ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

ランプの灯り

2006-04-20 | 日記風
蛍光灯の明かりを消し、ランプに灯りを点す。やわらかい光が部屋の闇の一部を照らし出す。白檀の香を焚いて、ゆっくりと身体を安楽椅子に横たえる。こころが静まり、部屋の奥の闇が心地よい。

 小屋の外には、台風並みの風が吹き荒れている。春一番にしては、強い風だ。雨も横殴りに降り続いている。小屋が吹き飛びそうな音を出して揺れている。鉄道もほとんど止まっているそうだ。いま、大雨洪水警報が発表された。

 子供の頃、台風で停電になって、吹き荒れる外の風音を聞きながらロウソクの灯りを見つめていたことを想い出す。そのころ、部屋の奥の闇が恐かった。しかし、いまでは闇がこころよい。闇があるから灯りが見える。ランプの灯りの暖かさがこころよい。

 あの猛々しい蛍光灯の光を消してみてご覧なさい。できればランプを点して。ランプがなければロウソクでもいい。こんなにこころが癒される。