしょうにぃぃぃ・・・」
と思ったけど。(笑)
「(ね)はそれが怖いのといろんな会社を転々とするのがダメで派遣社員はやれないんだよなぁ・・・」
と思ってたけど。
正社員でコスト管理もしなくてはならない側とすると、
「う~む、時給6,000円支払ってる割に、これだとなぁ。参ったなぁ。
それなのに、仕事することより結婚相手を探しに派遣先を転々としてる派遣社員もいるっていうじゃ~ん。
それも別にその人のやり方だからいいんだけどさぁ。
「派遣社員に責任は無いので。」って言って帰っちゃう人はいるし、後始末は全部こっち(正社員)にかぶってくるんだよぉ。
勘弁しろよなぁ。上司、なんとかしろよぉ。お前達もなんだかんだ言っては不在だしさぁ。」
などと頭を抱えることは正直あった訳で、それを上司に促せば、
「とにかく正社員は増やせないから派遣なの!」といういまいち納得出来ない回答ばかり。
これが1990年初頭の話。
仕事も溢れかえっていましたっけ。
おまけに業務を別会社にシフトだ、海外にシフトだ、また組織変更だ、
電子化もますます本格化するぞ~~~、スピードアップだぞ~~~、みたいな時代。
そうこうしているうちに、
派遣社員を直接契約にする流れが生まれ、
要するにそれは、契約更新毎に高くなる時給を押さえる為、人件費を削減する策だった訳で。
会社のいい分は、
「君の時給はこれだけだけど、うちは君の派遣会社にこれだけ支払っている。
だけど直接契約にしてくれれば、君の時給をあとこのくらい高くできる。
だから直接契約にしないか?
正社員とは違う、今の派遣契約と同じ勤務体系(出勤時間や退社時間等)でいいから。」
こういうことだ。
時給アップで勤務体系は変わらずで派遣社員側はいいことずくめ。
会社にとっても仕事が出来る人が直接契約になってくれれば派遣会社を通さずに本人に直接交渉していろいろな仕事をしてもらえるという好都合だった訳で。
反面、正社員は地獄の日々。
地方へ出張だ~、海外出張だ~~、作業フローの見直しだ~~、いきなり高額なシステム導入~~~(はぁ??何に使うんだよ、これ?数千万??はぁ?もっと正社員にボーナスくれよ。)、バンバン増える社員への教育だ~~(また増やすのぉ??)、と。
まぁ当時の正社員(兵隊)はこういう扱いは仕方なかったようですし(ちょっと皮肉)、
派遣にくら替えや、フリーで独立すれば時代に添っていて(?)良かったんでしょうけどねぇぇぇ。(ちょっと皮肉)
今更何を言いたい訳でもないけど、またあの繰り返しはしたくない。本当に。
だって、それが、やっぱり、こういう事態だもの。
やっぱりなんだよなぁ。
15年前から「きっとこうなるよ、こうなるよ、やばいよ、やばいよ。」っていうヒヤヒヤ感があったけどまさに現実に。
あの頃、某有名企業のグループ子会社に転職した男子が、
「オレさぁ、今やってる仕事って、社員をリストラさせる為の会社側の演出に手を貸してる感じなんだよねぇ。
だって、潰そうとしている子会社にリストラ対象に旗が立った社員を移動させて、
そこでわざわざ社員教育とかやるんだぜ?
何を今更?って感じだろ。わざとだろ?
