不敵な挑戦状
長い階段を上がると息が荒くなって汗ばみます。
もう春が来ているのかな、そう感じながら森林公園でひと息つきました。
足元のロゼットもいくらかほころんだ様子です。
その中に馴染みの無い草がありました。
私の正体分かるかな?
そんな問いかけをされた気分です。
毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
さて今週は・・・
滑らかな切れ込みのある長細い葉が数枚地面に張り付いています。
周囲にあるハルジオンのロゼットとは明らかに形が違います。
残念ながら手掛かりはそれしかありません。
それで正体を探れとは、なんと挑戦的なことか。
そんな時に役立つのが秘密兵器の「身近な雑草の芽生えハンドブック」、ページを繰って
現物と写真を見比べました。
そして出した結論は。
自信のない結末
元々はアメリカ合衆国、メキシコ、コスタリカ、グアテマラ、ボリビア、エクアドル、ペルー
といった南北アメリカに自生する草ですが、明治期に観賞用として移入されました。
耐寒性と耐乾性に優れ、花が美しいので園芸種としてもてはやされました。
しかし本人はそんな事では満足できません。
せっかく太平洋を渡って来たのだからもっと外を見たい。
こぼれ落ちた種が毎年芽を出す生命力、風媒花・虫媒花の特技も持っている、だから旅に出よう!
すぐに花壇を抜け出して舞い立ちました。
出自が園芸種とは思えない逞しさで、道路の脇やコンクリートの隙間に入り込んでどんどん
勢力を拡大して行きました。
あっと言う間に西日本を制圧すると更に北に向かいます。
現在の分布域は長野県から茨木県が境界線、これから新潟福島以北を狙います。
勢いが凄すぎて、侵入生物データーベースに登録されてしまいました。
この草の若芽をサラダに、花をてんぷらにすると美味しいと言います。
根は葡萄酒の様な香りがして野獣が好むとも言います。
ところが異なるご意見もありました。
<花を一輪摘んでビンに挿した。
暫くすると根が生えて来た。
においを嗅いだが葉をちぎった時の断面の匂いしかしなかった。>(旅といいもの より)
香りは無いけど毒はある、なんて話も。
<時に吐き気などを起こすので食用は避けた方が良い。>(多摩丘陵の植物と里山の研究室 より)
食用の可否は意見が分かれます。
5月から9月にかけて可憐な花を咲かせます。
黄昏時に化粧をするが如くに開くのでその名が付けられたと言われています。
でも実際には翌日の昼まで咲きっぱなしなので、少々風情が削がれます。
さてそんなあれこれの矛盾を孕んだ草の名は?
図鑑と首っ引きで出した結論は、アカバナ科 マツヨイグサ科 ユウゲショウ。
その根拠が、写真が似ているだけとは情けない。
長い階段を上がると息が荒くなって汗ばみます。
もう春が来ているのかな、そう感じながら森林公園でひと息つきました。
足元のロゼットもいくらかほころんだ様子です。
その中に馴染みの無い草がありました。
私の正体分かるかな?
そんな問いかけをされた気分です。
毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
さて今週は・・・
滑らかな切れ込みのある長細い葉が数枚地面に張り付いています。
周囲にあるハルジオンのロゼットとは明らかに形が違います。
残念ながら手掛かりはそれしかありません。
それで正体を探れとは、なんと挑戦的なことか。
そんな時に役立つのが秘密兵器の「身近な雑草の芽生えハンドブック」、ページを繰って
現物と写真を見比べました。
そして出した結論は。
自信のない結末
元々はアメリカ合衆国、メキシコ、コスタリカ、グアテマラ、ボリビア、エクアドル、ペルー
といった南北アメリカに自生する草ですが、明治期に観賞用として移入されました。
耐寒性と耐乾性に優れ、花が美しいので園芸種としてもてはやされました。
しかし本人はそんな事では満足できません。
せっかく太平洋を渡って来たのだからもっと外を見たい。
こぼれ落ちた種が毎年芽を出す生命力、風媒花・虫媒花の特技も持っている、だから旅に出よう!
すぐに花壇を抜け出して舞い立ちました。
出自が園芸種とは思えない逞しさで、道路の脇やコンクリートの隙間に入り込んでどんどん
勢力を拡大して行きました。
あっと言う間に西日本を制圧すると更に北に向かいます。
現在の分布域は長野県から茨木県が境界線、これから新潟福島以北を狙います。
勢いが凄すぎて、侵入生物データーベースに登録されてしまいました。
この草の若芽をサラダに、花をてんぷらにすると美味しいと言います。
根は葡萄酒の様な香りがして野獣が好むとも言います。
ところが異なるご意見もありました。
<花を一輪摘んでビンに挿した。
暫くすると根が生えて来た。
においを嗅いだが葉をちぎった時の断面の匂いしかしなかった。>(旅といいもの より)
香りは無いけど毒はある、なんて話も。
<時に吐き気などを起こすので食用は避けた方が良い。>(多摩丘陵の植物と里山の研究室 より)
食用の可否は意見が分かれます。
5月から9月にかけて可憐な花を咲かせます。
黄昏時に化粧をするが如くに開くのでその名が付けられたと言われています。
でも実際には翌日の昼まで咲きっぱなしなので、少々風情が削がれます。
さてそんなあれこれの矛盾を孕んだ草の名は?
図鑑と首っ引きで出した結論は、アカバナ科 マツヨイグサ科 ユウゲショウ。
その根拠が、写真が似ているだけとは情けない。