ニューオリンズ・コンベンションセンターからの帰り道、
カミュラはすっかり元気がない。
リサも昨夜寝てないだけに、疲れきっている。
道路は大勢の人で溢れ、屋台や物売りのブースが並んでいる。
タクシーを捕まえたいと言うが、全然、通らない。
ほんとに皆私よりもずっと暑さに弱い。
日陰を歩こうという事に。
カミュラが日焼け止めを出して、顔と手に塗っている。
私にも薦めてくれるが、私はいらないと断った。
カミュラの手にはエリック・ベネイに渡そうとしたクッキーが。
それを見た瞬間、ずしんと来た。
私はエリックに会えたけれど、彼女は目を合わせることもできなかった。
「Eric Benetは私のこと、知らないし、エッセンスのショウ、
セカンドだけ見れば充分。エリックとのミート&グリートには行かない。」と言う。
そういう状況なのに、カミュラは飲み物を4人分買うと、みんなに配ってくれる。
歩きながらもほとんど口数がない。
部屋に帰ってからも、「私は行かない。」と言うので、
「どうしたの?せっかくクッキーを焼いたんでしょ。」
私はこの言葉を彼女に3回以上言ったと思う「行かなければだめよ。」
「洋服、どんなの持ってきたの?」と聞くと、
オレンジのグラデーションのホルダーネックのロングドレスを見せてくれる。
「それを着れば、きっと素敵よ。」
「でも、ちょっと派手すぎない?」と言いながら、
「これはどうかなぁ。」とグレーのチューブトップのミディー寸のドレスを出す。
「それ、すごくいいよ。それを着れば?」
「着てみようかな?」
皆、夜のドレスに着替える。
私だけ昼間と同じ服のまま。ちょっと寂しいなぁ。
感じとしては、黒が基調で、黒いボトムに上は光物とか、
白と黒とかがベースの服を選んでいる人が多い。
「リサ、ここを何時に出るの?」
「6:40。」
「だってエリックとのミート&グリート、6:45からでしょ?」
「タクシーで行くから、問題ない。」
部屋では、みんな、昨晩寝てないせいか、
のんびりしていて、既に6:40になっている。
カミュラはニューオリンズのタクシー会社を数社、
調べて携帯に登録していた。
階下に下りて、タクシーを呼ぶが全然来ない。
町の様子は昨日とは一変している。
車は渋滞し、道は人が連なって歩いている。
東京で例えれば、東京湾の花火大会とかの混雑。
「歩こう!」ということになる。
トロイリンからリサに何度も電話が掛かる。
「なにやっているの?!」
「どこにいるの?」「急いで!」
みんなでルイジアナ・スーパードームへとダッシュになる。
入り口でチケットの提示とバッグの中のチェックがあった。
リンダは飲み物を取り上げられる。
係員にペットボトルを手渡す前に飲み干すリンダ。
しかしどういうわけか私は忘れられてそのまま入場。
けっこう詰めが甘い。
中に入ると、疲れきっている三人は「コカコーララウンジってどこ?」
集中力が高まっている私は、次々とそこへ向かう案内板を見つけて、
先に走って、「こっちよ、こっち!」
スーパーラウンジに飛び込むと、歓声が上がった。「良かった、間に合って!」
「ほんとに良かった、心配したのよ。」
「AKは、日本から来てこの瞬間を逃すなんて、考えられないわ。」
トロイリンが付き人と連絡を取り、Eric Benetが来るまで、みんなでまた記念撮影。
一人、ご主人と参加している人がいて、そのご主人は、20年前に海軍にいた時、
日本に駐在し、皇居の中でお花見もしたそうだ。
富士山も登ったと言うので、「私は皇居のお花見も富士登山もした事ないなぁ。」
男性が一人なのに、みんなの写真を撮ってくれたり、とても感じがいい。
写真を撮る時、「さあ、エリック・ベネイと言おう!」
後でお礼を掲示板に出したところ、何とニュージャージーから来たと知った。
「会えて嬉しかった。良い一時を過ごせて無事に日本に帰れて良かったわね。」
とメッセージを貰った。
ご主人も皆に溶け込んで楽しく過ごせたので、
また近々、エリックのショウ、二人で行くつもりでいるそうだ。
ショウの間も二人で寄り添っている様子が、仲睦まじくて微笑ましかった。
全員で写真を撮る時、サリナが前に出て仕切る。
「えっと、もうちょっと左に。」「そしてあなたは少し前に出て。」
「後ろの人、顔が見えないからずれて。」
真剣な表情でやるので可笑しい。
サリナはほんとうに可愛い人だ。大柄だがいつも飛び跳ねたりしてニコニコ。
足にバンドエイドが付いているので、「どうしたの?」と聞くと、
「昨日、バスタブで滑ったの。」
サリナはエリックの昨年のミルウォーキーの里帰りライブにも行き、
エリックベネイのお母さんにも会った。
「あの時は、ほんとに感動したわ。」とサリナ。
ケビンが迎えにやってきた。
