すっぴんハート

心の声、つぶやきを思うまま綴ります

飛んで行った雑巾

2018年09月10日 | 思うこと
私は忘れていたのです。
それは、私専用の雑巾を物干しに干していたことなんです。

それは、あの25年に1度と言われる台風の時、仕舞い忘れていました。
物干しの下には、洗濯ばさみが落ちていて、肝心の雑巾がないのです。
「あちゃー。」という感じになりました。

あの雑巾には思い入れがあったのです。
超不器用な私が、必死こいてミシンを駆使し雑巾を縫い上げたのです。
あれ以来、私は、大事に、大事に雑巾を扱ってきたのです。
なぜ、あの時、「そうそう、雑巾も仕舞わなくっちゃ。」と、取り込まなかったのか。
台風の恐怖で、それどころではなかったのです。

今日、お掃除し、「雑巾がけでもしようかな。」と、物干しに行って、心が折れました。
母に、「雑巾がない。」というと、「新しい雑巾を下ろしなさい。」と、いとも簡単に言うのです。
それは、母が縫った雑巾です。
綺麗なミシン目があり、完璧さが際立っています。
仕方なしに、母の縫った雑巾で、お掃除しました。
なんか、物足りない。
やっぱり、新しいタオルを下ろし、また不器用にミシンを駆使して雑巾を縫おうか。とも思いました。
なんか、腑に落ちません。
私は、ものに執着する人間ではないのです。
たかが、雑巾なんです。
綺麗にお掃除できれば、どんな雑巾でも問題はないのです。
きっと、私は思い違いをしているに違いないのです。

あの恐怖の台風を思い出すたびに、私の雑巾も思い出すことになるでしょう。


コメント
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