迷走日記

遅れてきた市民ランナーのランニング記録
やっぱり走るって気持ち良いね

京都市内歩き遍路?

2014-06-08 15:09:06 | 西国33か所
6月7日(土)

西国33所巡礼で色々なお寺さんで仏像や宝物、建物を見学させてもらって、「改めてすごいなぁ」、「りっぱやなぁ」と圧倒させられることに気が付いてきた。

昔の人は凄いんや。

ちょうど新聞でこんな催しものを見つけて出かけることにした。



国立博物館にも入ったことはないし、合わせて33所巡礼のなかの京都市内にあるお寺をまわろうか?と思い立ち、コースを考えたら15番札所から19番まで回ってほぼ12~3km。
おお、ちょうど良いやん。

ゆっくりと癒しのミニ歩き遍路やねとヨメと二人で出発です。

国立博物館は東山七条にあるので、その前にその南にある今熊野観音寺にお参りをして北へ上がるコースです。

今熊野さんはボケ封じのご利益があるそうや。



そら気合いを入れなければ!

参道は緑が豊かで静かです。



隣接する泉涌寺はやんごとなき方々と縁が深いお寺で、喧噪と言う言葉とは正反対の空気感が流れています。

それに加えて参拝者は私達の他には年配のご婦人が一人だけ。
本堂でゆっくりとお参りを上げさせてもらいました。



朱印をいただきに行くと係りの方が3人もおられましたが、なんだか手持無沙汰の様です。
こんなんでやって行けるんやろか?とヨメと話しながら帰りましたが、バスでお参りの団体さんがくるんやろね。

次にいったのは今日のメインの国立博物館。



さすがに「国立」や。
芝生で覆われた広い敷地にあり「どうだ!」感満載です。
明治時代の建物らしいが立派、重厚の一言。



展示物は数々の仏像をはじめ、山城地域の古寺で所蔵の書画・陶芸品・古文書が間近で見ることができて素晴らしかった。

次は清水寺。
ここにはもう10回以上も行ってるので札所でなければ行くこともないやろね。



しかし観光地京都にあってもその中でもメジャーな観光地である清水寺一帯は凄い人出。
個人で訪れた観光客に加えて修学旅行の学生や、韓国語や中国語が飛び交う団体も多くて騒がしい。

本堂で座って般若心経を納めていても落ち着きません。
「お前ら、ここはお寺やで。静かに出来んのか!」と思うけれど言えるはずもなく、さっさと朱印をいただいて退散いたしました。

先ほど行った今熊野観音とは大違いやったわ。

観光バスやマイカー、タクシーの渋滞の間を縫って東大路を渡って町家が並ぶ地域に入ると先ほどまでの騒がしさはどこへやら。

ザ・京都の路地裏みたいな細い道を六波羅密寺へ向かいます。
先ほどまでのトゲトゲしい気持ちも落ち着いてきてヨメとの会話も弾みます。
何話したかは覚えてないけど…

すると、とある辻にこんな石塔が。



おお、六道の辻!
かつてその昔、この世とあの世の結界とされていた場所らしい。

わが身もこの世とあの世を行ったり来たりのマダラボケ・・・いやもう少し待ってほしいなぁ。

六道の辻のすぐ近くが六波羅密寺。



ここで気が付いたのですが意外に若い女性のクループが多い。

境内に貼ってあるポスターで気が付いたのですが、JRが西国巡礼のスタンプラリーを始めたらしい。

なるほど…若い女の子がお参りするのは色んな意味で良い事ではある。
あはは。

次の六角堂でも若いグループに合いました。



けど、「六角堂は六角通りにあるからこの名が付いた」って大声で喋らんほうがええと思うよ。
反対や。六角通があとやろ。
聖徳太子さんに怒られるで。

最後は寺町通を抜けて北へ向かいます。



脚のリハビリ中のnomu3さんが散歩されてないかな?と思いましたが、普通こんな暑い中散歩しませんよね。

懐かしい感じの商店街を見ながら付いたのが革堂(行願寺)。



ここは街中のお寺らしくこじんまりとしているのですが、静かな境内と重厚な造りの本堂が落ち着いた良い雰囲気を出していました。

今日は5か寺を回りましたが、それぞれに趣も異なり見どころも多くて時間が足りないくらいの良い一日でした。

西国33か所結願まであと21か寺。
だんだんと行きにくいお寺が残りだしてきた。






西国33か所 岡寺、壺阪寺

2014-05-06 12:50:01 | 西国33か所
5月4日(日)

西国巡りの第3回目。

西国巡りをするにあたって単なる御朱印集めだけでは面白くないので、なるべくプラスアルファを付けて道中をも楽しもうと考えていた。

単に車で行くのではなくできるだけ自分の脚で歩いたり走って行く、季節感が感じられる花や景色を眺める、土地の美味しいものを食べる等々…。

今回はシャクナゲが見頃の岡寺と新緑の山を歩くコースが組める壷阪寺という奈良の二ケ寺です。

まずは飛鳥にある7番札所「岡寺」へ。

立派な仁王門(重要文化財)が迎えてくれます。



境内に入るといたるところにシャクナゲの花が咲いています。
色んな種類があり、見事。少し盛りは過ぎていますがそれでも素晴らしいです。





西国参りのお寺はどこも立派ですが、険しい場所に建立されていて坂道や階段が多くて年配者には辛いかもしれませんね。
私はまだ大丈夫やけど。



日本最大と言われる大きなご観音様にお参りをして次へ行きましょう。

次は6番札所の壺阪寺です。

ここは浄瑠璃の「壺阪霊験記」の舞台になったところでも有名ですね。
「妻は夫を労りつ~、夫は妻に慕いつつ~」のアレです。

境内は広大、そしてインドとの結びつきが強いようでシルクロードの色合いも少し。



高さ20mの観音様。



その足元にある大草鞋。



健脚祈願やて、南無~。

お参りも済んで、御朱印もいただいたので次は高取山へハイキング。

海抜584mの山頂に立つ高取城址を目指します。

途中にある磨崖仏。



五百羅漢の一部で「阿羅漢」の標識が。
アラカン?私達か!
山道を歩くこと1時間程で城跡の入り口に到着。



案内板を見ると中々大きそう。

日本三大山城やて。



石垣が残っているだけですが、高さも大きさもなるほど立派です。



眺望も素晴らしい。
二上山から金剛・葛城山が目の前に。
そしてその向こうには肉眼では薄っすらと六甲山が見えます。



兵庫県の竹田城祉が日本のマチュピチュと言われていますが、ここは奈良のマチュピチュか?

しかしこんな場所に城を普請させられる職人や人足は大変でしょうが、出来たあとは一里近く坂を上がって登城する家臣も大変やろなぁ。

麓には家臣が住んでいた武家屋敷跡が残っています。



立派なナマコ壁の長屋門は家老屋敷やて。
で、前が土佐街道だそうです。



武家屋敷を過ぎれば町人が生活していた地域と続いていきます。



地域の自治体が整備・保存にチカラを入れているのが分かるし、当日はイベントも行われていて、小さいけれど素敵な街並みでした。