エリックは控え室にいるから、そっちに来るようにと。
カミュラはすっかり元気がない。
リサも昨夜寝てないだけに、疲れきっている。
道路は大勢の人で溢れ、屋台や物売りのブースが並んでいる。
タクシーを捕まえたいと言うが、全然、通らない。
ほんとに皆私よりもずっと暑さに弱い。
日陰を歩こうという事に。
カミュラが日焼け止めを出して、顔と手に塗っている。
私にも薦めてくれるが、私はいらないと断った。
カミュラの手にはエリック・ベネイに渡そうとしたクッキーが。
それを見た瞬間、ずしんと来た。
私はエリックに会えたけれど、彼女は目を合わせることもできなかった。
「Eric Benetは私のこと、知らないし、エッセンスのショウ、
セカンドだけ見れば充分。エリックとのミート&グリートには行かない。」と言う。
そういう状況なのに、カミュラは飲み物を4人分買うと、みんなに配ってくれる。
歩きながらもほとんど口数がない。
部屋に帰ってからも、「私は行かない。」と言うので、
「どうしたの?せっかくクッキーを焼いたんでしょ。」
私はこの言葉を彼女に3回以上言ったと思う「行かなければだめよ。」
「洋服、どんなの持ってきたの?」と聞くと、
オレンジのグラデーションのホルダーネックのロングドレスを見せてくれる。
「それを着れば、きっと素敵よ。」
「でも、ちょっと派手すぎない?」と言いながら、
「これはどうかなぁ。」とグレーのチューブトップのミディー寸のドレスを出す。
「それ、すごくいいよ。それを着れば?」
「着てみようかな?」
皆、夜のドレスに着替える。
私だけ昼間と同じ服のまま。ちょっと寂しいなぁ。
感じとしては、黒が基調で、黒いボトムに上は光物とか、
白と黒とかがベースの服を選んでいる人が多い。
「リサ、ここを何時に出るの?」
「6:40。」
「だってエリックとのミート&グリート、6:45からでしょ?」
「タクシーで行くから、問題ない。」
部屋では、みんな、昨晩寝てないせいか、
のんびりしていて、既に6:40になっている。
カミュラはニューオリンズのタクシー会社を数社、
調べて携帯に登録していた。
階下に下りて、タクシーを呼ぶが全然来ない。
町の様子は昨日とは一変している。
車は渋滞し、道は人が連なって歩いている。
東京で例えれば、東京湾の花火大会とかの混雑。
「歩こう!」ということになる。
トロイリンからリサに何度も電話が掛かる。
「なにやっているの?!」
「どこにいるの?」「急いで!」
みんなでルイジアナ・スーパードームへとダッシュになる。
入り口でチケットの提示とバッグの中のチェックがあった。
リンダは飲み物を取り上げられる。
係員にペットボトルを手渡す前に飲み干すリンダ。
しかしどういうわけか私は忘れられてそのまま入場。
けっこう詰めが甘い。
中に入ると、疲れきっている三人は「コカコーララウンジってどこ?」
集中力が高まっている私は、次々とそこへ向かう案内板を見つけて、
先に走って、「こっちよ、こっち!」
スーパーラウンジに飛び込むと、歓声が上がった。「良かった、間に合って!」
「ほんとに良かった、心配したのよ。」
「AKは、日本から来てこの瞬間を逃すなんて、考えられないわ。」
トロイリンが付き人と連絡を取り、Eric Benetが来るまで、みんなでまた記念撮影。
一人、ご主人と参加している人がいて、そのご主人は、20年前に海軍にいた時、
日本に駐在し、皇居の中でお花見もしたそうだ。
富士山も登ったと言うので、「私は皇居のお花見も富士登山もした事ないなぁ。」
男性が一人なのに、みんなの写真を撮ってくれたり、とても感じがいい。
写真を撮る時、「さあ、エリック・ベネイと言おう!」
後でお礼を掲示板に出したところ、何とニュージャージーから来たと知った。
「会えて嬉しかった。良い一時を過ごせて無事に日本に帰れて良かったわね。」
とメッセージを貰った。
ご主人も皆に溶け込んで楽しく過ごせたので、
また近々、エリックのショウ、二人で行くつもりでいるそうだ。
ショウの間も二人で寄り添っている様子が、仲睦まじくて微笑ましかった。
全員で写真を撮る時、サリナが前に出て仕切る。
「えっと、もうちょっと左に。」「そしてあなたは少し前に出て。」
「後ろの人、顔が見えないからずれて。」
真剣な表情でやるので可笑しい。
サリナはほんとうに可愛い人だ。大柄だがいつも飛び跳ねたりしてニコニコ。
足にバンドエイドが付いているので、「どうしたの?」と聞くと、
「昨日、バスタブで滑ったの。」
サリナはエリックの昨年のミルウォーキーの里帰りライブにも行き、
エリックベネイのお母さんにも会った。
「あの時は、ほんとに感動したわ。」とサリナ。
ケビンが迎えにやってきた。
エリックは控え室にいるから、そっちに来るようにと。