安藤豊ブログ【日記・活動記録・地元秋田のPRなど】

秋田県で活動中の安藤豊のブログです。日記や日々の活動記録、美しい自然に溢れる地元秋田のPRなど。HPもあります。

「自治体消滅」の罠

2014年05月26日 | Weblog

今日は全国町村会が発行する町村週報5月19日号から、

東大名誉教授の大森 彌(わたる)教授の「自治体消滅の

罠」というコラムから。

 

単に未来のことを記述しているように思われる予想・予測が、

現在の人々の行動に影響を与え、現実化してしまうことを、

米国の社会学者R・K・マートンは「自己実現的予言」と呼んだ。

 

「銀行が健全でも、一度支払不能の噂がたち、預金者がまことだと

信じるようになると、たちまち支払不能に陥る」という例をあげている。

日本のことわざでは「嘘から出たまこと」である。

 

増田寛也元総務相を座長とする「日本創生会議」の分科会が、

2040年時点で、東京圏などへの人口減少が続くと、地方では

若い女性が50%以上減少して、523自治体は「消滅可能性が

高い」という。

 

自治体消滅の可能性が高まるというが、人口が減少すればする

ほど市町村の存在価値が高まるから消滅など起こらない。

起こるとすれば、自治体消滅という最悪の事態を想定したが

ゆえに、人々の気持ちが萎えてしまい、そのすきに乗じて「撤退

」が不可避だと思わせ、人為的に市町村を消滅させようとする

動きが出てくる場合である。

未来の予測を「自己実現的予言」にしてはならない。

 

先生は、先の「平成の大合併」で1600の町村が消滅しており、

再び市町村再編の流れが出てくることを警戒せよ、と言って

いるように思います。

 

「予想」という言葉はひらがなで反対から読むと「うそよ」となると、

以前聞いたことがあります。

一喜一憂せず、しっかりと町づくりを進めよとの激励だと受け止め

頑張ります。

 

 

 


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