ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

小屋の雪と動物

2006-02-06 | 日記風
サンナシ小屋の周りは白一色だ。12月に降ってからあまり降っていなかったので、雪が少し黒くなってきていたが、3日前の雪で再び純白の衣に着替えたようだ。白い雪の上に、ウサギや、キツネや、シカの足跡が点々と付いている。しかし、歩いている時はほとんど動物の姿を見ない。きっとこれらの足跡は夜に付けられたのだろう。

 今は猟期なのでシカも恐れて人前にあまり姿を現さなくなった。休みになると国道や林道には、シカの死体をくくりつけた4WDの車がウロウロしている。国道にもよく見ると血のあとが続いていたりする。血なまぐさい。生きているものを撃ち殺すことに喜びを見いだす人というのは、私にはおよそ異星人にしかみえない。シカが増えすぎたからと言って、殺して良いとはならないだろう。人間が増えすぎたからと言って、戦争が悪であることは変えられないように。
 小屋のベランダは南向きなので、晴れていると本当に暖かい。周囲の気温はマイナス6-7度なのに、ベランダに座っているとぽかぽかしてくる。北風がまったく入らないからだろう。ベランダに座って、紅茶を飲みながら、辺見庸の「もの食う人々」を読んだ。この贅沢が申し訳ないような悲惨な現実が書かれていた。なんとかしないといけない。