創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

美術鑑賞 香雪美術館 細川護熙「陶と書」

2011-10-13 13:24:53 | Weblog
美術鑑賞

  久しぶりに神戸・御影の香雪美術館を訪れました。
  以前に宝塚や西宮に住んでいたことがあり、阪神の震災以来の御影ははじめてですが懐かしい
  気持ちでいっぱいでした。
  
  
  
  
  元総理の細川護煕氏の「陶と書」の展覧会を拝見しました。
  総理を辞められてから湯河原の自宅「不東庵」で「晴耕雨読」の生活を理想とされ、釜を自ら築かれ陶芸に
  親しまれ、書を嗜まれ、畑を耕されては読書に勤しまれたりと日々充実した生活をなさっておられるのが
  よく伝わってきました。
  焼き物は各地の個性ある陶土を使われ、楽焼、志野、唐津などなどさまざまで、多岐にわたる作品の数々
  には作者の美学が伺えました。

  書の本紙には染紙を使われたり、薄墨の暈かしを入れられたり、それにあった書に漢詩が添えられ
  個性あふれる作品にも感動しました。
  掛軸の本紙で「明日は御座なく候」という蓮如上人のお言葉を書にされていましたが、今日の一日一日を
  大切に生きたいものだと痛感しました。

  表装も表具師に注文をつけられると聞きますが、軸の柱や天地の裂地の色の取り合わせも常識的でなく
  個性的で、永く表具に携わっている私には魅力的で勉強になりました。
  少しの寸法の違いで作品を生かしたり殺したりすることをよく熟知されていて何事も熱心に追究されている
  様子が伝わってきました。
  
  美術館を出ると綺麗なお庭に赤い野点傘と赤い毛氈が敷かれた床机が設えてあり、美しいものを鑑賞した
  感動が増幅された至福のひとときを有難く思いました。


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