郵便割引制度の不正に民主の影
≪ 障害者団体向け割引制度が悪用された郵便不正事件で、障害者団体「凜(りん)の会」(解散)が04年春、障害者団体を示す証明書の発行を厚生労働 省に求めた際、担当の障害保健福祉部企画課の幹部ら数人が対応していたことが分かった。同会代表、倉沢邦夫容疑者(73)が「(厚労省係長、上村(かみむ ら)勉容疑者=39歳=の)上司から証明書を受け取った」と供述していることも判明。大阪地検特捜部は、当時の企画課長(現局長)など厚労省の上司らから 任意で事情を聴くとみられる。関係者の話によると、04年2月ごろ、倉沢容疑者ら凜の会関係者数人が、制度適用に必要な証明書の発行について相談するため、企画課を訪問した。当時の企画課長が応対した後、証明書の発行や審査を所管する、別の部屋にある社会参加係に移動。会議室で、企画課幹部ら数人が倉沢容疑者ら凜の会側数人と協議したという。凜の会側からは、国会議員の名前が出され、課内の職員らは、企画課幹部から「この件は議員案件」と指示されたという。その後、04年4月に社会参 加係長に就いた上村容疑者が、同会幹部、河野克史(こうのただし)容疑者(68)からの依頼で証明書発行の手続きが進んでいるとする、偽の稟議(りんぎ) 書を作成したとされる。当時の職員らによると、証明書の早期発行への重圧があったという。(毎日新聞2009年5月28日 2時30分)≫
この問題、福祉目的の郵便割引制度の不正捜査が大阪地検特捜部の手で着々と進んでいる。厚労省の係長が逮捕されたわけだが、話は拡大の方向に進んでいる。
そもそも発端は2月25日大阪地検特捜部に大阪の広告会社「新生企業」(現伸正)元社長や役員の割引制度悪用で6億5千万を不正に免れたとして郵便法違反容疑で逮捕されたことに始まる。
その後4月に入って、大手家電販売の「ベスト電器」の元部長や通販・印刷大手の「ウィルコ」の元社長が逮捕された。その他にも「博報堂エルグ」や障害者団体「白山会」の代表倉沢邦夫、会長守田義国が逮捕された。
その上、郵便事業会社(JP日本郵便)の新大阪支店長などまでが逮捕された。この事件が今度は厚労省に及び係長から当時の課長、現在の局長にまで捜査の手が伸びようとしている。
さてこの事件が何処に伸びていくのかと云うと、実はその先に民主党などの大物議員などの影がちらつくと云う按配になっている。この大阪地検特捜の捜査が単に法の正義で行われているのかどうか判らないが、東京地検特捜の小沢秘書の政治資金記載義務違反に比べ立件の筋はいい。(笑)
それだけに、民主党にとっては頭の痛い問題になる可能性が出てきた。厚労省の幹部は慣行的に政治家の圧力を感じたとか言うのだろうが、名前が散見する議員の気分が大変悪いのは事実だろう。
現在アングラでは「白山会」の前進「凛の会」代表だった倉沢邦夫容疑者の人脈に向けて特捜は捜査の仕上げを急いでいるのではないかと言われている。この倉沢容疑者は故川島正次郎(元自民副総裁)の秘書、石井一二(元民主参議院議員、石井一議員の弟)などを務めていた。また「白山会」は牧義夫衆議院議員(鳩山邦夫総務大臣の運転手から議員に)との関わりを誇示していたということか、林議員の秘書が一緒に陳情に行ったとか、守田容疑者共々政治ブローカー屋としての色彩が強いだけに保身の為なら、この二人は検察のシナリオに沿った供述くらい「屁の河童」今後の推移を重視することになりそうだ。
昨日の党首討論で各マスコミの評価は別にして、鳩山代表の風格と麻生総理の品性下劣が際立ったと喜んでばかりもいられない雲行きだ。
おそらく次の毒矢が官僚によって既に放たれている事実を認識し、その対応を準備する必要があるだろう。今回の事件は微妙だ。西松事件より法的に筋が良いのが気がかりである。今度は国策捜査色が薄められており、じわじわ目立たずに操作に拡がりが出ている。おそらくこれが官僚検察が打つ最後の自民応援捜査となるだろう。それにしても朝日新聞のこの事件への報道は少なく、追求度は読売、産経に後れを取っている。まさか朝日新聞の系列の広告会社も郵便不正の関与を取り沙汰されているからではないと信じたいものである。
政権交代というものが、ここまで魑魅魍魎としているのは、それが革命であるという事実を示している。そして、今度の民主党という政権は官僚水膨れを絞るに絞ると腹を決めた政権だけに、抵抗は凄まじいものになりそうだ。大久保秘書や鳩山、小沢の身辺警護は大丈夫なのか?フト心配になる今日この頃だ
