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国語のおさらい:鷹と狐

2022-06-23 06:29:09 | 日記
理想の動物

 自分を動物にたとえるならば何だろか?
百獣の王ライオンは似ても似つかない。
アリの一穴みたいに人知れず黙々と作業するタイプとは正反対。
かといってナマケモノでは無いし。
でもビーバーみたいに巨大な成果は残せない。
 該当する生き物が見つからないので、なりたい動物に設問を変えました。
あれこれ思案して出てきたのは「鷹」。
そう「能ある鷹は爪隠し」、そんな生き方が良いじゃないですか。

 毎週木曜日は国語をおさらいしています。
今週は「和光同塵」を学びます。

 鷹が武器になる爪をひけらかしていれば、獲物となるウサギたちは警戒
の目を怠らない。
すると狩りをしても餌にはありつけない。
だから優れた鷹は爪を見せつけるようなことは決してしない。
 そんな戒めを込めた警句ですが、我が身を振り返ると随分と生きる姿勢
が違います。
むしろ真逆な虚勢を張るタイプと言ってもいいかもしれません。
 動物にたとえるならば「張り子の虎」あるいは「虎の威を借る狐」です。
狐にならずに鷹に近づくためにはどうしたら良いだろか、そこで出て来た
のが「和光同塵」です。

難解な熟語

 あまりお目にかからない言葉ですが、これぞ鷹の生き方。
読み方は「わこうどうじん」で意味するところは、自分の才能や徳を隠して
世俗の中に混じって慎み深く目立たない様に暮らすこと。
 <和光は才知の光を和らげて隠すこと。
塵はちりを意味するが転じて俗世間のこと。
同塵とは俗世間に合わせること、交わることを意味する。>(goo辞書 より)
 仏教では、教えを受けいれない人を救うために仏が姿を変えて人間界に
現れることを指す言葉でもあるそうで。

 類義語はいずれもとっても立派そうで賢そう。
先ずは<大智如愚(だいちじょぐ):優れた賢い人はひと目見たくらい
では愚かな人に見えるの意味。
才能を見せびらかさないを意味する。>
語感は正に「ナイスジョブ」です。
 次は<内清外濁(ないせいがいだく):心は清潔を保ちながら、外見は
汚れたように装い世俗とうまく付き合う処世術。>
何となく「清濁併せ呑む」を連想してしまいました。
 次は<被褐懐玉(ひかつかいぎょく):優れた才能を持っているが表面
には出さないこと>(引用はいずれも 四字熟語辞典 より)
 これらの熟語こそ我が生き方の規範、今日からは狐の生き方とはお別れだ。
そう思うのでした。 

 「失礼な、ワシら狐は逞しい生き物。
飼い犬の様なぬくぬく暮らしのあんたと一緒にすな!」
そんな反論を頂きそう。
 「しかもあんたはやたらと騒ぎそう」
だから動物にたとえた答えを教えてあげよう、と侮蔑を込めて言われます。
「弱い犬程よく吠える」


コメント
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