
エカテリーナ宮殿
全長310メートル、貴族達の夏の避暑地だったらしい
宮殿の前には広大な公園が広がっています
サンクトペテルブルグ市の見どころは、なんと言っても女帝エカテリーナニ世の離宮であるエカテリーナ宮殿です。バロック調の絢爛豪華な宮殿は品のある青い外壁と白い円柱の対比が見事に調和して、窓には実に細密な彫刻が施されています。
ホテルを9時半に出て、宮殿のある郊外、ツァールスコエ・セローへ向かいました。このツアー旅行は、当初20人余りの参加者がいたのですが、ロシアのウクライナ問題が報じられた影響でしょうか、直前になってキャンセルが相次ぎ、たった8人になってしまいました。20人がこのツアーの最少催行人数なので、旅行社とすれば大赤字だろうと思いますが、一度決定した旅行を取り消す訳にはいかなかったのでしょう。お陰で、50人乗りの大型バスはゆったりと、というか、横になって寝てもまだまだ余裕ある、といいますか、ガラガラの状態で宮殿に到着しました。

宮殿の入り口前には既に列が出来ている
現地のガイドさんの話によると、先週からロシアでは春休みに入っていて、連日沢山の見学者で賑わうのだとか。今日も中は大混雑でしたが、私たちは8人だし、皆さん、旅慣れた方たちばかりでスムースに中に入ることが出来ました。大きな荷物や傘、コートは預けるのですが、撮影はフラッシュをたかないことを条件で許されています。

パフォーマーも現れて
目を見張るばかりの豪華絢爛な光の間
旅行前に何度も何度もデジカメの買い換えを考えました。そろそろ限界に来ている私のカメラなのですが、迷っている間に旅行の日が来てしまったです。しかし、やっぱり新調するべきだったか。結構沢山撮ったのに写り具合がどれも悪くてがっかりです。

エカテリーナ宮殿来訪の記念に
確かにきたぞ~(^^)
確かにきたぞ~(^^)
夫を無能な皇帝だと切り捨てた女帝、エカテリーナ。クーデーターを起こして自ら即位し権勢を誇ったというから、なんとあぱれなことでしょう。どの部屋を見ても、キンキラキンに輝いて、全てはエカテリーナの思うがままだったのでしょうね。イタリアの建築家ラストレッリがエカテリーナの命を受け作ったとされる宮殿ですが、しかし、そのほとんどが後になって修復されたものだと知ると、再生と復元技術の素晴らしさにも感嘆の思いを抱いたのでした。
こんなことだけでは、とてもとても説明も理解もしきれないですが、広大で豪華絢爛な宮殿の建設は、ロシアでも同じ、先年訪れたナポリのガゼルタ宮殿を思い出しながら、時の権力を握った者の傲慢さと芸術への憧憬は、現代の私たちに多大な感動を与えるのですよね。さて、今、2014年3月25日の朝を迎えてます。これから、エルミタージュ美術館に出かけます。