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イタリアより

滞在日記

モンレアーレへの行き方とミッション遂行-その2.

2020年02月16日 | モンレアーレ

改めてAMAT社のチケットブース
インディペンデンツァ広場にて
売り場の一番向こうに見えるのがバス停


■2019年12月27日

バスには沢山の人が乗り込みました。切符は、車中で刻印しますが、どうもコツがあるようで、器械に挿入するのにてこずっていた私の切符は近くのおじさんが押してくれました。こうして皆さんから様々に親切にして頂いて、シチリアはなんて旅行者に優しい。


バスの中では刻印を忘れずに

上方から切符を挿入すると
一旦チケットは飲み込まれ
刻印すると、戻ってくる仕組み


バスは郊外の町々を通りながら、山手の方へと上がって行きます。前述したとおり、降りるのは終点なので、通り過ぎてしまう心配もなく安心して車窓の景色を楽しむことができました。やがてバスは終点の「Fontana del Drago Palermo」に到着。全員ぞろぞろ降りました。正面両脇に上方へ延びる道が続いていますが、どちらへ行ってもモンレアーレの中心に着きます。


バスは終点「Fontana del Drago Palermo」まで

2019年12月27日/私が乗ってきたバス


私は右側の細い道を行きましたが、下方から車が次々に上がって来るので避けるのに苦心しました。何しろ狭い坂道になった道路だから退避する場所もありません。身体の横すれすれに車は通っていく、バッグやカメラの肩紐をひっかけられないように身を縮めるのは少々ストレスでした。あーこれなら左側の大通りを行けば良かったと、ぶつぶつ言いながらも先を急ぎます。この道路を道なりに上がって行けば道幅は少し広がるし、迷うことなく聖堂前の広場に出る。


バス停からは一本道
歩を進めれば
聖堂前に行き着きます

聖堂のテラスより撮影


余談


番組の中で美味しそうにカンノーロを頬張る
小関裕太さん(右)とバールの店主(左)

テレビのキャプチャーより


前頁に記した通り、小関裕太さんが食べて美味しかったと言ったバールのカンノーロの味を確かめに行きました。ほんとに美味しいんやね?とちょっと意地悪なミッションです。ボンジョルノと言いながら、小さな店のドアを開けると目の前に見覚えのあるお顔があって仰天しました。

そう、テレビで見た身体の大きなあのバールの店主です。この店のあるじなのだから、いらっしゃるのは当たり前なのですが、いきなり目前に、では、驚きすぎて私のミッションはどこへやら~。でも気を取り直して、カンノーロを注文しました。旅行会話の定番、お勧めは何ですか?、そしてランチを済ませた後なので小さなカンノーロがいいと付け加えると、いちご風味だという可愛いカンノーロを出してくれました。一口食べて、目がぱちくり。えっこれがカンノーロ?ホテルで出されたそれとは別物で、その柔らかな舌触りと、口の中で全てが合わさってとろける感触、そしてベタベタと甘くはないしっとりとしたクリームに、成る程!!と納得。聞けば、このカンノーロは、モンレアーレで採れた小麦やチーズや果物や蜂蜜、卵等、全て地元のいわゆる地産地消だそうで、そういえば、番組の中でもモンレアーレのカンノーロは特別だと説明があったことを思い出しました。こうして私のミッションは達成したのですが・・・
-続く-
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モンレアーレへの行き方とミッション遂行-その1.

2020年02月13日 | モンレアーレ

Fontana del Tritone

1881年/マリオ・ルテッリ作

頭の上のポッポが邪魔
魔物退治で忙しいのに…

聖堂前のヴイットリオ・エマヌエーレ広場にて


■2019年12月27日

モンレアーレには、ノルマン王宮の見学後、その宮殿裏にあるバス停からAMAT社のバスに乗って行きました。このバスは市バスですが、旅行者からは、時間は不正確で、遅れてやってくるやら、待ったけれど結局乗れなかったなど、結構不評の声が上がっています。が、少なくとも、私が乗車した折には不快な思いはしませんでした。バスは確かに5分ほど遅れてやってきたけれど、行きも帰りもきわめて正確な運行状況でした。


インディペンデンツァ広場のAMAT社バスの切符売り場


そもそも町の中が渋滞すれば、バスが遅れるのは必至だし、ましてやこのバスは、パレルモ市内とモンレアーレという山の町を結ぶ人々の足になっていて、決して観光客の為の乗り物ではありません。

私の住む田舎町にも近年巨大なアウトレットが出来たため、通勤バスに観光客が乗るようになりました。経路も変わって駅から自宅まで、行き帰りの時間は15分ほど長くなりましたが、これって、私がイタリアの人達に掛けている面倒と一緒だとも思い至りました。

恐らく、モンレアーレが世界遺産に登録されたため、沢山の旅行者がこのバスを利用することになり、少なからず、町の人々には迷惑を及ぼしているに違いありません。ごめんなさい・・・お邪魔致します・・・けれど、乗り合わせた皆さんとてもフレンドリーで、車窓の景色は、左側がいーよ、とカメラを携えたわたしに教えてくれたり、なんと座席も変わってくれもして、その親切には感激でした。


