迷走日記

遅れてきた市民ランナーのランニング記録
やっぱり走るって気持ち良いね

目からウロコ~「Born To Run」

2010-07-10 10:29:56 | つれづれ
今年の初め辺りからランナーズ誌やネット上で目にしていた本でしたがようやく読み終えました。

アメリカのウルトラランナーとメキシコの奥地の走る民族の交流・レースを縦軸にシューズの話や、本来の人間は走る事に関して機能的に出来ている事の証明、ランナーそれぞれの人となりを絡めて話を進めていく物語でした(実話?)。

まあ、翻訳ものだし、アメリカ人らしくユーモアや皮肉や例え話もいたるところにあり、正直読みやすい文章ではなかったのですが、興味を持って読み進めることができました。

走る民族や裸足ランニングも「そう言えば聞いたことがあるかも」でしたが、読み終えた今は軽~いカルチャーショック状態です。

特に現代のランニングシューズは脚を保護する為に開発された様々な機能が盛り込まれているが、そのことが逆に脚を弱くして故障を起こしやすくしているのではないか?といった話は故障持ちのオヤジランナーには面白かったですね。

走る民族では今の時代でも走る事が生活=生きる為だし、楽しみの一部です。
ヒトは元来は走るものだ、走れないヒトはもはやヒトではない。
特別な装備もシューズも要らない、走るなんて特別な事ではないよ。
さあ走りだそう・・・ってことかな?

現代の日本の都市部じゃそんなに簡単にいつもいつも走れる状態で過ごすことは難しいかもしれませんが、走る習慣がない人に対しては、速く走ったり道具を揃えたりする必要はないし、構えなくても良いし、気楽に走ったり歩いたりすれば良いとは思いますね。

また走ることの面白さと共に、クラッター状態とも言える過度の物質依存に対する皮肉とも思える本でした。
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