「今日は何が食べたい?」
長男がいるうちは、
こう問いかけて、
献立のヒントをもらうことが多くなった。
下宿生活ではきっと食べられないであろうメニューを
家にいる間に食べさせたいと思うのだ。
今日は鰻丼にしたわ。
東京のは、焼いてから一度蒸すので、
あっさりしてるんだけど柔らかいのよね。
岐阜のは炭火の直火で焼くから、皮がさっくりしてるでしょ。
カニ鍋はどう?カニなんて買ったことないんじゃない?
頂き物の鰹のたたきを冷凍してあったのよ。食べる?
毎日がご馳走だ。
そんなある日、
仕事の都合で帰りが少し遅くなった。
今から買い物して夕食を作ると
かなり時間がかかる。
それでも、長男の好きな物を食べさせたくて
一応希望を聞いてみた。
すると
「俺、餃子が食べたいな。」
というリクエスト。
餃子かぁ。
これから準備すると、結構遅くなるんだけど・・・・・。
「あ、いいよ。俺作るから。」
そうなの?手伝ってくれるの?
「大丈夫。だって餃子はよく作るから。
今日は腹減った~!っていう時に、よく作るんだ。
4時くらいから仕込み始めて、
テレビ観ながら包むんだよ。
だいたい、いつも2袋ぐらい。
それで、飯もたくさん炊いておく。
出来上がったらホットプレートで焼きながら食べる。
一回食べ終えて、ちょっと時間経つと、
また腹減ってくるから、
もう一度食べる。
そんなこんなで、一晩で完食するってわけよ。」
それではお手並み拝見、ということで、
キャベツを刻むところから開始。
1年前、料理を教えた時は、
手つきも怪しく、危なっかしくて見ていられなかったのに、
おおっ!
見事な包丁使いで、
キャベツをみじん切りにしていく。
あっという間に一玉刻み終えた。
塩を振り、ふきんに包み水分を絞る。
握力強いのね。
私なんか、いつもキャベツ絞ろうと思っても、
手に力入らなくて、
ふきんが湿っぽくなるだけだもん。
君が絞ると、ジュワーっとでてくるわ。
長男がキャベツを絞る間、私は挽肉に調味料を合わせておく。
野菜類を混ぜ、餡を作る。
包むのも早くなったわね。
さすが、よく作るというだけある。
全部包み終え、焼きの段階。
あぁ、なんか楽ちん・・・・・。
なーんにもしなくても、
餃子が焼き上がっていく。
いつもと同じ、我が家の餃子が完成~。
さ、みんなで食べよう~♪
1年という年月は
男の子をかくも成長させるものなのか。
生まれて初めての一人暮らしで
いろんな経験をして逞しくなったのね。
カリッと焼き上がった餃子を頬張りながら、
感傷に浸っていると、
長男からまさかのダメ出し。
「お母さん、今日、五香粉(ウーシャンフェン)入れなかったでしょ。」
そうだ!手伝ってもらってるという気楽さから、
最後の詰めが甘くなった。
我が家の餃子の特徴、餡に五香粉をほんのちょっと加えるの。
それを忘れたのだ。
「あれ入れないと、肉の臭みが残るんだよな。」
ありゃりゃ、これは失礼致しました。
え?今まで味にこだわらなかった長男。
ひょっとして料理に目覚めた?
長男がいるうちは、
こう問いかけて、
献立のヒントをもらうことが多くなった。
下宿生活ではきっと食べられないであろうメニューを
家にいる間に食べさせたいと思うのだ。
今日は鰻丼にしたわ。
東京のは、焼いてから一度蒸すので、
あっさりしてるんだけど柔らかいのよね。
岐阜のは炭火の直火で焼くから、皮がさっくりしてるでしょ。
カニ鍋はどう?カニなんて買ったことないんじゃない?
頂き物の鰹のたたきを冷凍してあったのよ。食べる?
毎日がご馳走だ。
そんなある日、
仕事の都合で帰りが少し遅くなった。
今から買い物して夕食を作ると
かなり時間がかかる。
それでも、長男の好きな物を食べさせたくて
一応希望を聞いてみた。
すると
「俺、餃子が食べたいな。」
というリクエスト。
餃子かぁ。
これから準備すると、結構遅くなるんだけど・・・・・。
「あ、いいよ。俺作るから。」
そうなの?手伝ってくれるの?
「大丈夫。だって餃子はよく作るから。
今日は腹減った~!っていう時に、よく作るんだ。
4時くらいから仕込み始めて、
テレビ観ながら包むんだよ。
だいたい、いつも2袋ぐらい。
それで、飯もたくさん炊いておく。
出来上がったらホットプレートで焼きながら食べる。
一回食べ終えて、ちょっと時間経つと、
また腹減ってくるから、
もう一度食べる。
そんなこんなで、一晩で完食するってわけよ。」
それではお手並み拝見、ということで、
キャベツを刻むところから開始。
1年前、料理を教えた時は、
手つきも怪しく、危なっかしくて見ていられなかったのに、
おおっ!
見事な包丁使いで、
キャベツをみじん切りにしていく。
あっという間に一玉刻み終えた。
塩を振り、ふきんに包み水分を絞る。
握力強いのね。
私なんか、いつもキャベツ絞ろうと思っても、
手に力入らなくて、
ふきんが湿っぽくなるだけだもん。
君が絞ると、ジュワーっとでてくるわ。
長男がキャベツを絞る間、私は挽肉に調味料を合わせておく。
野菜類を混ぜ、餡を作る。
包むのも早くなったわね。
さすが、よく作るというだけある。
全部包み終え、焼きの段階。
あぁ、なんか楽ちん・・・・・。
なーんにもしなくても、
餃子が焼き上がっていく。
いつもと同じ、我が家の餃子が完成~。
さ、みんなで食べよう~♪
1年という年月は
男の子をかくも成長させるものなのか。
生まれて初めての一人暮らしで
いろんな経験をして逞しくなったのね。
カリッと焼き上がった餃子を頬張りながら、
感傷に浸っていると、
長男からまさかのダメ出し。
「お母さん、今日、五香粉(ウーシャンフェン)入れなかったでしょ。」
そうだ!手伝ってもらってるという気楽さから、
最後の詰めが甘くなった。
我が家の餃子の特徴、餡に五香粉をほんのちょっと加えるの。
それを忘れたのだ。
「あれ入れないと、肉の臭みが残るんだよな。」
ありゃりゃ、これは失礼致しました。
え?今まで味にこだわらなかった長男。
ひょっとして料理に目覚めた?