Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

エリック・ベネイ@Essennce Music Festival 7/3 2009

2009-07-18 00:08:31 | ニューオリンズの旅
ニューオリンズ、エッセンスミュージックフェスティバル、
ルイジアナスーパードーム、コカコーラスーパーラウンジの7/3、
エリック・ベネイのショウは1stが、9:45、2ndが、11:15。
ミートアンドグリートが終わったのは、7時半頃。
エリックのショウが始まるまでの間、皆どこかに行くのかと思ったら、
そのまま、スーパーラウンジで陣取り。

最初の前座の男性、「エリックベネイファンのみんな、こんばんは!」
から始まり、笑ってしまった。
その後、女性が3人。
最後の二人がもう超ブルージーでいけていた。
前者は面白おかしく、後者は歌にどっぷり、人生そのものを歌い込む。
名前が書かれているのは、Marva Wrightのみ。
しかし、寒い。そしてずっとここでは持ちそうもない。
すぐ脇に化粧室、廊下があるので、そっちで休んだり、
食べ物が売っているので、摘んだりして席を外す。

これだけ広い場所なのに、このトイレ、個室が2つのみ。
皆、「信じられない!」とあきれている。
化粧室にあったコンセント、トイレの順番を待ちながら、
これを使ってカミュラは充電している。
充電器を持ち歩き、あちこちで充電する。
「今、ママに電話して、エリックと会ってクッキーを渡したって話したの。」
「ママは何て言ってた?」
「興奮して喜んでくれたわ。ありがとう。」

帰ってくると、みんなが「あっ、良かった。戻ってきて。」
とにかく一挙手一投足を気に掛けてくれて、
目で追われているのがわかる。
せっかく遠くからやってきて、最高の瞬間を逃したりしないように、
気遣ってくれている。
次から、断って抜けるように気を付ける。

誰かのショウが終わったのか、急に人が増えた。
Eric Benetの1stの開始時間も迫ってきている。
前の方に行けなくなったが、少しずつ掻き分けて、
5列目位に戻ってくる。
「Akなんで、そんなところにいるのよ。もっと前に来ないと。」
3列目に引っ張られる。
後ろのリン、私より背が低い。「見えなくない?」
「だいじょうぶよ。」と微笑んでくれる。
すると、私の右横の比較的若めの女の子が言った。
「私だって小さいからそこに来られると見えないわよ。」

誰かがビシッと叱り飛ばした。
「ちょっとあんた、何言ってるの?
彼女はファンクラブのメンバーで、
この日のためにわざわざ日本から来たのよ!」
その子は私を後ろから押していて、
バッグにも張り付かれているので、圧迫感があったが、
その瞬間から存在を消しておとなしくなった。
先ほどから、飲み物の氷をステージ前の床に捨てたり、
開けっ放しの誰かのバッグを友達と目配せして覗き込んだり、
怪しげな振る舞いが目に付いていた。

しかし、みんな、半端じゃないデジカメを用意してきている。
こんな物を用意して、こんな所まで来て、
人の物を盗むような人もいないだろうとは思っていると、
「あなた、バッグが空いていて、危ないわよ。」
誰かが前の人に教えていた。

ガブリエルが私の横に来ると、黙って並び、
私の肘から下を、ゴシゴシこする。
これは、もちろん親しみを表してくれているのだが、
「いよいよ始まるわね。鳥肌ものね!」という表現。

エリック・ベネイは登場した。
紺のダブルジャケット、白いパンツ、ポケットチーフはストライプ。
シャツは水色、カフスボタンはブルー、そしてシルバーのブレスレット。
サングラスも白のフレーム。どっと歓声が上がる。



皆どの曲も一緒に歌う。
エリックもたくさん喋る。
そして観客を仕切ってコーラスさせ、踊らせる。
Go Eric! Go! と掛け声。
絶え間なく叫んでいる人がいる。

"Chocolate Legs"の最後。
すごく間を取り、みんなをじらしてシャウト!
思わず涙がこぼれると、横でリサが黙って私の背中を擦る。
私がこの歌を大好きなことを、知っている。
スティービー・ワンダーが最近のインタビューで、
「今お気に入りの曲は?」と聞かれて、
エリック・ベネイの「チョコレートレッグ」と答えた。

ガブリエルはいつもエリックの相方を務める。
セクシーな曲でエリックの足を掴み、顔を見つめ合いながら、
一緒に歌う。そして1フレーズが終わった時、エリックの腿に顔を埋める。
エリックがその瞬間、さっと後ろに体を引き、一歩下がる。
完璧に女優になっている。

次の回のショウではガブリエル、エリックの片足を
手で下から小刻みに叩きながら、撫で上げ始めた。 
エリックベネイ、思わず歌いながら吹き出してしまい、
横に逃げる。

ダニエル、ミート&グリートに間に合わなかった。
タクシーが渋滞に嵌ったらしい。
エリックに渡すためのプレゼントを持って、
途方にくれた顔つきで遅れてやってきた。
あまりの落胆した表情に、かける言葉もない。

エリックはダニエルが楽しみにしていたのに
間に合わなかった事を、知っていた。
ダニエルの前に来ると跪いて手を取り、しばらく彼女の前で歌った。

1stショウの途中で帰ったカップルがいた。
私の前にいたのだが、彼女はEric Benetを見つめ、
彼の方は、彼女の後ろでずっと携帯をいじっている。
「俺は、彼女についてきてるだけで、全然、興味ない。」
とわざわざ意思表示している。
このことは、みんなも気付いていて、後で笑い種になった。

カップルが抜けたのでそこに入り込む。
エリックは"Georgy Porgy"から続けて、
「何か、美しい魂の存在を感じる。
彼は今、とても良い場所に行っている。」
そしてマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」を歌った。


http://www.onetruemedia.com/shared?p=9130a2f0e7780d831d3824&skin_id=801&utm_source=otm&utm_medium=text_url
3列目、中央に私の姿がチラッと。

後で知ったのだが、エリック・ベネイの1stショウ、たいへんな混雑のため、
コカコーラスーパーラウンジの前では、入場制限をしていて、
遅れて来た人は入るまで待たされたそうだ。

私と同室のリンダとリサ、カミュラはセカンドを見ずに帰ると言う。
前日、全くか、ほとんど寝ていないから。
私はもちろん残る。他の人と一緒にホテルに帰れば良い。
1stはすし詰めだったが、セカンドは遅い時間なので、
人が少し減りゆとりができる。
しかしセカンドでやってきたメンバーもいて何人か紹介された。
みんな、最前列でステージに座って休憩。
リンに「トイレに行くから、この場所にいて。」
リンの娘も引っ張って座らせる。
私が帰ってくると、その場所を譲ろうとするので、
「いいの、いいの。今度はあなたの番よ。そこで観て。」
リンはその事を恩義に感じてくれたのか、帰国後、
丁寧なお礼のメッセージを貰った。

トロイリンが1番前の自分の隣に来いと呼んでくれる。
ステージの1番前はみんなバッグや靴を置いている。
ヒールを脱いで裸足になっている。

セカンドではエリック・ベネイ、
白地にパステルカラーのストライプのジャケット、
クリーム色のシャツ。イエローのポケットチーフ。
そして白のパンツ。今度は先ほどより胸をはだけている。
出てくるなり、私と握手してくれた。
"Why You Follow Me"のスパニッシュバージョンも歌った。

誰かが「よっ、この色男!!!」と叫ぶ。
みんなもエリックも大笑い。
エリックは「僕は、この色男なわけ?」と聞く。

とにかく掛け合いが凄まじい。
1stから2nd、居続ける人も多いので、曲も変る。
「ねぇ、そこの彼女、歌った方がいいと思うよ。」などと
エリックは歌にして語りかける。
しかし、"Femininity"の人気が圧倒的だ。
これは歌詞の意味が深い曲なので、日本では余り受けない事も、
エリックは知っている。

セットリストになかった"Just My Way"と"Spend My Life"
ショートバージョンにして、エリックベネイは歌った。
観客の熱狂にエリックが入れたアドリブだろう。

エッセンスミュージックフェスティバル、
この日のラインアップは、スーパードームでのメインステージが、
Salt-N-Pepa、Ne-Yo、John Legend、Beyonce、
そしてスーパーラウンジ、エリックと同じ時間帯に、
Sharon Jones and the Dap-Kings、Dwele、Keri Hilson、Solange

2ndショウは、エリック・ベネイ、遅い時間帯だが、
1stに関しては、これだけ大勢のアーティストの中から、
Eric Benetを目掛けてやってきた人達がステージの周りを囲んでいる。
それだけにエリックも自信たっぷり、リラックスして伸び伸び歌っている。
また、観客の反応を楽しみ、更にアグレッシブなステージになる。

"Wanna Be Loved"では、男性に「オー、ラララ・・・」
女性に"Wanna be loved"と歌わせ、
真ん中でエリックは指揮。

"You're The Only One""Spend My Life"Georgy Porgy"
"Spanish Fly""Chocolate Legs""Don't Let Go""Wanna Be Loved"
辺りならともかく、その他の曲もみんな歌詞を暗記していて、
一緒に歌っている。
まだまだ、私はホームワークが足りない。
"That's Just My Way""Let's Stay Together""Femininity"
"When You Think Of Me"

ベースマンのグレッグに歌わせる。
エリックはその間、楽しそうに踊っている。
私はこういう時のエリックベネイを見ているのが好きだ。
他の人に歌わせている時も、決して休まず、
ステージにいる時はずっと動き続けている。
グレッグが歌っているのに、エリックを見つめている私に、
パトリスは、「彼はこういう時、ほんとに素敵ね。」と囁く。
「パトリスはエリックのファンだけど、実はマックスウェルも大好きなの。
ちょっとそれは問題ね。」とトロイリンがウィンク。

エリック・ベネイは言った。
Love yourself
Love each other
Love children not only yours

エリックは最後に"Thank you so much!"
私に向けて、「アリガトウゴザイマシタ。」日本語でも挨拶した。
そして"My name is Eric Benet!"
エッセンスを観に来る人の中には、エリックベネイを知らずに
スーパーラウンジに来る人もいるんだなぁと思った。
エリックが自分を名乗るのを聞いたのは、
2007年の国際フォーラムの東京ジャズフェスティバル、
今年のビルボード東京の2日目、そしてこの日で3回目。

最前列の中央右でうっとり観ている自分の姿を発見!

グレッグが退場する時に挨拶に来たので、
"You can sing!"とシャウト。

nkmrakikoさんがやってきた。
ドームもSalt-N-PePa、Ne-Yo、John Legend、Beyonce、熱狂の中に終わり、
エリック・ベネイのセカンドの"You're The Only One"に間に合ったそうだ。
トロイリン、ガブリエル、シャロン、ダニエルに紹介。

ダニエルに「良かったわねぇ。エリックはダニエルの頬を手で包んで、
歌ってくれた。」
「私はずっと彼を目で追っていたのよ。そしたら、来てくれたの。」
ダニエルは小学校の先生で、今は夏休み中。
来週からはサマースクールが始まるそう。
来期は何年生を教えるかまだわからないと言う。
小さい子ほど手が掛かるそうだ。
「ダニエルは、私が"Sail Away"の歌詞を教えて欲しいと言ったら、
『30分、待って!』と言って、全部書き取ってくれたのよね。
あの時はどうもありがとう。」
「どういたしまして。1フレーズ聴いては、書き留めて、また聴いて、
少しづつ書き取ったのよ。」
「明日は帰っちゃうから、もう会えないのよね?」
また、会う時までね、とハグ。

みんなで一緒に帰ることになる。
トロイリンに、「AK、日本で見るとの較べて、どうだった?
エリックは違っていた?」
「うん、やっぱり違う。」
「こっちの方が、エネルギーがハイでしょ? 日本の人は礼儀正しいから。」
「日本でもコアなファンがいるけれど、やっぱりこっちの熱狂は凄いねぇ。
そしてエリックもファンクラブのみんなの前でリラックスしている感じがした。」
「AKは、これでエリックのショウ、何回観たことになる?」
指を折って数える、「全部で11回かな?」
「ワォッ」とトロイリン。

nkmrakikoさんとホテルの前で別れる。
その日はミシシッピーリバークルーズに行き、翌日はスワンプツアーだそう。
前日とは様変わりした街の混雑に二人とも驚く。
そして彼女からスーパードームはラウンジよりもっと寒いと教えて貰った。
nkmrakikoさんも充実した旅を楽しんでいるようだ。

大勢の人が夜遅くなのに歩いていて、警察官もパトロールしている。
これは、フレンチクォーターのバーボンストリートでもこんな感じだった。

トロイリンは明日はマックスウェルのインタビューがあるので、
またコンベンションセンターに行くそうだ。
私は明日は観光をすると言う。
いろいろありがとう、とお礼を言って別れる。

部屋に帰ると、ベッドルーム、キングサイズベッドにカミュラとリサ、
リビングにはベッドが二つ並んでいる。
手前の小さな簡易ベッドにリンダが寝ている。
奥の倍ほどあるソファーベッドが私のためにメイクされている。
そして、入り口のスタンドが点けられている。
バスルームへのドアも開けてある。
いったい何という心遣いだろうと感激した。


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