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国語のおさらい:からかい言葉

2022-06-16 06:29:29 | 日記
勘違いが多数派

 毎週木曜日は国語をおさらいしています。
新聞のスクラップを広げたら「文化庁の19年度国語世論調査」と題する
記事が出てきました。
見出しの<就活・婚活・終活・タピ活まで・・・老いも若きも「~活」が
浸透>が目を引きます。
少し前の記事をもとに、今週は「国語は乱れているか否か」について考えます。 

 「就活・婚活・終活・タピ活」などの「~活」を他人が言うのは気になるか、
の問いに対し90.6%が「気にならない」と答えたそうです。
 70代以上でも80%の方が許容したとは驚きです。
国語の乱れに関しては高齢者程敏感なもの。
どうして「~活」にはそんなに優しいのだろう、考えたら思い当たりました。
 就活や婚活、ましてやタピ活などには縁はないけれど、終活だけは別物。
残された者に迷惑を掛けたくないからいそいそ励んでいるか、もしくは
励もうとしているのがこの言葉です。
日本中のお年寄りに今一番馴染んでいる言葉のひとつでしょう。

 他の回答結果にも驚きました。
慣用句の使い方です。
「敷居が高い」を「高級過ぎたり上品すぎたりして入りにくい」と勘違い
する人が多いとの指摘はよく目にします。
正しくは「相手に不義理をして行きにくい」状態を指しますが、結果を見ると
正しい意味で使う方は僅かに29%。
 もっと凄いのは「浮足立つ」
これを<喜びや期待で落ち着かずそわそわしていると答えた人が60.1%、
恐れや不安で落ち着かずにそわそわしているとしたのは26.1%>
 どうせ落ち着かないのなら、ウキウキして待ちたいのは誰しも抱く心持。
でもそんなにうまく行かないのが現実です。

言葉は変わるもの

 「国語は乱れていると思うか」の問いに対する回答は過去最低を記録
したと書かれていました。
「乱れている」、そう回答したのは10代で46.4%。
乱れに敏感と思われる70代以上でも59・9%。
 これらの数値は過去最低なのだそう。
言葉は生き物だから変わっていくのは当たり前、そう捉えるべきなのかも
しれません。
 でも敬語の「気になるのはどれか」の調査結果、これだけはあっさり
見逃せません。
<「先生は講義がお上手ですね」、この表現が気になる人の割合は32.4%。>
(引用は全て 信濃毎日新聞 より)
 「規則でそうなってございます」81.5%や「こちらで待たれて
ください」の81.3%に比べると段違いの低さです。
 私はどうにも気になります。
正しい表現は知りませんが「先生の講義は分かり易いですね」くらいには
言いたいもの。
 「このブログ、お上手ですね」そう言われたら、からかわれていると確信
できる身としては。



コメント
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