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≪ 障害者団体向け割引制度が悪用された郵便不正事件で、障害者団体「凜(りん)の会」(解散)が04年春、障害者団体を示す証明書の発行を厚生労働 省に求めた際、担当の障害保健福祉部企画課の幹部ら数人が対応していたことが分かった。同会代表、倉沢邦夫容疑者(73)が「(厚労省係長、上村(かみむ ら)勉容疑者=39歳=の)上司から証明書を受け取った」と供述していることも判明。大阪地検特捜部は、当時の企画課長(現局長)など厚労省の上司らから 任意で事情を聴くとみられる。関係者の話によると、04年2月ごろ、倉沢容疑者ら凜の会関係者数人が、制度適用に必要な証明書の発行について相談するため、企画課を訪問した。当時の企画課長が応対した後、証明書の発行や審査を所管する、別の部屋にある社会参加係に移動。会議室で、企画課幹部ら数人が倉沢容疑者ら凜の会側数人と協議したという。凜の会側からは、国会議員の名前が出され、課内の職員らは、企画課幹部から「この件は議員案件」と指示されたという。その後、04年4月に社会参 加係長に就いた上村容疑者が、同会幹部、河野克史(こうのただし)容疑者(68)からの依頼で証明書発行の手続きが進んでいるとする、偽の稟議(りんぎ) 書を作成したとされる。当時の職員らによると、証明書の早期発行への重圧があったという。(毎日新聞2009年5月28日 2時30分)≫
この問題、福祉目的の郵便割引制度の不正捜査が大阪地検特捜部の手で着々と進んでいる。厚労省の係長が逮捕されたわけだが、話は拡大の方向に進んでいる。
そもそも発端は2月25日大阪地検特捜部に大阪の広告会社「新生企業」(現伸正)元社長や役員の割引制度悪用で6億5千万を不正に免れたとして郵便法違反容疑で逮捕されたことに始まる。
その後4月に入って、大手家電販売の「ベスト電器」の元部長や通販・印刷大手の「ウィルコ」の元社長が逮捕された。その他にも「博報堂エルグ」や障害者団体「白山会」の代表倉沢邦夫、会長守田義国が逮捕された。
その上、郵便事業会社(JP日本郵便)の新大阪支店長などまでが逮捕された。この事件が今度は厚労省に及び係長から当時の課長、現在の局長にまで捜査の手が伸びようとしている。
さてこの事件が何処に伸びていくのかと云うと、実はその先に民主党などの大物議員などの影がちらつくと云う按配になっている。この大阪地検特捜の捜査が単に法の正義で行われているのかどうか判らないが、東京地検特捜の小沢秘書の政治資金記載義務違反に比べ立件の筋はいい。(笑)
それだけに、民主党にとっては頭の痛い問題になる可能性が出てきた。厚労省の幹部は慣行的に政治家の圧力を感じたとか言うのだろうが、名前が散見する議員の気分が大変悪いのは事実だろう。
現在アングラでは「白山会」の前進「凛の会」代表だった倉沢邦夫容疑者の人脈に向けて特捜は捜査の仕上げを急いでいるのではないかと言われている。この倉沢容疑者は故川島正次郎(元自民副総裁)の秘書、石井一二(元民主参議院議員、石井一議員の弟)などを務めていた。また「白山会」は牧義夫衆議院議員(鳩山邦夫総務大臣の運転手から議員に)との関わりを誇示していたということか、林議員の秘書が一緒に陳情に行ったとか、守田容疑者共々政治ブローカー屋としての色彩が強いだけに保身の為なら、この二人は検察のシナリオに沿った供述くらい「屁の河童」今後の推移を重視することになりそうだ。
昨日の党首討論で各マスコミの評価は別にして、鳩山代表の風格と麻生総理の品性下劣が際立ったと喜んでばかりもいられない雲行きだ。
おそらく次の毒矢が官僚によって既に放たれている事実を認識し、その対応を準備する必要があるだろう。今回の事件は微妙だ。西松事件より法的に筋が良いのが気がかりである。今度は国策捜査色が薄められており、じわじわ目立たずに操作に拡がりが出ている。おそらくこれが官僚検察が打つ最後の自民応援捜査となるだろう。それにしても朝日新聞のこの事件への報道は少なく、追求度は読売、産経に後れを取っている。まさか朝日新聞の系列の広告会社も郵便不正の関与を取り沙汰されているからではないと信じたいものである。
政権交代というものが、ここまで魑魅魍魎としているのは、それが革命であるという事実を示している。そして、今度の民主党という政権は官僚水膨れを絞るに絞ると腹を決めた政権だけに、抵抗は凄まじいものになりそうだ。大久保秘書や鳩山、小沢の身辺警護は大丈夫なのか?フト心配になる今日この頃だ
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