なんだろう、この仕事。やっててつまらなくってさ。
人を騙してるみたいで罪の意識さえ覚える・・・」
ってぼやいていたっけなぁ。
勘所がいい腕のいい仕事人だった男子、矛盾に悩んでいたよなぁ。
「こんなツマラナイ仕事なんか辞めてやる~とか言いたくても、家族もいるしよぉ。悩む・・・」みたいな。
しかし、やっぱり、あっちでもこっちでもあの頃に既に始まっていたのさ。
あの頃は資金繰りに切羽詰まっていた訳じゃなくて、
こうなることは見え見えだったからまだ世の中に余力があるうちに解放して、
次を探していただこうっていう企業側の愛だった・・・みたいなことを言う人もいるんだろうな。
変な話、自分の中じゃ、「やっぱりな事態」になって気が楽になった部分もあるんだよね。
で、話を戻して、思うに。
今、派遣切りが取りざたされているけれども、
派遣会社を通して派遣社員を利用した企業がさも悪者かのように扱われている。
そのように受け取れるような報道がやたらに多いように思う。
とにかく(ね)として素朴な疑問が、
「人材派遣会社がなぜ(少しでも何かを保証するとかいう)動きをしないのだ?」
「なんで人材派遣会社すっ飛ばして、企業にクレームつけるようなデモしてるわけ?」
ということなのだ。
採用した企業にばかり「保証せよ!」と派遣社員がデモを起こしてる風景が報道されているが、
人材派遣会社に「保証せよ!」と押し掛けている風景が報道されたか?
人だけ派遣して上前はねるだけの商売して(こういう言い方失礼だったらスミマセン。)、
それも今じゃもうアルバイトのような派遣社員を派遣して上前はねるだけの商売して(こういう言い方失礼だったらスミマセン。)、
こういう事態になぜあまり叩かれないのか。
まぁね。
採用元の企業の態度次第なので、こちらとしてはその動きを見るしか・・・。
派遣会社にしてみるとそうなんだよね?
でも不思議なんだぁ。超不思議。
そう思いません??
だってさぁ。
昔の(ね)が知ってる派遣社員の社員さんって何か思う事があって会社にクレーム付けたい時は必ず、
登録している派遣会社にまずクレームつけてたのよ。
採用元の会社に直接クレーム付けるのも派遣社員としてマナー違反っていうしきたりがあったみたいですよ。
だから登録している派遣会社に「どうなってるんですか!?」っていかってたよ?
そうすると派遣会社の営業がすっ飛んできて調整する、と。
って、なんだい、それはしたけど企業側の態度が変わらないから、
「えーい、採用元の企業、どうなってるんじゃい?」
とばかりに、怒りが爆発、デモしたとか?
「私たちはモノじゃない!」みたいな垂れ幕も見かけましたが、
昔の派遣社員さんは、
「私たちは人間だけど単にひとつの商品なの。
商品として磨きをかけていなければただのモノなの。
派遣社員はそういう扱いをされて当然だから、だからこそプロ意識は持たないとダメなのよ!?」って、
後輩派遣社員に説教してましたよ?
確かに、マナーや仕事も素晴らしかった。
(ですが、人となりは別問題。)
とにかく人材派遣の定義が変な事になっちゃったんですねぇ。
話半分で聞いてもらってもいい。
(ね)が昔所属していた会社は1980年代中盤以降、
人材派遣会社大手(マンパワー、テンポラリー、テンプスタッフ、スタッフサービス、外国人派遣社員を派遣する大手(名前ど忘れ。なんとかジャパン。今は無いのか?)、その他諸々)の当時の名だたる派遣会社から人材を派遣してもらっていた。
その中から上司は「この人戦力になりそう。」と目をつけると、
「人材派遣会社を辞めてうちと直接契約しないか?」と声をかけ、
派遣社員のお行儀として「人材派遣を辞めて直接契約になるのはマナー違反。それをやっちゃダメよ。」みたいな暗黙のしきたりみたいなものがあったようなのだが、それでも直接契約に切り替えた派遣さんは何人かいた。
派遣会社の営業が顔を出したりする時は、そそくさと姿をくらます人もいたりした。
企業は人材派遣会社から人材を派遣してもらって、その派遣会社に実際支払う金額というのは、
派遣社員個人に支払われる時給の2~3倍くらい。
派遣個人が受け取る時給が2,000円くらいであれば、6,000円程度を支払う。
(ね)の知ってる限り(英文理解できるパソコンオペレーター)の時給で高額だった人は、
3,000~4,000円を貰ってる方がいたので、会社は時給換算で12,000円程度を支払っていたはずだ。
平均してあの当時のパソコンオペレーター(まだそういう括りの職種が無かったので、一般事務職契約の派遣さんをパソコンオペレーターとして派遣してもらっていた)の派遣さんの時給が1,650円~3,000円をもらっていたはず。
時給が高い派遣さんは大抵は、
「元々大手都市銀行に正社員で働いていました」とか、
「有名外資系で正社員で働いていました」とか、
そんな感じ。
そういう彼女らは当時「海外留学をしたいから派遣社員をやっているの。」が決まり文句で、
「すんばらしい志だぁ!でも海外留学して、それでどうしたいの?」みたいな。(苦笑)
スミマセン、本当に疑問だった訳です。(笑)
で、派遣社員さんからは、
「派遣会社がなんで私たちの取り分の倍以上をピンハネするのよ? 取り過ぎじゃないのかしらね。
もっと還元してくれたっていいじゃない? 私たち保証もないのにさぁ。
※当時は厚生年金にも加入出来ないとか言っていた。今は加入できますけどね。
まぁその年金も大変な事態になってますが。(苦笑)」
こんなボヤきは良く聞かされ。
「保証が無いって言ってもなぁ。それを分かっていて派遣やってるんでしょうにぃぃぃ・・・」
と思ったけど。(笑)
「(ね)はそれが怖いのといろんな会社を転々とするのがダメで派遣社員はやれないんだよなぁ・・・」
と思ってたけど。
正社員でコスト管理もしなくてはならない側とすると、
「う~む、時給6,000円支払ってる割に、これだとなぁ。参ったなぁ。
それなのに、仕事することより結婚相手を探しに派遣先を転々としてる派遣社員もいるっていうじゃ~ん。
それも別にその人のやり方だからいいんだけどさぁ。
「派遣社員に責任は無いので。」って言って帰っちゃう人はいるし、後始末は全部こっち(正社員)にかぶってくるんだよぉ。
勘弁しろよなぁ。上司、なんとかしろよぉ。お前達もなんだかんだ言っては不在だしさぁ。」
などと頭を抱えることは正直あった訳で、それを上司に促せば、
「とにかく正社員は増やせないから派遣なの!」といういまいち納得出来ない回答ばかり。
これが1990年初頭の話。
仕事も溢れかえっていましたっけ。
おまけに業務を別会社にシフトだ、海外にシフトだ、また組織変更だ、
電子化もますます本格化するぞ~~~、スピードアップだぞ~~~、みたいな時代。
そうこうしているうちに、
派遣社員を直接契約にする流れが生まれ、
要するにそれは、契約更新毎に高くなる時給を押さえる為、人件費を削減する策だった訳で。
会社のいい分は、
「君の時給はこれだけだけど、うちは君の派遣会社にこれだけ支払っている。
だけど直接契約にしてくれれば、君の時給をあとこのくらい高くできる。
だから直接契約にしないか?
正社員とは違う、今の派遣契約と同じ勤務体系(出勤時間や退社時間等)でいいから。」
こういうことだ。
時給アップで勤務体系は変わらずで派遣社員側はいいことずくめ。
会社にとっても仕事が出来る人が直接契約になってくれれば派遣会社を通さずに本人に直接交渉していろいろな仕事をしてもらえるという好都合だった訳で。
反面、正社員は地獄の日々。
地方へ出張だ~、海外出張だ~~、作業フローの見直しだ~~、いきなり高額なシステム導入~~~(はぁ??何に使うんだよ、これ?数千万??はぁ?もっと正社員にボーナスくれよ。)、バンバン増える社員への教育だ~~(また増やすのぉ??)、と。
まぁ当時の正社員(兵隊)はこういう扱いは仕方なかったようですし(ちょっと皮肉)、
派遣にくら替えや、フリーで独立すれば時代に添っていて(?)良かったんでしょうけどねぇぇぇ。(ちょっと皮肉)
今更何を言いたい訳でもないけど、またあの繰り返しはしたくない。本当に。
だって、それが、やっぱり、こういう事態だもの。
やっぱりなんだよなぁ。
15年前から「きっとこうなるよ、こうなるよ、やばいよ、やばいよ。」っていうヒヤヒヤ感があったけどまさに現実に。
あの頃、某有名企業のグループ子会社に転職した男子が、
「オレさぁ、今やってる仕事って、社員をリストラさせる為の会社側の演出に手を貸してる感じなんだよねぇ。
だって、潰そうとしている子会社にリストラ対象に旗が立った社員を移動させて、
そこでわざわざ社員教育とかやるんだぜ?
