世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

闇に隠れた小沢の復讐

2009年05月23日 | 日記
第18話 闇に隠れた小沢の復讐

さて、「辞めぬ一郎、降りぬ太郎」の一郎は辞めたが太郎は未だに踏ん張っている。頑張れ太郎と言いたいところだが、どこか首筋に冷たい風が吹いているようだ。
朋友・鴻池が「コレ」で副官房を辞め淋しい気分に、民主鳩山代表選出で支持率低下が追い打ちをかけ、舛添や鳩山邦夫などの人気までが気になる日々となっている。
「舛添はテレビの露出が多過ぎる!厚労省を半分にしてしまえ!」と思ったかどうかは判らないが、舛添に苛立っているのは確かなようだ。まさか、目立ちたいが為に「インフルもっと拡がらないかな?」「北朝鮮核実験しないかな?」「突然景気回復しないかな?」「検察小沢も逮捕しないかな?」等と考えるはずもない!
それに引き替え、メディアに叩かれっぱなしだった小沢はタイミング好く辞任、最も落ち着く「選挙陣頭指揮代行」という天賦のポジションを確保、裏街道を絶好調で驀進しているらしい。
公明太田代表の東京12区をもう少し空けておけと厳命、必ず太田を落としてやる!と企んでいるようだ。「こうなったら絶対に総選挙で勝つぞ!勝って検察行政もボコボコにしてやる!法務省の暗部を白日に晒してやる!自民党の族議員を片っぱしから政治資金記載義務違反で逮捕させてやる!」と腹の中で思っているかもしれない。 そもそも、西松事件で完全自白(検察のシナリオ通りの自白)の国沢被告公判を優先すること自体が奇異なのだ。国沢の公判を通して小沢の悪行を世間に晒し、小沢ひいてはそれを擁護する鳩山民主に改めてダメージを与える戦術のようだが、果たして思ったように世論が動くかどうか判断がつかない。
執拗過ぎる小沢や民主党叩きをしているように見えることが世間にどのように映るか、此処からは綱渡りになるのだろう。メディアも今度は検察リークを垂れ流す愚挙を続けることには躊躇するに違いないのだ。
麻生政権はこれしか攻め口がないので「政治献金問題への説明責任はどうなった?」「小沢の傀儡政権」「民主の政策には財源の裏付けなし」という攻め口に固執しているが、ヤリ過ぎが「やっぱり仕掛けたのかも?」という疑心暗鬼を国民に印象づける危険を孕んでいることも考慮すべきなのだろ?
さて、国策捜査であったかなかったかは別にして、小沢の辞任会見の要旨を聞く限り、政権交代にもっともベターな時期に辞任を選んだということから、自民党を下野させれば、それで溜飲が下るということなのだろうか。いやそれだけでは済まない感じが見え見えである。つまり、今回の検察の動きの下手人たちを血祭りにしてやるという決意が漲っている。
勿論選挙に勝てば、金持ち喧嘩せずという気分になるかもしれないが、現時点では絶対に許せない奴等の顔を思い浮かべて寝ているに違いないのだ。それでは彼の作戦とはどのようなものなのか?これはあくまで想像にしか過ぎないが、次のような事が考えられる。
その一つが「政治資金規正法の厳格運用」という手だ。規定された条文通り処理した記載方法で秘書が逮捕されたのだから、今後はそのお金がキレイな金かキタナイ金か、政治家側に確認の義務を負わせるようにするだろう。この「政治資金規正法の厳格運用」で悲鳴を上げるのは自民党議員である。これに企業献金の全面禁止を加えれば鬼に金棒状態となる。今度の選挙で落選した自民党議員の即刻逮捕などというニュースが多数飛び交う状況も想定される。

二つ目が弱り目に祟り目の自民党組織に揺さぶりを掛け、30~50人程度を引きはがす作戦に出るだろう。民主からも一部不平分子が自民に行くかもしれないが権力の座に居ない自民党に鞍替えする馬鹿はほとんど居ないはずだ。多分トレードしたいのが10人は居る(笑)

三つ目が霞が関改革だが、天下りの全面的禁止と外郭・任意団体の整理に着手するだろう。特に検察庁関係者の天下りは徹底的にほじくり返すと思われる。

四つ目が大手メディアの粛清だ。この大手メディアの右に倣え報道の諸悪の根源「記者クラブ」の解体だろう。解体後、一定の弱小メディアも取り込む「記者クラブ」再編が起きるだろう。勿論、気に入らぬ弱小をクラブに参加させる気はないだろう。NHKの人事も大きく刷新される。

五つ目が検察庁長官、漆間官房副長官の国会証人喚問を考えるだろ。場合によると検察人事に手を突っ込む可能性もある。「旧経政会と検察の対立、清和会と検察の蜜月」という構図の引きはがしにも着手するだろう。場合によると、世界的に特殊と言われる行政の中の検察という極めて怪しい検察の位置づけにまで手を加えるかもしれない。(今回の秘書逮捕事件の国家賠償請求訴訟という説もあるが、実効性が乏しいのでやらないだろう)

勿論、これらの特定の問題を視野に入れながら、民主は鳩山・岡田ラインで格式高く粛々と、自民・霞が関・財界・学界の癒着剥がしに全力を上げるのは言うまでもない。小沢はこれら「やりたい事」を心おきなく裏で実行するためには、来る衆院選挙で民主の単独過半数が必要だと考えているはずだ。現時点では、与野党伯仲のリスクが残っている。これでは社民党や共産党に気兼ねしなければならない、それでは面白くはないはずだ。

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