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ことわざ勉強会:「ね」ではじまるのは

2019-03-07 07:22:29 | 日記
人気番組に応募

 毎週木曜日はことわざを勉強する日。
先ずは袋の中からカードを1枚取り出します。
カードにはあるひと文字が書かれています。
その文字ではじまることわざを思い浮かべて、それにまつわるあれこれを学びます。
 このシリーズは去年の6月から始まりましたが、気が付くと袋の中身も後僅か。
さて今週引いたカードの文字は?

 「猫に小判」を思いつきました。
意味するところは
<価値の分からない人に貴重な物を与えても何の役にも立たないことのたとえ。>
猫は鰹節には飛びつくが小判の価値は分からないので、あげても意味がないことを表しています。
(故事ことわざ辞典 より)

 このことわざを目にしたら、随分昔の話を思い出しました。
ある時友人のK君が言い出しました、「ボキャブラ天国に応募する。」と。
ことわざや慣用句をひとひねりして言葉遊びを楽しむ番組で、かなりな視聴率を誇っていました。
 視聴者からの投稿を募集しているので、自信作を出すと言うのです。
で、どんな奴?と尋ねる私にK君は既に採用が決まったかの様な得意げな表情でこう言いました。
「猫にこんばんは」、通じない相手には何を言っても通じませんの意味だと解説も加えます。
 K君には申し訳ないけれど、聴いた途端こりゃ駄目だと思いました。
己はもっと駄作を照れも無く作る身ながら、語路は良いけれど捻りが足りないゾ、なんて講釈を
垂れました。
 めげずにK君ははがきをしたためましたが、採用されたなんて話は全然聞こえて来ません。
K君からもボキャブラの話題が聞こえてこなくなりました。

まさかの引用

 「猫に小判」と同じような意味を持つことわざには、他にも動物が登場します。
「馬の耳に念仏」人の意見や忠告に耳を貸そうとせず、少しも効果の無いことのたとえ。
「牛に経文」幾ら言い聞かせても何の効果も無いたとえ。
「犬に論語」道理の通じない者には何を言っても無駄であることのたとえ。
(故事ことわざ辞典 より)
 牛と犬は共に浄瑠璃で使われていると言います。
<小野道風青柳硯では「汝等に言聞すは牛に念仏」、本領曾我では「犬に論語といふたとへ、
とかふの返答にも及ばず」>(コトバンク より)のセリフが出て来ると言います。
教養のない私にはチンプンカンプンな話なのですが。

 「豚に真珠」もあります。
日常生活でもたまに使われることわざです。
<値打ちの分からない者にはどんな価値のある物を与えても意味がなく無駄であることのたとえ。>
(故事ことわざ辞典 より)
 Wikipediaには更に詳しく書かれています。
<真珠を豚の前に投ぐな。
恐らくは足にて踏みつけ向き反りて汝らを噛みやぶらん。>
 これを口にしたのはどなたかと思ったら、意外や意外、イエス・キリストでした。
新約聖書のマタイ伝7章6に載っているのだそうです。
ことわざ勉強会にまさか聖書が登場してくるとは、思ってもいなかった。


コメント
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