ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

「たちあがれ」だって、終わっているよ

2010-04-11 | 政治
立ち上がることも難しくなったお年寄りたちが集まって、「たちあがれ日本」だって!近年、驚くことも多くなったが、これくらいアホらしくて、おかしい話はない。平均年齢が70歳の老人たちが新党を作るという。新党を作るんではなくて、引退するんじゃないのか。平沼赳夫なんて、前世紀の遺物のような右翼ナショナリストが、新しい党をつくるなんて、おかしくておへそが茶を沸かす。どうみても新党ではなく、古党だろう。石原慎太郎なんて、税金を使って身内を優遇したり、遊び回るだけの人間と、ナベツネなんて自分を何様だと思っているのか知らない尊大じじいが仲を取り持ったというが、しょせん「終わり」の面々ばかりだ。

 与謝野馨も「みだれ髪」を振り乱して、いまさらの新党。たんに自民党が沈みそうなので逃げ出したネズミでしかない。自民党は莫大な借金があるそうで、与党にいる間は官房長官の機密費を横流ししてなんとでもごまかせたが、野党となると借金をどうするか、幹部は青息吐息だという。与謝野は経済には強いと言われているから、自民党の借金財政の責任を取らされるのがいやで、急いで逃げ出したんじゃないか。古代復古の平沼なんかといっしょになって日本を世界から孤立させるのでは、財政再建なんかやったって、無駄だろう。保守主義という名の反動主義とはっきり決別しなければ、与謝野たちものたれ死にするだけだ。

 とにかく思想的立場がまったく違う人たちが、政党助成金を欲しくて、5人を何とかそろえて新党を立ち上げたが、しょせん第二自民党でしかない。早くも自民党と一緒に沈んでいくだろうという予想がでている。あわよくば無党派層の票を獲得しようという思惑なんだろうが、結局自民党の票の奪い合いでしかない。無党派というのは、政治の素人とは限らない。むしろ冷めた見方で政治をちゃんと見守っている人が多い。無党派と行って甘く見ていたら大間違いだ。

 自治体の経験者も新党を立ち上げるという。それもいいだろう。政界再編という流動的な情勢も悪いことではない。しかし、政治家の軸ははっきりしていないといけない。利権のために動くか、自分のために動くか、金持ちのために動くか、それとも貧しく、虐げられた人のために動くか。そこが軸だ。続々できる新党は、どうも利権で動いている。もしくは自分の利益で動いている。民主党政権の中にも、そういう人はいっぱいいる。

 今度の参議院選挙では、民主党に過半数を取らせてはいけない。もちろん自民党に復活させてもいけない。社民党や共産党にもっと議席を与えて、民主党の単独政権を阻止しなければいけない。みんなの党も、少しは頑張ってもらいたいが、この党も軸は自民党と変わらない。期待しない方がいい。