パレルモ市内からモンレアーレまで片道1.4ユーロ
上記のチケット売り場で、私は往復分を買いました。


さて、前置きが長くなりましたが、モンレアーレへ行くバス乗り場はノルマン宮殿の裏側、「indipendenza Plazzo Reale」になります。行き先のバス停名はモンレアーレ行きの終点「Fontana del Drago Palermo」です。バスの経路NO.は389番。このバスに乗ります。


切符売り場のおじさんがカメラで撮っておきな~と差し出してくれた時刻表


私は前日にバス停近くの切符売り場で時刻表を確かめておきました。チケット売り場のおじさんは、自分の手元にある時刻表をカメラで撮っておきな~切符は明日買えばいい、売り場は開いているからとまで言ってもらって安心できました。バスは、前述したとおり、少し遅れてきましたが、無事に乗り込むことが出来て、あとは終点到着を待つだけです。当初、モンレアーレの行き方がいまひとつ分からなかったのですが、やはり現地で聞くのが一番でした。


赤い囲み:AMAT社バス停
黄色の→:チケットの売り場
青色の→:ヌォーヴァ門方面



5分ほど遅れてやって来たモンレアーレ行きのバス


余談



昨年から放映されているテレビのイタリア語講座でモンレアーレが登場していました。この番組は、俳優の小関裕太さんが習ったばかりのイタリア語を駆使して、実践会話に挑戦するのですが、モンレアーレでは、3つのミッションを敢行します。その中の一つ、バールでご当地グルメのカンノーロを食べるという使命を与えられるのですが、そのバールが聖堂前にありました。彼は、イタリア語でカンノーロを注文して見事ミッションを成功させるのですが、わたしもそれにならい、目的を遂行します。その目的というのは、果たして彼が食べたカンノーロは、ほんとうに美味しいのか?

実はホテルでも朝食にカンノーロが食べられるのですが、その味がいまいちで・・・名物にウマイ物なし、というけれど、画面の中の小関さんは、んー美味しいっとうなりました。ちょっと意地悪なミッションなのですが、このバールのカンノーロは、ほんとに美味しいのか試してみよう!

-続く-
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モンレアーレのミッション

2019年12月28日 | モンレアーレ

モンレアーレ大聖堂
ここでも・・・
聖書を手に人々に祝福を授ける「全能の神」キリスト
モザイクで埋め尽くされている聖堂内


■2019年12月27日

パレルモのハイライトであるノルマン王宮とパラティーナ礼拝堂を見学した後、郊外にあるモンレアーレへ出かけました。行き方やバスの停留所等は後日詳しくお話ししたいと思いますが、本日現在、バスの乗り場は、ノルマン王宮の裏手通りにあるインデペィペンデンツァ広場(PiazzaIndipendenza)です。ここからAMATのバス389番に乗ります。多くの旅行サイトにも記載されていますが、今も同じです。


モンレアーレ聖堂前の広場
観光客が意外に多くて驚きました
バスも満員でした


私は、朝一番でノルマン宮殿へ入り、その後、この広場からバスに乗ってモンレアーレへ行きましたが、なかなか効率が良かったです。当初ノルマン宮は、昨日訪問予定でしたが、パラティーナ礼拝堂とルッジェーロの間、そして州の会議室の見学には曜日が指定されていて、きのうの木曜日では入場出来なかったのです。それが分かったので、急遽予定を変更した次第でした。


狭い屋上テラスでしたが
眺めはやはり素晴らしかったです


いずれも、往事を偲ばせ、贅を尽くした内装や華麗なモザイクには圧倒されっぱなしでしたが、実は、モンレアーレに行くに当たって、わたしには三つのミッションがありました。と言っても自分で自分に課した訳ですが・・・


海老とクリームのリゾット
予想通り絶品でした
もう一度食べたい(^^)


一つ目は、大聖堂の屋上テラスに昇ること、二つ目は、ランチに行くお店を決めていたので無事に入店すること、そうして三つ目は・・・


レストラン「Ciambra」


ちょっと引っ張りますです。ごめんなさいm(_ _)m


余談


マフィアと戦った彼ら達

カーラ通りにて


モンレアーレから帰ったその足で、ポルタ・フェリーチェまで歩いて行きました。港に出ると子供達が遊ぶ公園や釣り人が糸を垂らす光景に出会います。パレルモをこんな平和な町にするために、命を掛けて戦った彼らたち・・・

二人に敬意を表して、バレルモ・プンタ・ライシ空港は、ファルコーネ・ボセリーノ空港と呼ばれています。生涯を掛けた彼らのミッションに比べると、わたしのそれは、なんとちんけなことか。彼らの名が付けられた空港から、もうすぐわたしは帰国することになります。この大きな写真に向かってしばし頭(こうべ)を垂れました。この町を一人でこうして歩けるのもあなたたちのお陰です。なお、ローマ通りのサンドメニコ教会にジョバンニ・ファルコーネ氏のお墓があります。この教会前を幾度も通って町の散策を楽しみました。


コメント (4)
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