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日々の愚問:首都圏脱出

2022-06-11 06:29:39 | 日記
コロナで一転

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた極々小さな、ドーデもいい
愚問を取り上げています。
今週は「企業の首都圏からの本社移転」のハテナです。

 昨年本社を首都圏から地方に移転した企業が351社と過去最高に
なった、の報道がありました。
 移転先は1位が北海道で以下2位の大阪、3位の宮城、4位の岡山、
5位の茨木と続きます。
 首都圏集中、もっと言うならば東京一極集中の弊害は以前から言われ
ていたこと。
それが漸く形になって現れたのです。

 でも国土交通省が2020年11月に「企業などの東京一極集中に
関する懇談会」で行ったアンケートの回答は違うものでした。
本社が首都圏にある上場企業2024社を対象に「本社の配置見直しを
検討しているか」と問うと「はい」の回答は26%の僅か97社。
(東洋経済 より)
 今から2年前の企業の姿勢は決して前向きでは無かったのです。
ところがコロナ禍でテレワークが広まり在宅勤務が定着、それでもほと
んど業績に影響がないことに企業が気付きました。
 ならば高い賃貸料を払って都心に本社を置く必要は無くなり、通勤費
や家賃補助に巨額を掛けずに済む地方の環境は魅力的に見えたのでした。

プロレスとサーカス

 地方移転をすれば様々な税制の優遇や自治体の助成金なども見込めます。
<北海道が移転先1位になった理由は若手の現役世代を魅了する住環境
もあるとされる。>(信濃毎日新聞 より)
 良い事づくめに思える首都圏脱出なのに、昨年首都圏に本社を移転
した企業が328社もあるのは何故?
何に惹かれるのか素朴な愚問が浮かびます。
 調べてみると首都圏ならではのメリットがありました。
<①企業・取引先・官庁が集積 ②都市間交通の利便性 ③歴史的背景 
④人口の集積・市場規模の大きさ ⑤優秀な人材獲得の優位性>
(WorkersResort より)
 これから成長をしていく企業にとっては首都圏の魅力は捨てられません。
つまり今週のハテナの答えは、成長できた企業は地方都市を目指し、
前段階の企業は首都圏を目指す傾向あり。

 とは言え、成長したけれど脱出しない企業も当然あります。
たとえば東京タワーを構える(株)東京タワーや東京ドーム周辺で事業
を行う(株)東京ドーム。
その地を離れるわけにはいきません。
 会社じゃないけれど地下鉄大江戸線の東京交通局だって地方を見向きも
しないはず。
 そう言えばその昔「東京プロレス」や「東京サーカス」って会社が
ありました。
東京の冠を頂いて地方を巡る、考えてみれば凄いことをやっていたものです。


コメント
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