世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

民主党危うし!世論調査

2009年08月05日 | 日記
民主党危うし!世論調査

朝日新聞の8月1、2日の世論調査によると、麻生自民党が盛り返してきたという数値が報道された。内閣支持率、政党支持率が解散前に比べ伸びている。内閣支持率20%(プラス3%)政党支持率24%(プラス4%)と云う数字だ。

少なくとも、筆者の知る限り自民党がプラスに転ずる要因は殆どない。しかし、連日新聞テレビ等マスコミを通じて行われている民主党ネガティブ・キャンペーンの成果だと見ることもできる。
たしかに自民党麻生首相はじめ各閣僚が民主党の悪口雑言をインタビューのたびに放言。その放言を重大発言のようにNHKなどは垂れ流している事実に接すると、自民が悪口で盛り返し、今回の朝日新聞世論調査の数値が生まれたのかもしれない。

しかし、最近の朝日新聞、テレビ朝日の自民擁護偏向報道に変化の兆しが見られるのも事実なので、今回の自民党の支持率向上という数値を鵜呑みにも出来ない。つまり、民主党の大勝ムードでの緩みを引き締めようとする朝日の世論操作である可能性も捨てがたいのだ。

それにしても、自民党の選挙戦術と云うのは、民主党の悪口を言うことなのだと云う点が悲しい。余程追い詰められているとも言えるが、60有余年政権与党として君臨している政党の姿とは思えない。武士の魂とか大和魂は今いずこ、情けないのである。保守本流なんてものを現在の自民党に求めるのは酷なのだろうか?

それに比べ、民主党の自民党への悪口が少ない。これは民主党の大勝ムードの緩みだろうか?それとも、上品な議員が多い所為だろうか(笑)それとも発信しているのだがマスコミが無視しているのだろうか?

ちなみに、同日の共同通信の同様の調査によると内閣支持率19.9%で朝日の20%と殆ど変わりがない。政党支持率は数値がないのでわからない。しかし、小選挙区の投票先数値では朝日が自民22:民主32、共同が自民16.9:33.9と相当の開きがある。比例区の投票先数値も朝日が自民22:民主37、共同が自民16.7:民主34.4と総体的に朝日新聞の世論調査数値が自民に甘く、民主に厳しい数値を報告している。

仮に、この朝日の世論調査の数値が操作無しだとすると、民主党危うしという傾向を示している。政党支持率も自民24:民主25で自民が盛り返してきていることになる。

筆者が今回の総選挙で少なくとも自民党下野は確実だと言い続けてきた強気発言が瓦解するかもしれない。民主党関係者たちも、この朝日新聞の数値に頭をひねっている。一時の経済数値が回復したと云っても、相場的には織り込み済みの数値なのでびくともしないのだが、民意は揺れるのかもしれない。
バラマキだ~!財源がないというマスコミ連日報道のボディーブローは案外効果的なのかもしれない。

面白い話だが、子供の居る家庭でありながら、民主の子供手当の公約などまったく知らないママ達が意外に多いと云う現実があるようだ。
近所の子供が二人居る30前後のママさんに「月額5万2千円補助が受けられるんだから、民主に入れたら」と話すと「ウソ~、そんな公約守られないよ~。だって野党の公約でしょう?」どうも政権が交代するかもしれないという事実すら知らないようである(笑)
子育てに追いまくられ、新聞はとらない読まない。テレビはお笑いとバラエティという人種に政権交代とか、公約を知らしめる術を再度検討する必要が民主党には必要なのかもしれない。何せ、民主党が政権を取ることで最も恩恵を受ける社会層が実は政治音痴、たしかにこの層への民主のマニフェスト下品に言えば、「お子様お一人に月2万6千円!!」“ジャパネットたかた風”宣伝が必要なのかもしれない(笑)折角のバラマキである、バラマキ対象に周知徹底せずに敗れたら、もうこれはお笑い草だ。

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