あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

身近な生き物:平成最後の大決闘

2019-03-20 06:29:39 | 日記
バトルのスタート

 おとなしい鳥に思えるスズメですが、意外にもと言うべきか、当たり前と言うべきか、
仲間同士で争う事があります。
理由はメスの奪い合いだったり縄張りの主張だったり、はたまたエサを巡るトラブル
だったり。
そんな争いを目の当たりにしました。

 ウォーキングをしていたら、突然喧しい鳴き声が聞こえて来ました。
チュチュンチュンチュンと妙にかん高くてやたらと強い調子です。
 振り返るとアスファルトの上で2羽のスズメが争っていました。
片方は羽ばたきながら宙に浮いて、両足を突き出して飛び掛かる構えです。
一方は片足で踏ん張りながら片方を振り上げてそれに応戦です。
互いにくちばしを大きく広げて威嚇しあっています。
 聞こえて来た鋭い鳴き声は二羽にまとわりついた別の一羽の声でした。
戦っているのはオス同士、成り行きを見守るのはメスだと見当を付けました。

 すぐに終わるだろうと暫く立ったままで様子を見ていましたが争いは続きます。
近くにあったベンチに腰を下ろしましたが、スズメたちは全く気にしません。
2メートルも離れていない地面で争いを続けます。
 見始めてから数分が経った頃、何だか優劣が見えて来ました。
一羽が横たわりもう一羽が腹に飛び乗ってくちばしで頭をくわえて離しません。
その態勢が続き下にいる方は体力を消耗していきます。
 とうとうグジュグジュと断末魔のうめき声を上げました。
それでも上にいる方は手をゆるめません。
見守る一羽の声は一段と高まります。

本能の赴くままに

 抑え込まれていた方が死力を振り絞って相手を払いのけ、パッと飛び立ちました。
これで終わりかと思いましたが、このスズメはやけに執念深い。
樹上に逃れた相手に飛び掛かり、逃げるのをしつこく追い続けます。
 劣勢の方はひさしに隠れますが優勢の方はそこに突っ込みます。
もつれる様に組み合ったまま地面に落下、それでも2羽は離れません。
 ベンチに腰を掛けてから8分が経っています。
またも腹の上に乗られ息も絶え絶え、しかし隙を見て再び舞い上がりました。
それを更に追いかけましたが突然、興味を失ったのか追跡を止めました。
漸く戦いが終わりました。

 <相手を殺傷する程の攻撃力を持たない動物は、降参する相手に対して攻撃を自制
する本能を持ち合わせていない。
相手がそこから立ち去らない限り攻撃を続けるので、意外にもスズメのけんかは激しい
ものになる。>(スズメの意外な真実 より)
 ところで人類って、相手を殺傷する程の攻撃力を持たない生き物?
それとも持つ生き物?
降参する相手に対して攻撃を自制できる?
できない?
 スズメのけんかを見ていたら、戦争好きなホモサピエンスを思い出してしまいました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする