Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

小曽根真&No Name Horses@Blue Note Tokyo 7/18 2nd

2009-07-24 07:38:05 | その他のライブ
久々のブルーノート東京の2ndショウ。開演は9時半。
8時から受け付け、入場は8:45~と言われたが、
その時間に入れるわけはないと、たかをくって、
夫と9時頃に着くように行こうということになる。
以前、BNには8人とか6人、大人数で行っていた。
4人で行くことも多かったが、そうなるとかなり心して、
席取りをしなければならない。
2人なら、どこでも入り込めるだろう。

家で6時頃、ビールを飲みながら、カツサンド、フルーツトマト、
そして昨日のカレー(カレーは1日置いた方が美味しいですよ!)
蒸し暑い夜、お酒も入り、満腹、疲れが出てくる。
物憂げに二人ともだらだらとシャワーを浴びたり、支度を始める。
この辺、エッセンスのノリだなぁ。

ちょうど2週間前の土曜日は、
ニューオリンズのエッセンスミュージックフェスティバルの2日目。
7時からライブは始まっているのに、部屋でのんびりして会場に着いたのは10時過ぎ。
その後、2時過ぎまで続くライブ、これくらいじゃないと体が持たない。

家を出たのは、8時半頃。
電車に乗ると1stを観ていたMさんからメール。
「とても良かった。感動!二次会に行きます。」
着信時間は8:37。
「えっ、もう終わって外に出たの?」
夫と少し慌てる。
恵比寿で降りてタクシーでBNへ。

ブルーノートには、9時前に到着。
まだ、整理番号、10番位を呼んでいる。
暑い。ブルーノートは地下2階ということもあり、
夏のエアコンがキツイのだが、この日ばかりは、
地下1階のロビー、熱気がムンムン。
受付でチェックイン。
岡崎正典に私たちが来ていることを伝えるように頼む。
手にした入場番号は81番。
外に出て、待っていようということになる。

順番が来ると、予想通り、ほぼ満席。
残された選択肢は、ステージに向かって右後方奥の6人掛けテーブルの真ん中。
あるいは、アリーナ、右前方の4人で向かい合ったテーブルの手前。
中央後方のカウンターは、ショウが始まってからの着席で
それまで、化粧室前で待機になる。
既に9時20分、開始時間が迫っていたので、中央にしようとすると、
案内の女性から、9時半開始は遅れる予定と聞き、右前方の席を選ぶ。
店内は込み合っていて、飲み物も20分近く待って、
ショウが始まってからのサービス。

Makoto Ozone(p)
小曽根 真(ピアノ)
Eric Miyashiro(tp)
エリック 宮城(トランペット)
Mitsukuni kohata(tp)
木幡 光邦(トランペット)
Sho Okumura(tp)
奥村 晶(トランペット)
Yoshiro Okazaki(tp)
岡崎 好朗(トランペット)
Eijiro Nakagawa(tb)
中川 英二郎(トロンボーン)
Yuzo Kataoka(tb)
片岡 雄三(トロンボーン)
Junko Yamashiro(b-tb)
山城 純子(バストロンボーン)
Kazuhiko Kondo(as)
近藤 和彦(アルトサックス)
Atsushi Ikeda(as)
池田 篤(アルトサックス)
Toshio Miki(ts)
三木 俊雄(テナーサックス)
Masanori Okazaki(ts)
岡崎 正典(テナーサックス)
Yoshihiro Iwamochi(bs)
岩持 芳宏(バリトンサックス)
Kengo Nakamura(b)
中村 健吾(ベース)
Shinnosuke Takahashi(ds)
高橋 信之介(ドラムス)
Pernell Saturnino(per)
パーネル・サトゥルニーノ(パーカッション)

最初の曲は、"Safari"
まるで動物たちがあちらこちらから出てくるように、
それぞれの楽器を奏でながら、登場する。

そして"B&B"
「皆さん、何を連想しますか?」と小曽根真。
これは、ベッド&ブレークファストを普通は考えるだろう。
しかし、エリック・ベネイファンなら、
エリックの2002年、完成しながら発売されなかったアルバム、"Better&Better"
小曽根さんの"B&B"は、ビーチそしてビキニだそうだ。
色っぽい、遊び心のある曲。

"Moon Flower"
月の光、そしてそれに照らされる夜に咲くミステリアスな花、
あるいは、そのような魅力を持った女性の面影が目の前に浮かんでくる。

"Jungle"
引き続き、動物達の野生の叫びが聴こえる。
そしてNo Name Horsesは、いったん退場。
岡崎 正典、私達に気付き、私は握手、夫はハイタッチ。

デュオで"Air Of The G String"

そして、No Name Horses再登場で、
"No Siesta"
"Donats Meeting"
"Oasis"

今回のテーマはラテン。
「ウ~!」「マンボ!」の掛け声を小曽根は観客に要求。
最後はサンバ、ボサノバ系の展開になる。

小曽根真、2007年の東京ジャズフェスティバルの映像では観ているが、
生のライブは初めて。
MCが面白くて、途中で関西弁も入り、笑える。
イメージが変った。
観客やクルーをグイグイ引っ張っていくエネルギーが大きい。

「ピアノでド・ミ・ソの音を出すのは、こんなに簡単でしょ。」
とピアノを弾いてみせる。
「そしてペダルを踏めば、音は大きく、
また一遍に和音にすることもできる。」

「今回は12管。
管楽器は一つの音を出すのに、たいへんな集中力がいる。
そして、それが12人が心を一つにして音にした時、
そのブレンドが巧くいった時、堪えようもない感動がある。」

岡崎正典の演奏にずっと注目していたが、
マンボでテンポが速くなった時のソロも抜群だったが、
サックス5管の調和した時の音の美しさにも心を奪われた。

アンコール曲の「オアシス」
小曽根真、曲が完成した後で、ジャングルにオアシスはないと知ったそうだ。
しかし、「都会のオアシス」という言葉もある。
「都会のジャングルのオアシス」という比喩的な曲と押し切ったそうだ。

終わった後、B1のロビーではメンバー全員の椅子が用意されて、
サイン会の準備が出来ていた。
CDを購入、全員にサインして貰えるという趣向。
まだ準備に時間が掛かりそうだったので、これは待たずに失礼することに。

ブルーノートで日本のアーティストの演奏を聴いたのは、
何と初めてだった。
12管、そしてトータルで16人編成のビッグバンド。
ブルーノートのキャパで聴くと、生の楽器の音が冴える。
2週間前のこの時間はルイジアナスーパードームの頂上から、
ステージに豆粒程のアニタ・ベイカー、そして大画面の映像をみつめていた。

ブルーノート、目の前で繰り広げられる仮想ジャングル、
アフリカの夜の静けさとまったり感、涼風と幻の動物達に癒される1時間半だった。