何を今更?って感じだろ。わざとだろ?
なんだろう、この仕事。やっててつまらなくってさ。
人を騙してるみたいで罪の意識さえ覚える・・・」
ってぼやいていたっけなぁ。
勘所がいい腕のいい仕事人だった男子、矛盾に悩んでいたよなぁ。
「こんなツマラナイ仕事なんか辞めてやる~とか言いたくても、家族もいるしよぉ。悩む・・・」みたいな。
しかし、やっぱり、あっちでもこっちでもあの頃に既に始まっていたのさ。
あの頃は資金繰りに切羽詰まっていた訳じゃなくて、
こうなることは見え見えだったからまだ世の中に余力があるうちに解放して、
次を探していただこうっていう企業側の愛だった・・・みたいなことを言う人もいるんだろうな。
変な話、自分の中じゃ、「やっぱりな事態」になって気が楽になった部分もあるんだよね。
で、話を戻して、思うに。
今、派遣切りが取りざたされているけれども、
派遣会社を通して派遣社員を利用した企業がさも悪者かのように扱われている。
そのように受け取れるような報道がやたらに多いように思う。
とにかく(ね)として素朴な疑問が、
「人材派遣会社がなぜ(少しでも何かを保証するとかいう)動きをしないのだ?」
「なんで人材派遣会社すっ飛ばして、企業にクレームつけるようなデモしてるわけ?」
ということなのだ。
採用した企業にばかり「保証せよ!」と派遣社員がデモを起こしてる風景が報道されているが、
人材派遣会社に「保証せよ!」と押し掛けている風景が報道されたか?
人だけ派遣して上前はねるだけの商売して(こういう言い方失礼だったらスミマセン。)、
それも今じゃもうアルバイトのような派遣社員を派遣して上前はねるだけの商売して(こういう言い方失礼だったらスミマセン。)、
こういう事態になぜあまり叩かれないのか。
まぁね。
採用元の企業の態度次第なので、こちらとしてはその動きを見るしか・・・。
派遣会社にしてみるとそうなんだよね?
でも不思議なんだぁ。超不思議。
そう思いません??
だってさぁ。
昔の(ね)が知ってる派遣社員の社員さんって何か思う事があって会社にクレーム付けたい時は必ず、
登録している派遣会社にまずクレームつけてたのよ。
採用元の会社に直接クレーム付けるのも派遣社員としてマナー違反っていうしきたりがあったみたいですよ。
だから登録している派遣会社に「どうなってるんですか!?」っていかってたよ?
そうすると派遣会社の営業がすっ飛んできて調整する、と。
って、なんだい、それはしたけど企業側の態度が変わらないから、
「えーい、採用元の企業、どうなってるんじゃい?」
とばかりに、怒りが爆発、デモしたとか?
「私たちはモノじゃない!」みたいな垂れ幕も見かけましたが、
昔の派遣社員さんは、
「私たちは人間だけど単にひとつの商品なの。
商品として磨きをかけていなければただのモノなの。
派遣社員はそういう扱いをされて当然だから、だからこそプロ意識は持たないとダメなのよ!?」って、
後輩派遣社員に説教してましたよ?
確かに、マナーや仕事も素晴らしかった。
(ですが、人となりは別問題。)
とにかく人材派遣の定義が変な事になっちゃったんですねぇ。