肩の凝らないスローライフ

ようこそtenchanワールドへ。「一日一笑」をモットーに・・・日常生活の小さなことを笑いに変えるtenchanの雑記帳

見た目年齢・・・・・だな

2011-04-27 14:07:21 | 自分のこと・思い出
お嫁入りする時に母が作ってくれた何枚もの着物。

新しく誂えてもらったものや、
祖母、母、と譲り受けたものもある。

それらは、箪笥の引出に入れられたまま、
もう20年も経ってしまった。

思い起こせばこの20年の間、
着物を着た回数は、両手指の本数に満たない。

しかもここ10年は、
一度も手を通していないという有様だ。

これぞ文字通り「箪笥の肥やし」というもの。

元々着物は嫌いじゃない。

たとう紙を出した時の仄かな香り。
纏うと自然にしゃんとする背筋。

何より洋服と違って、
胸の小さいのもバランスの悪い下半身もカバーしてくれるのがよい。

ただ、気付けができないことがネックだった。

長男と次男のお宮参りや、友人の結婚式などで着物を着る時は、
たいてい義母に着付けてもらった。

肌襦袢は身につけられるが、
長襦袢→着物となると、もうお手上げ。
でくの坊みたいにデーンと突っ立ったまま
「巻き付けてもらう」状態だった。

私に着付けたあとで、自分も着ないといけない義母も大変だった。

お出かけ前、二人が大騒ぎしている姿を見て、
夫が耐えきれずこう言った。

「人に迷惑かけて着るくらいなら、着物なんて着るなよ。」
↑言った本人は多分覚えていない。(笑)

それ以来、着物は封印してきた。

でも・・・・・
自分でしゃしゃっと着られるようになったら、
どんなにいいだろう、と、ずーっと思っていた。

入学式や卒業式なんかにも着て行かれるし、
これから同窓会なんて機会も増えてくるだろうから、
せっかく持たせてもらった着物を着ない手はないわ。

というわけで、一念発起して
「着物着付け教室」
というところに通うことにした。

教室案内のお手紙によると、
揃える物があれこれ必要だった。
それら全部をまとめて運ぶには、
着物バッグが必要だ。

お恥ずかしいことに、着物をあれこれ持たせてもらったのに、
着物バッグは持っていなかった。
今までは風呂敷に一式包んでいた。

だが、教室に通うとなると、
やはり必要になってくる。

そこで、呉服店に出向き買うことにした。

対応してくれた店員さんが
バッグを紙袋に入れながらこう言った。

「お嬢様に送って差し上げるんですか?」

一瞬相手が何のことを言っているのか分からなかった。

お嬢様=私の娘=ちび姫は、小学4年生だ。

着物を着る年齢でもないし、ましてや遠くに住んでもいない。

「いえ、自分で使う予定があるので・・・・・。」
と返答しながら、はたと気がついた。

年頃の娘はいないけど、
年頃の息子ならいるじゃない。

長男は今年二十歳。

そうか・・・・・私は店員さんに、

娘を最近遠くに嫁がせたが、
嫁入り道具に着物バッグを用意しておらず、
慌てて買い求め、送ってやる母親


だと思われたのか。

要するに、
見た目年齢でそう判断されたってことね。(涙)