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束になって小沢と対峙する構図 顔ぶれは裏切民主・野党・マスコミ・経団連…
見出しに書き切れなかったが、55年体制の継続・慣れに安住する官僚組織、日本政界に睨みを利かせ、無言の恫喝外交をするアメリカ。勿論、エリート支配層に位置する既得権益人間。その金魚の糞となり、おこぼれを貪るさもしい一般人。見出しを含め、これらの人間達が小沢一郎と云う政治家が権力を握ることを阻止しようとしている。“これって何なのだろう?”と思うのは普通の思考経路の帰結だろう。
“それこそが、小沢が悪い奴の証明だ!”と云う人もいるだろう(笑)。嫌小沢一郎を語る支配層に属している連中の言説の根拠は、小沢の政治理念や政策についてではない。政治的来歴であるとか、権力競争の中で起きた経緯とか、過去に振り向いても貰えなかったとか、馬鹿にされたとか、そう云う類の因縁を持っている人々も多いようだ。ただ、正面突破で、小沢一郎の理念や政策と立ち向かう人は稀である。
筆者の場合、小沢一郎を支持する理由は数々あれど、支持しようと思った動機は、小沢一郎が、多くの既得権益勢力から嫌われている点だった。所謂、勘である。支持の合理的理由等と云うものは、正直、後付けの論理と云うか、屁理屈のようなもの、既得権益勢が嫌っている、或いは怖れている、それだけで支持する理由は充分である。国を変えたい、変わらないと国家自体も、その構成員たる国民も、殆どが不幸になる。そういう時代に、相応しい政治家と云うもの、好かれていては話にならない。敵が多いほど、その人間に改革への期待が膨らむのである。
既得権益層が好む人間には、絶対に過去の歴史をなぞる政治しか出来ないのだから、彼らの云うところの改革など、安全運転の念仏のようなものに過ぎない。勿論、日本の国家の仕組みを変えたくない人々も多いだろう。しかし、世界が否応なく変わってきているのだ。同じ“待ったなし”と云う言葉が当て嵌まるが、仕組みを変えずに“待ったなし増税”なんて論理は、何処をどう突いても出てくる方が異常だ。本来の国体にない正解を、他の場所から移植するような話で、人体でいえば拒否反応を起こし、ショック死するようなものである。多分、財政再建と云うウィルスに冒された、豚の心臓を日本と云う人間に移植するような話なのだ。
野田は、19日のG8にチョロチョロ出て行き、誕生日とも重なったお陰で、北朝鮮の威嚇について発言する機会を得、その上、消費増税が成立したような顔つきで、経済成長と財政健全化の両立を語った。以下の時事通信の記事によると、G8出席者の殆どが脳なしと云うか、世界の方向性の「ほ」の字も見いだせない、プラスとマイナスを同時に行い、プラマイゼロで行きましょうワッハッハと云う阿呆丸出しの会議だったようだ。経済学者の一人でもいたら、オマエらキチガイかと叫びそうな話だ。プーチンが出席しないわけだ(笑)。
≪ 成長と財政の両立で一致=欧州危機克服へメッセージ-G8サミット
【ワシントン時事】主要国首脳会議(サミット)は19日朝(日本時間同日夜)、ワシントン近郊のキャンプデービッドで2日目の協議を行い、欧州債務危機の再燃防止のため、財政の健全化と成長を両方追求していくべきだとの見解で一致、主要8カ国(G8)がメッセージを明確に打ち出すことを確認した。
一方、ユーロ圏離脱の懸念が台頭するギリシャについては、「(ユーロに)とどまるべきだ」との意見が多かったものの、「最終的にはギリシャ国民が決めること」との見方も示され、来月の再選挙の行方を注視していく姿勢を確認した。
世界経済に深刻な打撃をもたらした欧州債務危機はいったんは沈静化したが、緊縮財政の結果、ユーロ圏では景気や雇用が低迷。先のフランス大統領選やギリシャ総選挙では国民の不満が噴出し、各国は政策の見直しを余儀なくされている。ギリシャのユーロ圏からの離脱リスクについても不安が強まっており、市場の動揺が顕在化している。
サミットを主宰するオバマ大統領は冒頭、「(危機克服への)包括的な対応策には成長、安定、財政健全化が含まれるよう、皆がコミットしている」と述べ、緊縮財政一辺倒からの政策の軌道修正やギリシャのユーロ圏離脱阻止に向けたG8の対応策の取りまとめに意欲を示した。
一方、野田佳彦首相は「財政健全化と経済成長の両立はどの国も直面する課題で、日本も両方を追求している」と表明。その上で、今国会に提出している消費増税関連法案について、「ぜひ成立させたい」と述べるとともに、今年度は2%を上回る成長を実現したいと強調した。≫(時事通信)
野田は「財政健全化と経済成長の両立はどの国も直面する課題で、日本も両方を追求している」今年度の経済成長率を2%以上を目指すと発言したようだが、復興財源をあれだけバラ撒いて、2%なんて舐めんじゃねえよ!震災による落ち込みの復興分と公共投資予算が有効に機能すれば、4%以上の経済効果が出るのが当然。アホでも出来る目標など聞きたくもない!
もうG8なんて意味がなくなった。舞台は完全にG20に移ったと云うことだろう。経済学の初歩でも判るような、あり得ない論理で方向性を表明せざるを得ない経済先進国の終焉を現しているのだろう。延いては、先進資本主義国の終焉でもある。陳腐な財政健全化と経済成長と云う対立マターを同時進行させる政策など、歴史上存在していないのだ。それを強弁せざるを得ない世界経済は、本当に終末論を語りたい気分になる。「終末」は個人的な終末と、国家や世界、地球における終末があるので、コラムでちょこっと書くのは無理なので(笑)やめておく。
*このように、世界中が羅針盤を失っている世紀に入って、無茶苦茶に動きたくなるのが、愚かな人間のあさましさだ。運命的と云うか、論理に矛盾が生まれていたり、動くべきではない時に動くことは終末を早めるのみで、良い結果が生まれようがない。此処は無我の境地になるべきなのだ。それこそ、“下山の思想”に目を向け、立っている大地、極めて至近の眼の前の道筋を見直すことが肝要なのだ。大きく動くことは非である。
小沢一郎がどれほどの力量で日本の政治を変えられるか不確実である。絶対的に正しい方向かどうかも未知数だ。中央集権から地方分権になったら、すべてが時計回りに動くと云う保証もない。しかし、過去にやったことがないわけだから、ヤル価値はある。確認しない事には、それこそ日本は立ち枯れてしまう。立っている大地の修復(国内改革)は国際性と関わりなく行える唯一の手法だ。終わってしまった資本主義の成長戦略から一定の距離を置き、同一パイの分配の機構を変えることに徹底すべきだろう。
その変革が“負の分配”になるかならないか。今のままの中央集権システムの中でジタバタする事は、終末を早めるだけだろう。開発途上国、後進国の経済成長と連動する僅かな成長を目論み、分配の方程式を作りなおすことを小沢一郎に期待する。その為には、政治権力を握って貰わないと、たん緒にもつけない。故に指示するほかはないのである。そう云う意味で、思想的にはてな印がつくものの橋下も応援せざるを得ないし、その連携にも寛容であるべきだ。間違いなく、石原は孤立している。実は一人ぼっちの裸の王様なのだよね。ナベツネの凋落と波長が合ってきたようだ。風邪で体調を崩しているようだが、24日からはバリバリ働くそうなので、来週に期待しよう。
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