金沢市窪、この春に突然閉店してしまった金澤つけ麺鈴の跡地にオープンが決まった そらみち。プレオープンの当日にビルの壁から水漏れというアクシデントが発生し 大事なプレオープンを中止せざるを得なかったという。まさに開店に水を差された。なんか前途に、、、。(;^ω^)
お店は居抜きで、
以前との違いは店内に大型の冷蔵庫が入ったこと。厨房には入りきらず店内奥に鎮座。お店の本気度が伝わってきます。
店主はお若くてとてもお話好き。というか、ラーメンに対する熱意と知識がハンパない。それもその筈、東京でラーメン店をプロデュースする関係のお仕事をされていたそうで、相当なラヲタです(笑)
スタッフは店主と奥様、そして厨房担当は横浜家系ラーメン大和屋での経験を持つ男性の3人での営業となるようです。
メニューは「とりそば」と「煮干しそば」そして「つけ麺」の3本立て。出汁は「とりそば」用の鶏の特殊部位を使った清湯スープと「煮干しそば」用の煮干し100%の清湯スープの2種類が仕込まれる予定。ただ試食会の段階ではこの特殊部位の調達が困難を極めているそうで試食できなかったのが残念でした。
試食したのは「煮干しそば」鰯煮干し100%で水出しから相当の行程を経て黄金色の出汁が抽出されている。使う煮干しの量もハンパなく寸胴の8分目位まで詰め込んでいるとの事。また産地も長崎や瀬戸内海産の「いりこ」に近い「しろ」を使い煮干しが持つ甘味・旨みを充分引き出している。
今回はこの「しろ」を中心に甘味というものを強調し、若干の「あお」で風味を加えると言うテェステング。営業開始の時点ではこの甘味をやや抑え店主曰く「ビターさ」を強調した味に持っていきたいとの事。それも物凄く楽しみで期待は高まりますね♪
さて実食です。黄金色の透明スープ、一片の濁りも無く表層にはキラッと輝く香味油。着丼の前から漂う煮干しの香り、そして湯気と共に立ち上る何とも言えない優しい「にほひ」に包まれ幸せ感満載。
先ずはスープをひと口、エグミ・苦みなど微塵もなく鰯煮干しの香りが鼻から抜け余韻がハンパない。 煮干し出汁だけなのに、何この奥深さとまったり感。
4種類の醤油を合わせたというタレはごく少量しか使わず、素材本来の旨みと甘味と煮干し由来の塩分がユックリ滲み出たスープにメロメロです。
合わせる麺は三河屋製麺(金澤つけ麺鈴もそうでしたね) 低加水の#22ストレート麺。自分が一番好きなチョイスで感激です。
パツンとした食感で小麦粉感溢れる、喉越しのいい麺です。
具材は刻みネギとチャーシューだけという超シンプル(煮玉子は今回のサービス)。いかにスープに重きを置いているかがうかがい知れます。
そのチャーシューは低温加熱の豚ロース。本来はスライサーで薄切りにするのですがメンテナンス中という事で手切り。やや厚めで狙いと違う味わいだと恐縮するが、厚目とききちょっぴりお得感(笑) 63℃で※※時間加熱というレア具合。肉のピンクさにこだわりつつ安全性を重視した仕上がり。薄い方がジューシーでスープとの絡みが良い。シャブシャブみたいにさっとスープにくぐらせ食べる。美味すぎクン!!
これは寺町の某店やインドの某店も(笑)うかうかできませんね~
チャーシュー盛りも試食
そして、「和え玉」というものを頂きました。ザックリ言えば替え玉のようなもの(似て非なるもの)。
和え玉セットでのオーダーが原則で、ラーメン単品で注文後の追加は不可。理由は提供時間です。
やや硬めに茹でられた熱々の麺に、比内地鶏の鶏油と煮干しオイルを絡め、少量の醤油タレでよく混ぜる。

食べ方としては
1そのまま食べれば「油そば」
2ラーメンスープにつけて食べれば「つけ麺」
3ラーメンスープに投入すれば「替え玉」と、3通りの楽しみ方ができる。
これは初めての体験です。
どこにもないここでしか味わえない、ここでしか食べることが出来ないという「差別化」が生き残りのカギです。
いわく因縁の立地を承知の上で出店したという店主、研究・改善に余念がない熱心な姿勢に凄く共感しました。是非とも美味しいラーメンを末永く私たちに提供して下さるよう応援したいと思います。
お店情報
店名:そらみち
住所:金沢市窪7丁目281ヴィアーレ伏見台102 (金澤つけ麺鈴 跡地)
営業時間 11:30~15:00 17:00~スープ切れ終了
定休日:不定休(グランドオープンから暫くは無休)
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