ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

日食と仮面の鳩

2009-07-22 | 南の海
46年ぶりの皆既日食とかで、楽しみにしていた。でも曇りか雨の予報ばかり。朝から曇り空を見上げて、今日は無理だろうとあきらめていた。わざわざ高いツアー料金を払って悪石島まで見に行った人も大勢いたが、悪石島では風雨が激しくて、何も見えなかったらしい。でも、11時頃、京都の空を見上げていると、薄くなった雲を通して、三日月のように細くなった太陽が見えてきた。京都では90%くらい欠けるということだったから、部分日食とはいえ、かなりの範囲で欠けた太陽が見られた。日食メガネなどというものも持っていなかったが、雲のフィルターを通して、みごとに日食現象を見ることができた。悪石島の人たち、ご苦労様。

 ところで、下界ではようやく解散総選挙。自民党の崩壊が伝えられている。

 自民党のドタバタを見ていると、政権交代がいっそう現実のものと思えるようになってきた。8月30日、日本の政治の歴史的な転換が見られる。しかし、政権交代が現実のものとなりそうになると、民主党が早くも馬脚を現し始めた。

 海上自衛隊による中東での「対テロ戦争」に出動しているアメリカやイギリスの艦船に燃料を無料で補給する活動の法案が国会に提案されたとき、民主党はしっかり反対した。小沢一郎党首は、国連の決議もない多国籍軍への燃料補給は、違法と断じて、この法案を参議院で否決した。自公が3分の2以上を占める衆議院で、むりやり再議決をして成立させた法案であるが、来年には再び期限が切れる。

 当然、民主党政権になったら、国民の税金を使った海上自衛隊による「無料スタンド」と称される燃料補給は、直ちに止めるはずではなかったか。鳩山代表は、日米同盟が大事だから直ちに止めるとはいかない、と早くも大幅な後退を示唆している。また、核兵器持ち込みの日米密約がはっきりしたことで、鳩山代表は、非核三原則の見直しさえあり得ると言い始めた。どうした、民主党。いまからそんな対米弱腰では、選挙に勝たせないぞ。

 いや、民主党の豹変は十分予想された。政権を取ったら結局今の自公政権と変わりないことになるだろうと、私は予想している。歴史的な転換点にはとてもならないだろうとも思う。でも、歴史的な政治の転換を見てみたいという思いも強い。民主党といえども結局保守党でしかないから、大きなことを言ってはいても、いまの自公政権と大きく違った安保政策はとれない、いやとらないだろう。しかし、そこで大事なのは第三の政党である。

 参議院では民主党は過半数を持っていない。どこかと連立を組むか、是々非々でいろんな政党と事案ごとに連携しないと法案も通せない。だから大事なことは、第三の政党を、保守政党ではなく、共産党や社民党のような革新政党にとらせることだ。平沼赳夫グループや渡邉善美グループや鳩山邦夫グループなどに第三の政党をとらせては、結局自民党的政治がこれからも永遠に続くことになってしまう。

 本当の政治の転換が待ち望まれる。長年保守政治が続いた捕鯨国家のアイスランドが、50年ぶりに左派政権に代わり、経済は破綻したと言われていながらも、国民の福祉は充実し、住民は幸福な生活を始められていると聞く。日本も今年こそ、ぜひとも目先の変化だけではない本当に国民のための政治が行われる国に転換して欲しいと、渇望する。

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