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雑草の日:芝生の雑草

2022-06-28 06:29:29 | 日記
過去の経験

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 オオバコ科 マツバウンラン属 マツバウンラン です。
 森林公園の広場の芝生はこの春に大掛かりな作業を経て全面貼り替え
されました。
だから現在は養生中で使用不可ですが、周りから眺めると色々面白いこと
に気付きます。
 ある場所は濃い緑色に育ち、別の場所ではいまだに大部分が茶色。
根付きと生長に大きな差があるのは元々の芝の生育状態によるものと
思われます。
 またある場所ではおよそ20m四方の面がキク科ぽい草に占領され
ています。
想像するにここに貼られた芝は農場で育てられていた頃にたくさんの
キク科の種の飛散を浴びたのでしょう。
それが一斉に芽生えて柴を凌駕してしまいました。

 そんな過去を持たない周りの芝には背の高いイネ科の仲間やハハコ
グサが疎らに生えるだけ。
 その中で目を惹くおかしな物を見つけました。
極細の茎が20cm程に凛と立ち、先端に花と思しき小さなものが幾つか
ついています。
明らかに周囲の草とは異なる種類の草が2本並んで生えていました。
 数メートル先まで柴を痛めぬ様に抜き足差し足で近づきました。
茎は極細、僅かに付いた葉はこれまた線状、天辺には1cmに満たない
紫色の花。
ルーペで観察すると唇型に見えます。
 図鑑を取り出しあれこれ照らし合わせてマツバウンランの名に辿り
着きました。

駆除の仕方

 これは北米原産の帰化植物。
1941年に京都の伏見区で最初に確認されました。
80年頃には関東以西から瀬戸内辺りまで分布域を広げ、現在では北陸
から東北南部、南は九州まで勢力を伸ばしています。
 ここまで分布域を広げた要因はその繁殖力の強さ。
威力を発揮するのは種の作り方です。
<花が咲いてから果実ができるまでの間が短い。>
 花が咲いた、小さいけれどきれいだな、そう思いながらボーと眺めて
いると既にその時には種が蒔かれ始めているのだと。
 幸いにもマツバウンランの根はそれ程強く張らないので引っ張れば簡単
に抜けるそう。
<花が咲く前に引き抜くのが理想。>(引用はいずれも Green Snap より)
それがマツバウンランとの正しい付き合い方と書かれていました。

 小さいとは言えなかなか味わいのある花。
せっかく咲いたのだから愛でた後に種を駆除すればいいだろう、そう
思います。
 ところがそれはとうてい無理な話。
調べてみたら果実の大きさは約2mm。
その中から0.4mmの種がこぼれ落ちるのです。
 それを地面から探し出すのは老眼のオヤジには出来っこない作業。
ご指南通りに花が咲く前に抜くのが分布の拡大を阻止する有効手段でした。
 で、どうする?
広大な広場の芝生に生えたたった2本を今抜き取る?


コメント
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